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JEFF BECK 『Lost Mistral Tape』 1975年5月3日 ボストン

前々稿でウォッチ・タワー・レーベルのジェフ・ベック・ブートを取り上げましたが、僕の知る限りココはもう1タイトル(つまり計4タイトル)ベックのブートレグを出しています。で、これがまたすこぶる優秀な一枚なので、今回はソチラを取り上げてみたいと思います。

が、その前にいわばその思い入れの素となったブートを先に紹介しておきます。かれこれ20年近く前、つまりCDブートの創世記にスコルピオという海外の老舗レーベルからリリースされたものです。数曲にアタマ欠けなど不具合があるものの、未発表のライヴ演奏が高音質で聴けるとあって、出回っているタイトル数の少なかった当時とても重宝したブツでした。

内容的にはいわゆる寄せ集めもので、67年から71年(第一期~第二期JBG)の間にBBC放送用に収録されたスタジオ・ライヴ、68年のフィルモア・イーストでのライブやスタジオ・アウトテイクといった収録曲に混じり、13曲目、唐突に現れる75年の「Definitely Maybe」のライヴ・ヴァージョンが一際存在感を放っています。第二期ベック・グループ2作目『Jeff Beck Group』の最後を飾るマックス・ミドルトン作の名バラードですが、この曲が自身にとって更なる名曲として書き換えられたキッカケがこのブートに収録されているライヴ・ヴァージョンでした。全体的にややこもり気味な音質ながらも、ボトル・ネック(スライド・バー)を駆使し、ならではの超感覚的かつ繊細な技を繰り出すベックの凄さが十二分に伝わってくるものです。

 axemurderer.jpg axemurderer_bk.jpg
『Return of The Axe Murderer』
Scorpio 104 jb 18
モノラル&ステレオ・サウンドボード音源、ステレオ・オーディエンス音源他収録 プレス1CD

01. Hi Ho Silver Lining
02. I'm Losing You 
03. Rock My Plimsoul 
04. Tallyman
05. Hi Ho Silver Lining
06. Shapes Of Things
07. Rock My Plimsoul
08. Going Down
09. Got The Feeling
10. Ice Cream Cakes
11. Got The Feeling
12. Situation
13. Definitely Maybe 
14. Let The Love You / You Shook Me
15. Jeff Speaks (interview)

Track 01 - Live BBC 3/67
Tracks 02-05 - Live BBC 7/67
Tracks 06&07 - Live BBC 4/68
Tracks 08-10 - Live BBC 12/71
Tracks 11&12 - Studio 1971
Track 13 - Live Boston, MA 5/75
Track 14 - Recorded 1968, Fillmore East, NY

そして、その後長き時を経て極上音質と銘打ち売り出された今回の主役盤。75年5月3日にボストンのミュージック・ホールでのライヴを収録したウォッチ・タワー盤ですが、独演で披露される1曲目「Jeff's Boogie」からその音の良さに引き込まれます。続いて、この2ヶ月前にリリースされた新作『Blow By Blow』から3曲立て続けに演奏され…。

5曲目の「Definitely Maybe」。ここで何とスコルピオ版に収録されていたのと同じ演奏が飛び出してきました。しかし音がそれを遥かに凌駕するクリアさ。詳細は分かりませんがスコルピオ版はおそらくかなりジェネレーションの低いテープが元ネタだったと思われ、当時ワタシはスピーカーを前に、これがマスター・クオリティか、と驚嘆しきり。

とこんな風にある意味幸せな出会い方をした本盤ですが、ウリはその音の良さだけでなく、インスト転向初期のベックのギターを堪能できる(現行ベック・グループとは違う、テクニカルよりノリやニュアンス重視のバーナード・パーディ(ds)とのコンビネーションも聴きもの)充実した演奏の記録としても大変貴重な一枚だと思います。いわばベック指折りの名ブートですね。

lost_mistral_tapes.jpg

Live at Music Hall, Boston, MA 3rd, May 1975
01. Jeff's Boogie
02. Constipated Duck


