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西方徘徊 103:LED ZEPPELIN 『Casino』 1971年8月7日 スイス・モントルー

クラプトンの『夢番地』と同じ日に同じレーベルからリリースされたツェッペリンブート、それが今回のお題です。

1971年8月7日、スイスのモントルー・カジノでのライヴ。この時のライヴは19日からスタートする1ヶ月間にわたる米国ツアーのウォームアップ・ギグとして組まれたもので、2005年にEVが『Casino Royale』というタイトルで出したのが初出。時期的には4枚目のアルバムがリリースされるおよそ3ヶ月前のライヴですが、そこから既にライヴでは定番化していた「Black Dog」「Stairway To Heaven」「Going To California」を演奏しています。

実はこの日の演奏、不覚にも今回が初聴きなんですが、圧倒的な存在感とスケールのデカさで聞く者全てをノックアウトしていく、そんなパフォーマーとしてのピークとソングライティングのレンジが一段と拡大し始めた頃のドキュメントとも言える訳で、中でも流麗なフィンガリングと閃きでもって魅せるジミー・ペイジと、フェイクを混ぜずにビシバシとハイトーンをキメていくロバート・プラントがこの時期ならではの凄みを放っていて痛快。やっぱりこの頃の彼らは最高ですよって。

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例えば喉への負担とか、そんなリスク感覚とは無縁な勢いでもってプラントがノッケから飛ばす「Immigrant Song」はフィードバックを含むロングトーンと速いパッセージを織り交ぜながら展開するギターソロも聴きもの。そしてそれに呼応するフレキシブルなドラムとベースの動き。この音源では全編オン気味なプラントの声につい耳を奪われがちになるものの、他のメンバーの音もうまい具合に録り込まれているので聴きやすいですね。距離は感じますが。

間髪入れずの「Heartbreaker」ではジミーの独演前、ソロの出だし部分に音揺れがあります。しかしこのソロも素晴らしい。スタジオ版を凌駕する澱みの無い性急さ。そして ”出来たら4週間後くらいには出したい新作から” そんなMCの後に披露される「Black Dog」もお見事。

この時の会場のムードがどんなだったか、例えば爆竹が鳴らされることもなく、狂ったようにわめき散らす客もいない。先のEC茨城じゃないけど会場全体に何やらジェントルなムードが漂っています。資料本(『レッド・ツェッペリン:コンサート・ファイル』)には「晩餐のために訪れたディナー・ジャケット姿の客に、ツェッペリンのファンが混じるという光景であった」との記述がありますが、それがすんなりと頷けるような。とにかく音の静かなパートでもオーディエンスノイズに邪魔されることがないので「Since I've Been Loving You」(キーボードの音がオン気味)や緩急、強弱、様々な表情を見せる「Dazed And Confused」もじっくり演奏に入り込んで聴けますね。

ライヴで初めて聴いた曲が感動的だったりするとえらく得したキブンになるもんですが、この日の客層から想像するに、一部の人にとってまさにそうだったかも知れない「Stairway To Heaven」。ここではギターソロの途中に音揺れと数秒程の欠落が一ヶ所ですがあります。

テープ反転のタイミングは中盤のアコースティックセットの直前だったもよう。ここでは「Going To California」とアルバム『III』から「That's The Way」が演奏されていますが(音のふらつきがやや目立つ)、特に後者への客の反応は大きく、これはやはり当時のフォークロックの人気を受けてのものかも知れませんね。

んでは、いよいよ場内がヒートアップする後半、レアな「Weekend」を含む怒濤の35分については聴いてのお楽しみってことで(笑)。

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メーカーのインフォには「使用されているライヴフォト、記事は全て当日の貴重な資料です」とあります

てな訳で、今回が初聴きとなった71年のモントルー・カジノ公演。手元に比較するブツがないのでこの音源の位置付けについてはコメント出来ませんが、例えばテープのジェネレーションの違いは?とか、マスタリングの具合は? とか、内容が良いだけにいろいろと気になります。出来れば極東の新興レーベルが出したこんなトコとの聴き比べがしてみたいんですけどね。
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西方徘徊 093:LED ZEPPELIN 『Valkyrie's Vigil』 1969年~1973年のSBD音源集

