西方徘徊 036:ERIC CLAPTON 『Roaming This Old Highway』 2009年ロンドン
5月中旬から末にかけて計11回行われたエリック・クラプトン、恒例のロイヤル・アルバート・ホール連続公演。先日取り上げた初日15日と16日分(この2日間のセットリストは同じでした)に続き、今回は25日と26日の演奏を収録したブツを取り上げてみます。
まずはショップのインフォにあるこんな惹句を再掲。
「25日は驚くほどにダイレクトなサウンドで収録されており、サウンドボード録音にしか聴こえない程の驚異的音像です。おそらく、これまでの全てのクラプトンのRAH音源の中で最も音が良いのではないでしょうか。」
そこまで言うなら見過ごすわけにはいかね、というわけで先週買ってきました。
期待した分余計にビミョウな聴後感(途中までしか聴いてませんが)を残す音源ですが、週末あたりにでも改めて聴き込んでみるとしますか~(苦笑)。
『Roaming This Old Highway』
Import Title 2009
ステレオ・オーディエンス録音音源収録 プレス4CD
限定200セット(50セットのみナンバリング・ステッカー付)
購入店:西新宿LH 5,800円
まずはショップのインフォにあるこんな惹句を再掲。
「25日は驚くほどにダイレクトなサウンドで収録されており、サウンドボード録音にしか聴こえない程の驚異的音像です。おそらく、これまでの全てのクラプトンのRAH音源の中で最も音が良いのではないでしょうか。」
そこまで言うなら見過ごすわけにはいかね、というわけで先週買ってきました。

Eric Clapton Spring Tour 2009 at Royal Albert Hall
5/16, 17, 19, 20, 22, 23, 25, 26, 28, 29, 31
5/16, 17, 19, 20, 22, 23, 25, 26, 28, 29, 31
<May 25th 2009>
Disc 1
01. Going Down Slow
Disc 1
01. Going Down Slow
02. Key To The Highway
03. Old Love
04. Anything For Your Love
05. I Shot The Sheriff
06. Driftin'
07. Layla
08. Nobody Knows You When You're Down And Out
09. Anytime For You
10. Somewhere Over The Rainbow
Disc 2
01. Badge
02. Little Queen Of Spades
03. Before You Accuse Me
04. Wonderful Tonight
05. Cocaine
06. Crossroads
03. Old Love
04. Anything For Your Love
05. I Shot The Sheriff
06. Driftin'
07. Layla
08. Nobody Knows You When You're Down And Out
09. Anytime For You
10. Somewhere Over The Rainbow
Disc 2
01. Badge
02. Little Queen Of Spades
03. Before You Accuse Me
04. Wonderful Tonight
05. Cocaine
06. Crossroads
<May 26th 2009>
Disc 3
01. Going Down Slow
02. Key To The Highway
03. Got To Get Better In A Little While
04. Old Love
05. I Shot The Sheriff
06. Driftin'
07. Nobody Knows You When You're Down And Out
08. Lay Down Sally
09. Anytime For You
10. Somewhere Over The Rainbow
Disc 4
01. Badge
Disc 3
01. Going Down Slow
02. Key To The Highway
03. Got To Get Better In A Little While
04. Old Love
05. I Shot The Sheriff
06. Driftin'
07. Nobody Knows You When You're Down And Out
08. Lay Down Sally
09. Anytime For You
10. Somewhere Over The Rainbow
Disc 4
01. Badge
02. Little Queen Of Spades
03. Before You Accuse Me
04. Wonderful Tonight
05. Layla*
06. Cocaine*
07. Crossroads*
03. Before You Accuse Me
04. Wonderful Tonight
05. Layla*
06. Cocaine*
07. Crossroads*
Eric Clapton - guitar, vocal
Andy Fairweather Low - guitar
Chris Stainton - keyboards
Tim Carmon - keyboards
Willie Weeks - bass
Steve Gadd - drums
Michelle John - background vocal
Sharon White - background vocal
*with Doyle Bramhall II
まずは25日のセットリストに目をやると、最初の4曲が3日目の19日以降変更になった2曲目に軽快なシャッフル「Key To The Highway」を持ってくるという流れで静と動、重と軽のメリハリを効かせ、この日からの新顔として独演の「Driftin'」がセットイン。この曲は最終日31日まで毎回演奏されています。
その後アコースティックな「Layla」をはさみ、20日以降固定曲となった「Nobody Knows You When You're Down And Out」が。ちなみにこの日以降、ここまで毎回演奏されてきたディランの「Not Dark Yet」が消えてしまいました。
後半を収録したディスク2は25日に関しては初日と全く同じ流れですが、26日以降はサポートアクトとして同行していたドイルが3曲で客演。そのおかげで「Layla」がいつものそれに戻り、2月公演同様、最後の一音を鳴らさずカウントへ繋げる「Cocaine」、そして「Crossroads」でエンドという定番的な流れ。
ということは、今回LHから続けてリリースされたRAH音源中、1タイトルの中でアコギとエレキ両方の「Layla」が聴けるタイトルはコレだけなんですよね。こりゃ一粒で二度美味しい?
となると気になるのは音質な訳ですが。
ポイントになるのは”サウンドボード録音にしか聴こえない程の驚異的音像”ですが、私的には正誤半々といった感じです。ただ一風変わった音像なのは確かで、ヴォーカルとギターの音は確かにライン録りのように聴こえるところがあります。つまり距離がやけに近くてリアル。ピアノ、キーボードの音も割と近めですがそれ以外のパート、中でも特にベースの音が細いので全体的に音が軽めに感じられます。ドラムスもスネア以外はややオフ気味な感じ(この点については曲調によって違いがありますが)。ギターとヴォーカルがくっきりしているから余計そう感じるんだとは思いますが、まるでライン録りのヴォーカル&ギター(とやや鍵盤)にオーディエンス録音によるリズム隊とコーラスをミックスしたような音になっています。
加えて至近のオーディエンスノイズが無いのもラインぽさを感じさせる要因ですね。拍手や歓声に距離感があり、そこはまるでオフィシャルのライヴのように感じる部分すらあります、。これは一体どこで録られたものなのか、ちょっと不思議なソースですね。
もう一点とても気になった点があります。25日の「Driftin'」の1'16"~1'35"と「Anytime For You」の0'45"~1'05"にジィィィ・・・といった割と目立つノイズが入ります。で、このノイズですが例えばデジタル変換時に発生した類ではなく、まるでソース自体に混入したそれ、しかもFMのマルチパスノイズに似た感じなのが何とも不可解。で、ワタシはここでキブンが萎えてしまい・・・。
Andy Fairweather Low - guitar
Chris Stainton - keyboards
Tim Carmon - keyboards
Willie Weeks - bass
Steve Gadd - drums
Michelle John - background vocal
Sharon White - background vocal
*with Doyle Bramhall II
まずは25日のセットリストに目をやると、最初の4曲が3日目の19日以降変更になった2曲目に軽快なシャッフル「Key To The Highway」を持ってくるという流れで静と動、重と軽のメリハリを効かせ、この日からの新顔として独演の「Driftin'」がセットイン。この曲は最終日31日まで毎回演奏されています。
その後アコースティックな「Layla」をはさみ、20日以降固定曲となった「Nobody Knows You When You're Down And Out」が。ちなみにこの日以降、ここまで毎回演奏されてきたディランの「Not Dark Yet」が消えてしまいました。
後半を収録したディスク2は25日に関しては初日と全く同じ流れですが、26日以降はサポートアクトとして同行していたドイルが3曲で客演。そのおかげで「Layla」がいつものそれに戻り、2月公演同様、最後の一音を鳴らさずカウントへ繋げる「Cocaine」、そして「Crossroads」でエンドという定番的な流れ。
ということは、今回LHから続けてリリースされたRAH音源中、1タイトルの中でアコギとエレキ両方の「Layla」が聴けるタイトルはコレだけなんですよね。こりゃ一粒で二度美味しい?
となると気になるのは音質な訳ですが。
ポイントになるのは”サウンドボード録音にしか聴こえない程の驚異的音像”ですが、私的には正誤半々といった感じです。ただ一風変わった音像なのは確かで、ヴォーカルとギターの音は確かにライン録りのように聴こえるところがあります。つまり距離がやけに近くてリアル。ピアノ、キーボードの音も割と近めですがそれ以外のパート、中でも特にベースの音が細いので全体的に音が軽めに感じられます。ドラムスもスネア以外はややオフ気味な感じ(この点については曲調によって違いがありますが)。ギターとヴォーカルがくっきりしているから余計そう感じるんだとは思いますが、まるでライン録りのヴォーカル&ギター(とやや鍵盤)にオーディエンス録音によるリズム隊とコーラスをミックスしたような音になっています。
加えて至近のオーディエンスノイズが無いのもラインぽさを感じさせる要因ですね。拍手や歓声に距離感があり、そこはまるでオフィシャルのライヴのように感じる部分すらあります、。これは一体どこで録られたものなのか、ちょっと不思議なソースですね。
もう一点とても気になった点があります。25日の「Driftin'」の1'16"~1'35"と「Anytime For You」の0'45"~1'05"にジィィィ・・・といった割と目立つノイズが入ります。で、このノイズですが例えばデジタル変換時に発生した類ではなく、まるでソース自体に混入したそれ、しかもFMのマルチパスノイズに似た感じなのが何とも不可解。で、ワタシはここでキブンが萎えてしまい・・・。