03. Drum Solo / She's A Woman
04. Freeway Jam
05. Definitely Maybe ※2'40"過ぎで鳥肌~
06. Superstition


07. Keyboards Solo
08. Cause We've Ended As Lovers
09. Power


10. Got The Feeling
11. You Know Wnat I Mean


Jeff Beck - guitar
Wilbur Bascomb - bass
Bernard Purdie - drums
Max Middleton - keyboards

ちなみに本作のソース提供者は以前このブログでも紹介したやはりボストンでのライヴを収録したウォッチ・タワー・レーベル製の2タイトル新タランチュラ盤同様”米東海岸伝説のテーパー”と呼ばれたとジョー・マロニー氏だと言われています(スティーヴ・ホプキンス氏との訂正フォローをいただきました)。それにしてもこのサウンドボードとオーディエンスのいいとこ取りをしたような奥行き感と臨場感は驚き。加えてちょっと大袈裟に言ってしまえば、近頃のデジタル録音版ステレオ・オーディエンス音源とは異なる音の質感は、まるで管球アンプとアナログ・プレーヤーの組み合わせで聴く音のように、どこか温かみを感じさせます。

lost_mistral_tapes_bk.jpg
『Lost Mistral Tape』
Watch Tower WT 2004123 2004
ステレオ・オーディエンス録音音源使用 プレス1CD
購入店:御茶ノ水S 価格失念(3千円台)

という訳で、現在ではちと入手が難しいタイトルではありますが、ブート店で中古などを見かけた時はぜひ店員に試聴を頼んでみて下さい。きっとがっかりさせないと思いますよ~。

ちなみに、この時のUSツアーは、ジョン・マクラフリン率いるマハヴィシュヌ・オーケストラとの帯同ツアーで、ヘッドライナーを交互に取る形で行われていたのだそう。なのでセットは短め(故に1CD仕様です)。中にはアンコール時に共演する日もあり、その様子を収録したブートも存在します。

JEFF BECK 『A BATTLE without honor & humanity』 1978年11月26日 名古屋

先日取り上げた新発掘ソースでリリースされた78年12月1日の武道館公演ブートと同時に、80年の来日公演中これまでブート化されていなかった12月18日のライヴを完全収録したブツも発売されました。で今回はソレを、と思ったのですが、78年ものでひとつ興味深い1枚(2枚か)があったので、それを先に取り上げてみたいと思います。

78年のジャパン・ツアー10日間公演の5日目、11月26日に名古屋市公会堂で行われたライブをステレオ・オーディエンス音源にて収録。ウォッチ・タワーという良質なブートを出しているレーベルからのリリースですが、過去にこのブログでも同レーベルの別タイトルを取り上げたことがあります(ココココ)。

で。

以前にも何度か書いている通り、78年の来日公演音源では2007年に新タランチュラが出した『Final Freeway Jazz』が音質、演奏内容共に図抜けてクオリティが高いんですが、今回のも音質的にはかなりいい線行ってる、自分の知る限りではその新タラ盤に次いで録音クオリティの高いブートです。

最初の客の拍手や歓声からもう見通しが良いというか、まるで会場内の空気が澄んでいる如くというか。強いて欠点を挙げるとすればテープチェンジによるものだと思いますが、ディスク2の1曲目「Journey To Love」のアタマの部分に数秒の欠けがあるくらいで、あとはさしたる不具合もなく最後の終了アナウンスまできっちり収録されています。

ところが、どうも肝心のベックがこの日は今ひとつピリッとせず、特に終盤ではかなりのズッコケ具合を披露してしまうなど、その時々により出来不出来の差が激しいと云われた、そんな説を裏付けてしまうブツとも言えそうです。そしてそんなところが、いわゆるブートだからこそ聴くことの出来る「ウラ名盤」たる所以ってことで。

a_battle.jpg
『A BATTLE without honor & humanity』
Watch Tower WT2006153-4
ステレオ・オーディエンス音源収録 プレス2CD