2010年最初のネタは何で行こうかあれこれ考えたのですが、書きかけのまま放置していた記事があったのでそれをやっつけちゃうことにしました(苦笑)。

昨年の春、専門学校を卒業し就職した会社でいきなりの香港勤務となった20歳のハードロック好き青年、25年来の付き合いになる友人の息子さんなんですが、ひょんなことから彼が数ヶ月前に目覚めてしまったというツェッペリンブートの購入役を引き受けることになりまして、これまでにもEmpress Valleyを中心にいくつか見繕ったりしてるんですが、先月9ヶ月遅れの就職祝い(兼クリスマスプレゼント)として送ったブツが今回のお題、11月中旬に150セット限定でタランチュラが出した6CDのボックスセットです。

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収録されているのは1969年から73年の間に残された4つのサウンドボードソース。特に珍しいものでなく単品でもフツーに入手出来る音源の寄せ集めだったりするんですが、入門編としてはなかなか良く出来てるし、何よりそのいかにもギフト向きな仕上がりが、こんなのもあるんだよ的意味合いとしても面白そう、ということで選んだ次第でして。

てな訳で、今回は発送前に撮影&リッピングしたソースを元にお送りしたいと思います(中古にしてやんの ^ ^ ;)。

Disc 1が1969年10月10日のパリ公演、Disc 2と3が1971年4月1日に録音されたBBC音源、Disc 5と6が1973年1月22日のサウサンプトン公演、そしてDisc 6が1969年3月14日のストックホルム公演となっています(ちなみにそのストックホルムの後に同年4月25日のウインターランド公演のAUDソース4曲がメーカー曰く「手違いで」収録されています)。

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LED ZEPPELIN 『Taking No Prisoners Tonight』 1975年3月12日ロング・ビーチ

前稿に続きツェッペリン。今回は翌5月12日に同所ロング・ビーチ・アリーナで行われたライヴを収録したブツを取り上げてみたいと思います。この日の4人ですが、”音質の初日、内容の2日目”なんて格言?を地で行く、徐々に上り調子となった前日終盤の勢いにハイテンションを更に加えノッケから見事な演奏を聴かせてくれています。

この日については、僕の知る限りでは2つのオーディエンスソースが存在していて、ひとつが過入力のせいか音割れのかなりキビシイソース(収録タイトル:Silver Ratities 『Trampled Under Jimmy's Foot』 TDOLZ 『Standing In The Shadow』など)で、もうひとつがライヴ終盤に演奏された「Stairway To Heaven」の途中からエンディングまでを見事なクリアさで捉えているもの。で、今回紹介するのはそれら2つのソースを抱き合わせたいわば複合版です。

ちなみにこの”天国~”以降のクリアな音源は前稿でも触れたマイク・ミラードの手によるものですが、その高音質ぶりを聴くにつけ途中からの録音なのがつくづく残念でなりません。

とは言え、もう一方のソースも音割れがキツイとは言うものの、妙なイコライジングを施していないのが幸いしちゃんと聴き込めるそれなりに優れたソースだと個人的には思っています。いわば実にブートらしい音でもある訳で。僕自身は決して嫌いな音ではないですね。
 
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西方徘徊 063:LED ZEPPELIN 『Long Beach Californication』 1975年3月11日ロング・ビーチ

先月の告知以来楽しみにしていたブツがリリースされたので買ってきました。アルバム『フィジカル・グラフィティ』のリリースに合わせ、1975年1月20日のシカゴ公演を皮切りに行われた北米ツアー第2レグ中盤、これまで数多の名演奏を繰り広げて来た、バンドととても相性の良い米西海岸での2日目、3月11日のロング・ビーチ公演を初出のサウンドボードソースで収録。

75年の北米ツアーではコレが8番目のSBD音源ですが、この日のライヴはかなり以前から優秀なオーディエンスソースが存在していました。伝説の名テーパーとして名を馳せたマイク・ミラードによる密録ソースがそれですが、各パートのバランスの良さたるや見事なもので(特にベースのクリアさにかけてはAUD随一と言っても良いかも)今回はそのAUDソースを収録したタイトルも一緒に取り上げてみたいと思います。

これまでの’75SBDもの同様、スリップケース+3面デジパック仕様
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今回僕が買ったのは限定200セットのType B(スリップケース表)