Live at Nagoya-shi Kokaido, Aichi - 26th November, 1978
Disc 1
1. Darkness/Earth In Search Of A Sun
2. Star Cycle
3. Freeway Jam
4. Cat Moves
5. Goodbye Pork Pie Hat
6. Bass Solo/School Days

Disc 2
1. Journey To Love
2. Lopsy Lu
3. Diamond Dust
4. Scatterbrain/Drum Solo
5. Rock 'n' Roll Jelly
6. Cause We've Ended As Lovers
7. Blue Wind

Jeff Beck - guitar
Stanley Clarke - bass
Tony Hymas - keyboards
Simon Phillips - drums

Disc 1はまあ順調。中でも3曲目の「Freeway Jam」はかなりの熱演です。強いて言えば「Goodbye Pork Pie Hat」で音がややアウト気味になるところがあるくらい。で、その後も好調に飛ばすんですが、「Diamond Dust」あたりから少々旗色がおかしくなり始めます。たどたどしいというか、聴きようによっては投げやりとでもいうか。それとも何かを試そうとしているのだろうか? そんな事を考えながら聴き進んでいくと、超感覚的で、けど言い換えると半ばヤケクソ的とも言えそうな「Scatterbrain」。

ちなみにこの日のベックは比較的マメにMCを挟むし、本編最後の「Rock 'n' Roll Jelly」では演奏前に感謝のセリフを口にしたりして、決して現場に嫌なムードは感じないんですが、アンコールに応えての1曲目「Cause We've Ended As Lovers」ではまたアドリブ部分の音が見事に?すべり始めます。

そして、最後の「蒼き風」。ここでいよいよ本格的なズッコケ具合を披露してしまうベック。それはまるで一度掛け違ってしまったボタンは最後まで間違ったまま状態とでもいうか。聴いているこちらがちょっとドギマギしてしまうよな展開。そしてこの高音質録音がそんな顛末を一層浮き彫りにしてしまうという皮肉。一方、スタンリー・クラークはこの日も調子よく、他のメンバー、特にサイモン・フィリップスは完璧ともいえるプレイを披露しています。

ちなみにこのクリアな音は収容人員1994人というこんなホールで録られたんですね。その後改装されてなければ、ですが。

a_battle_bk.jpg

a_battle_inside.jpg
2年程前に購入したものですが、現在でも入手可能なので興味のある方はこちらをどうぞ



ついでにこの28年後、再共演する二人の姿を収めたブートDVDも。

NSJF2006.jpg

Live at Nile Hall, Rotterdam NL, 21:45-23:00 14th July 2006
Broadcasted: NPS TV, Netherlands 14th, July 2006

1. Interview
2. Nadia
3. Scatterbrain
4. Lapsy Lu**
5. Outro

Jeff Beck - guitar
Jason Rebello - keyboards
Randy Hope-Taylor - bass
Vinnie Colaiuta - drums
**Guest: Stanley Clarke - bass

毎年7月にオランダのロッテルダムで開催されているというジャズを中心とした音の祭典、North Sea Jazz Festival での演奏をプロショット放送映像にて収録。3曲目の「Lapsy Lu」で懐かしの再共演を果たしたお二人。

NSJF2006_bk.jpg
『North Sea Jazz Festival 2006』
Scatterbrain Records 1DVD-R
購入店:西新宿BF 980円

28年前を彷彿とさせる音を奏でるスタンリー・クラーク(デカい)とスリリングなフレーズを繰り出す新型ベック。にこやかなところが嬉しい(笑)

西方徘徊 018:JEFF BECK with STANLEY CLARKE 『Brainstorm』

一昨日紹介したザ・フーの1971年初登場音源を収録したブートと一緒に買ったブツを取り上げたいと思います。

以前ココに書き込んだ、78年の来日ツアー最高音質を誇るタイトル(現在2ndエディション発売中)の前日公演を収録したブートレグです。場所は日本武道館。ベックとスタンリー・クラークの双頭ツアー中、追加公演となった2日と並び最高の内容だったという1日の演奏をオーディエンス録音音源にて収録しています。両者のバトル観戦というノリで語られた78年のツアーですが、じゃこちらも既発盤をひとつ引っ張り出し聴き比べ式でハナシを進めてみるとしましょう。

double_faced.jpg brainstorm.jpg
 【A】                   【B】

【A】が既発盤で、【B】が今回新たにリリースとなったタイトルです。【A】はベック専用レーベルとして過去最大数のタイトルを世に出したスケアクロウ・レーベル(現在は活動停止)製で、これまでこの日の代表的なタイトルとして君臨?してきました。どちらもモノラル・オーディエンス音源使用のファクトリー・プレス2CD仕様でところどころカットがあるものの(後述します)、どちらも全曲収録です。

では同ツアー最高音質のタイトル、翌2日の演奏を収録した新タランチュラ盤『Final Freeway Jazz』を最高点★★★★★とした上で。

【A】★★☆
全員が一斉に音を出す曲になると、リミッターが効いてしまうのか全体的に音がひしゃげた感じに。ギターの音は比較的大きめですが、リズム隊の音が総じて軽めで、音源からの距離を感じさせます。ヒスノイズは多め。

【B】★★★☆
【A】のような妙な音量感の強弱は少なく、全体的にバランスの取れた音。こちらもギターの音をよく拾っています。【A】ほどではないものの、音源からの距離感はあります。けれど聴きやすいのはこちら。リズム隊はやはり軽めですが、演奏の勢いはちゃんと伝わってくるので、割合すんなりと音楽に集中出来ます。ヒスノイズはありますが、【A】ほどではないです。

とこんな具合ですが、新タラ盤の音の良さが際立ち過ぎで、比較対象としては相応しくなかったかも(苦笑)。しかし今日日後発版が既発盤に劣ってしまってはシャレにならんわけで、そこはちゃんとクオリティを上げてきましたね。まずはこの日の決定版登場と言っていいんじゃないでしょうか。