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スリップケース裏

今回は全部で3タイプのラインナップになっていて、ちなみにType AはTシャツ付(僕が買った先週の時点ではTシャツは未入荷でした)で17,800円(100セット限定、ジャケットのデザインが違います)。で通常版Type Cもまたジャケ写が異なり12,800円という価格設定。この75年SBDシリーズはこれまで大体13,800円程で売られていたので、今回の価格もまぁ想定範囲内ではあったんですが、それでもいざ買う段になると内心戸惑ったのも確か。だったらせめて通常版にしとけよ、って感じですが(苦笑)。

まそれはともかく、オープニングではイマイチノリの良くないプラントとペイジが徐々に調子を上げて行く様子や、ボンゾだけじゃない、ジョンジーとのタッグあってこそのあの鉄壁のリズムセクションだったのだ、という当たり前の事を改めて実感させるベースの凄み、終盤「クランジ」を具に怒濤の、ある意味彼らならではの特異なファンクを聴かせるメドレーといった聴きどころ。そしてそれ以前にバンド総体としてのスケールのデカさ、圧倒的な存在感はこんなアングラ音源でも十二分に感じ取れます。なので出来るだけ大きな音で聴きましょう。僕のようにスピーカーから、が難しけりゃ(音出せる時間帯ってホント限られちゃうんですよね)ヘッドホンで。ピックスクラッチ、ボウプレイでのワンタイムディレイ、ティンパニのソロやテルミンなど、SBDソースならではの左右パンが聴けるといった一興も。そしてあの破裂するようなボンゾのバスドラ音のキモチ良さったら。

西方徘徊 001:LED ZEPPELIN 『One Night Stand In Paris』1969年10月10日 パリ

3桁とは随分と大きく出たもので(苦笑)。

さて、孤高のロック・バンドといえば、まずはレッド・ツェッペリン。大味との向きもありましょうが、それすなわち破格のスケールとエネルギー。ひとりひとりが既に相当レンジが広く、そんなメンバー達が有能なリーダーの旗振りの元、有機的に結合してしまったところにこのグループの凄みはある訳ですが、とにかく「巨大」という言葉がこれほど似合うグループ、他に思い当たりません。で、大きいといえば、ドラマーのジョン・ボーナム。ブルースブレイカーズ出のこちらも相当にパワフルなドラマー、キーフ・ハートレイが著書『ブリックヤード・ブルース』の中で彼のドラミングについて回想しています。

1969年のスカンジナビア・ツアーとのことなので、おそらく3月15日から17日に行われたデンマークでの4回のライヴのことでしょう。ここで対バンを組んだ(というか前座?)のがキーフ・ハートレイ・バンド。曰く、とにかく驚いたのがジョン・ボーナムの音量で、あれほどハードに叩くドラマーは空前絶後だと。同時代を生きたミュージシャンが同じ楽器を演奏するミュージシャンを評する言葉は読んでいて面白いですね。ちなみにその著書(イアン・サウスワース氏が聞き取りをしながら著したいわば"共著"本ですが)ではロバート・プラントを全く評価していないのもある意味興味深い。

さて、孤高だと思うのは何もスケールの大きさだけではありません。10年以上活動したビッグネームの中で、発表全作品の中に他者の匂いがこれほど希薄なグループも珍しい。バンド内に優れたプロデューサーが居て(ここが最も大きなポイントですよね)、ゲストの参加は数えるほどです。そして解散まで一切のメンバー変更なし。ライブだって基本4人で切り盛りしました。ツェッペリンとしての活動期間に限定してファミリー・ツリーを作ってみたら、かなりシンプルなものになるんじゃないでしょうか。

さて、その豪腕ドラマー、キーフ・ハートレイも兜を脱いだという、希代のハード・ヒッターを擁する孤高のグループがデンマークでのライヴから7ヵ月後の10月10日、フランスはパリのオリンピア劇場で行った演奏を収録したCDが装い新たにリリースされました。ひょっとして曲数増えてる?と期待しましたがその点は変更ナシ。ここに収録されている音源以外に1時間半のマスターテープが存在しているとの噂があるようで(マジで?)ということは以前からカットが確定している「モビー・ディック」以外にも演奏されていた曲があるということになります。そりゃ少なくとも「胸いっぱいの愛を」は演っているでしょ、とは思うんですが。

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たどん

Author:たどん
神奈川県在住
性別:男
誕生星座:山羊座(たまに射手座)
血液型:B

アタマ冷やせば?とかよく言われます

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