Live at Nippon Budokan, Tokyo, Japan 1st December 1978
Disc 1
01. Intro ※【B】のみ
02. Darkness/Earth In Search Of A Sun
  • ローランド製ギター・シンセサイザーGR500を駆り披露された曲。【A】はアタマの部分に9秒程の欠けがあります。【B】は完全収録
03. Star Cycle
04. Freeway Jam
  • ここからストラトキャスターに持ち替え。実に歯切れのいいフレーズを矢継ぎ早に繰り出すベック。緩急の効いたアレンジも聴いていて大変爽快。しかし、ベックがスゴイです。開始早々、既にこの日はクライマックスを迎えているようです。
05. Goodbye Pork Pie Hat
  • 80年以降、ショート版として演奏されることになるこの曲も、ここではまだフル・コーラス演奏されています。
06. Cat Moves
  • 5日目名古屋公演からセット入りした曲(それまでの「Hot Rock」から入れ替え)。どちらも後にコージー・パウエルのソロ作『Tilt』(81年)に収録されました。ヤン・ハマー作。この曲のライブ・テイクが聴けるのは貴重(なはず)。ベックのギターも凄いですが、他のメンバーも好調のようで聴き応え十分です。
07. Bass Solo/School Days
  • えらく硬質なベース音が独特。ソロの客ウケもとてもいいですね。後者は私的スタンリー最高傑作のタイトル曲(76年)。スタジオ版も必聴。そこでのKeyは現在ベックと活動を共にしているデヴィッド・サンシャスでしたね。当時『Blow By Blow』や『Wired』と一緒に『School Days』を聴いていた人にとって本ツアーへの期待の大きさはハンパじゃなかったでしょうね。ここで残念なのは、新音源の【B】でもバンド全員での演奏となるとベース音がぺけぺけの平坦な音に化けてしまうこと。現場のバトルモード?はCDではちと物足りない結果に。
08. Journey To Love
  • スタジオ版でもベックの客演が聴ける曲。スタンリーの歌う”ラ~ララ~ララ~”が微妙な味わい?
09. Lopsy Lu ※【A】のDisc 1ここまで
  • 【A】はエンディングまであと30秒程というところでフェイド・アウト。
10. Diamond Dust ※【A】のDisc 2ここから
  • 【B】は曲開始10秒程のところに約30秒間の欠落あり。ということで、両者のテープチェンジのタイム差は約1分弱ということになりますか(だからどうした)。
Disc 2
01. Scatterbrain
  • ギター&ベースの凄まじいバトルが展開。ベース音ぺけぺけといえど何やら凄いことになっているのは伝わってきます。【B】のタイトルの由来はココでしょう。ディスク2はこの曲で始まる方が聴いていてしっくり来ますね。
02. Drum Solo/Scatterbrain (reprise)
  • 3分ちょっとのドラムソロから「Scatterbrain」のスタジオ版の面影を強く残すエンディングへ。
03. Rock 'n' Roll Jelly
  • 本編はこの曲で終了。スタンリー・クラークの持ち曲で締めるあたりに彼への敬意が窺えるようですが、スタンリーのソロ作『Modern Man』(78年)でのヴァージョンはベック、スタンリーとカーマイン・アピス(!)という破格のメンツでのスーパーセッション。
04. Cause We've Ended As Lovers
05. Blue Wind
  • スタジオ版やヤン・ハマー・グループとのライヴではシンセサイザーのソロだったところがベース・ソロに。両者バトルモードな1曲。サイモン・フィリップスの持ち味がフルに発揮された疾走感が凄まじい。
06. Superstition
  • 再度アンコールに応えての「迷信」。ベックはトーキング・モジュレーターを介してのヴォーカル取り。本ツアー中、2度のアンコールに応えたのは武道館公演だけだったようで、つまりこの曲は11月30日分を含む3日間のみの披露となりました。
07. Outroduction ※【A】のみ
  • 終演後のアナウンス、”本日は文化放送、ウドー音楽事務所主催ジェフ・ベック東京公演に本当にようこそお越しくださ…”でフェイド・アウト。記録性が高まる、こんなオマケ的なものでも私的には嬉しかったり。
Jeff Beck - guitar
Stanley Clarke - bass
Tony Hymas - keyboards
Simon Phillips - drums

 double_faced_bk.jpg brainstorm_bk.jpg

L :
『Double - Faced』
Scarecrow 087/088 
モノラル・オーディエンス音源収録 プレス2CD

R :
『Brainstorm』
Import Title 2009
モノラル・オーディエンス音源収録 プレス2CD
200セット限定 (50セットのみナンバリング・ステッカー付)

西方徘徊 017:ERIC CLAPTON 『City Of Angels』

2日の書き込みでは、1日に発売された雑誌『Beatleg』に掲載されている西新宿のショップBFの広告なんぞを取り上げてみましたが、”予価未定”となっていたクラプトン2月25日の武道館公演ブート(ステレオ・サウンドボード音源収録盤)が昨日すでに店頭に並んでいました。

今回はあくまで視察、何も買うつもりはなかったんですが、気付いたら?”これ下さいな”(苦笑)。僕が入店したのは夕刻でしたが、土曜日ということもあってか店内にはかなりの客がいましたね。ドミノスのキャピトル・シアター&セルデン公演を収録した『LSD』はやはり注目度高めのようで、手にとっている人多かったです。コレについては月末かなぁ、買えるのは。

という訳で、今回はその25日公演のブートを取り上げてみたいと思います。3月15日にWOWOWが放送した映像の音声ソースにマスタリングを施したものだと思いますが("Digital Remaster 2009"の表記があります)、全編破綻無く、文句なしの高音質で当日の演奏を楽しめます。

レジへ持っていく前に、焼いたDVDを観ればよかろう?とも一瞬思いましたが、我が家は映像系がリビングにしかないのでなかなか観たい時に観れなかったりするんですよね。となると気の向くまま手軽に聴けるCDがあると助かる訳で、ましてやリッピングすれば外でも聴けるしってことで。とまれ、この日は自身の参戦日だったこともあり、私的メモリアル盤としても嬉しいCD化でありました。

city_of_angels.jpg

ちなみにこちらに当日の参戦記がありますので、よかったら寄り道してみてやって下さい。

しかし、サウンドボードはイイですねやっぱり。聴いていて充足感を味わえますよ~。
特に当日の私的ハイライト「I Shot The Sheriff」と「Isn't It A Pity」がこんな高音質なステレオソースで聴けるヨロコビは大きいです。
Live at Nippon Budokan, Tokyo 25th February 2009
Disc 1
01. Tell The Truth
02. Key To The Highway
03. Hoochie Coochie Man
04. I Shot The Sheriff
05. Isn't It A Pity
06. Why Does Love Go To Be So Sad
07. Driftin'
08. Travelin' Alone
09. That's Alright
10. Motherless Child
11. Running On Faith

Disc 2
01. Motherless Children
02. Little Queen Of Spades
03. Everything's Gonna Be Alright
04. Wonderful Tonight
05. Layla
06. Cocaine
07. Crossroads

<Eric Clapton & His Band>
Eric Clapton - guitar, vocals
Doyle Bramhall II - guitar, vocals
Willie Weeks - bass
Abe Laboriel Jr - drums
Chris Stainton - keyboards
Michelle John - backing vocals
Sharon White - backing vocals

”ec”が見切れとるよ(苦笑)
city_of_angels_bk.jpg
『City Of Angels』
Mid Valley 512/513
ステレオ・サウンドボード音源収録 プレス2CD

EC_2_25.jpg

EC_ticket.jpg

西方徘徊 016:THE WHO 『1971 Final』

あの感動の単独来日公演から早5ヶ月。この4月はザ・フーのファンにとってタマラナイひと月になりそうですね。

まずは発売が延びに延びていた『ザ・フー・セル・アウト』のデラックス・エディション(紙ジャケ仕様)、そして映画『アメイジング・ジャーニー』の国内版DVD(2種)が1日にリリース。これらについては今週末にじっくり賞味するつもりですが、当初同日の発売が予定されていた国内版DVD『マキシマムR&Bライヴ』は22日に延期になってしまいました。予算の都合上、ちょいとばかりホッとした感がなきにしもあらずですが、こちらも拡大版でのリイシューということで、発売日を楽しみに待ちたいと思います。

さて、そんなオフィシャルからのリリースが続く中、先日アンオフィシャルな界隈でも貴重な音源がリリースされました。一大傑作『Who's Next』のリリースからおよそ4ヵ月後の1971年12月15日、この年2度目のアメリカ・ツアーの千秋楽公演となったシアトルでのライヴを収録したブートレグです。

71年の12月といえば、ライヴ盤制作のためのレコーディングが行われていた月で、これまでにもいくつかのタイトル(『Rarities』『Who's Missing』『Two's Missing』や4枚組BOXセットなど)の中で13日のサンフランシスコ、シビック・オーディトリアム公演の音源が発表されてきましたが、この15日の音源はショップのインフォにもある通り、今回が初の音盤化となります。これでまたひとつザ・フーのライヴ史におけるミッシングピースが見つかったという訳ですね。実に目出度い。

1971_final.jpg

Live at Seattle Center Coliseum, Seattle, WA USA 15th December 1971
Disc 1
1. I Can't Explain
2. Substitute
3. Summertime Blues
4. My Wife
5. Behind Blue Eyes
6. Bargain
7. Baby Don't You Do It
8. Magic Bus

Disc 2
1. Overture
2. Amazing Journey
3. Sparks
4. Pinball Wizard
5. See Me Feel Me
6. My Generation
7. Naked Eye
とはいうものの、残念ながら完全収録というわけには行かなかったようで、実は『Who's Next』の看板ナンバーとも言える「Baba O'Riley」と「Won't Get Fooled Again」が抜け落ちてしまっています。ここが実に痛いところですが、そこは将来ヴァージョンUP盤が登場することを期待しつつ(苦笑)、まずは音質の印象を書き留めておこうと思います。

その前にセットリストについて追記をしておくと、「Baba O'Riley」は「My Wife」の後に、「Won't Get Fooled Again」は「Bargain」の後にそれぞれ演奏されたとのこと。そして、この日は機材を積んだトラックの内1台が事故に遭ってしまったために搬入が間に合わず、一部の機材を前座グループから借りて行われたんだそうです。当日の観客約14,000人。67年7月15日にハーマンズ・ハーミッツの前座として訪れて以来のシアトル公演です。そういえばハーマンズ・ハーミッツのファンに衝撃を与えた云々といった逸話が映画『アメイジング・ジャーニー』の中で語られていましたよね。

さて音質についてですが、微妙に音の揺れというか周期的なうねりや音のこもりを感じますが(マスターテープのヨレが原因でしょうね)、意外にストレス無く聴けるのは、音像がカチッとまとまっているのと、各パートのバランスが割と良いからだと思います。特にヴォーカル(コーラスも)とギターがしっかり前に出ているので、すんなりと音楽に集中することが出来ますね。ひょっとしたらかなりいいポジションで録音されたものなのかも知れません。またインフォにある通り、確かに曲中に耳障りなオーディエンスノイズが殆どないところも大きなポイントのひとつ。で、演奏の方はといえば、全盛期の演奏ですからね、悪いわけがありません。

例えば全盛期ならではの凄みということであれば、それが際立っているのは「Baby Don't You Do It」や「Magic Bus」といったジャム入りの長尺ナンバー。こういった曲をダレずに演れるかどうかが評価の分かれ目だと思うんですが、とにかく最後まで緊張感が途切れません。前半のコンパクトな曲々もイイですよ。5曲目の「Behind Blue Eyes」はヴォーカルがよく録れている本作ならではの聴き応えだし、個人的に大好きな曲「Bargain」も素晴らしい。この曲に限りませんが、特にギター・ソロのところで顕著になる畳み掛けるような性急感がたまらないです。

Disc2は、ピートのMCでスタート。”4週間アメリカでツアーして来てかなりのギグをこなしてきたけど、その中でも君たちがベストな客だよ"にやんやの大歓声。そしてトミーから5曲。ライヴ受けする強力な5曲です。「See Me Feel Me」はいつ聴いても盛り上がりますね。ロジャーの”Everybody!”。思わずグッとくる瞬間です。

「My Generation」は3分ちょっとのシングル盤的展開。最後の「Naked Eye」ではところどころ音が不安定になりますが、最後3分を切ったあたりからの熱演は聴き応え十分。
1971_final_bk.jpg
『1971 Final』
Import Title 2009
モノラル・オーディエンス録音音源収録 プレス2CD

近頃では、ザ・フーのブートをプレス仕様で出してくれるところも少なくなってしまい、寂しい限りなのですが(かつては強力な専門レーベルもあったんですけどね)、それでもこうやって比較的コンスタントにリリースしてくれるのは本当に嬉しいです。私的には、一昔前なら想像出来なかったいわゆるダークホース的なところが意外にも健闘してくれている、といった印象なんですが、これからも期待してますんで頑張って下さい。

LH_Who.jpg
Profile

たどん

Author:たどん
神奈川県在住
性別:男
誕生星座:山羊座(たまに射手座)
血液型:B

アタマ冷やせば?とかよく言われます

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