期待した分余計にビミョウな聴後感(途中までしか聴いてませんが)を残す音源ですが、週末あたりにでも改めて聴き込んでみるとしますか~(苦笑)。

『Roaming This Old Highway』
Import Title 2009
ステレオ・オーディエンス録音音源収録 プレス4CD
限定200セット(50セットのみナンバリング・ステッカー付)
購入店:西新宿LH 5,800円
スポンサーサイト
西方徘徊 035:KISS 『Quilmes Rock 09』 2009年アルゼンチン
レインボーの『雷神』によってキブンは10万光年の彼方、あいや、32年前にすっ飛ばされていたワタシですが、今日は先日LHで2点購入の特典としてもらったブツを取り上げてみたいと思います。
デビュー35周年を記念するワールド・ツアー(KISS Alive/35 World Tour)中、南米回りのハイライトとなった4月5日、アルゼンチンのブエノス・アイレスで行われたフェス”Quilmes Rock Festival”の大トリを務めた際の演奏をプロショット映像にて収録したDVD-R。地元TV局がダイジェスト版として40分程に編集したものを放送したとのことですが、ここに収録されているのは関係者からの流出ソースらしく、オープニングから終演後の花火が打ち上げられる様子まで、実にトータル135分の長尺版になっています。
洋楽事始め。ビートルズやサイモン&ガーファンクル、カーペンターズといったあたりを中心に聴いていた少年の中に無遠慮にズカズカと入り込み、以後数年間僕を夢中にさせたリアルタイムのハードロックグループのひとつ、それがキッスなんですよね。新曲が出る度にシングルを買っていた唯一のグループ。ちなみにこの同時期、やはり胸ときめかせながら聴いていたのは、すぐに思い浮かぶところではエアロスミス、クイーン、スウィートといったあたりでしょうか。後にラジオのリクエスト番組やTOP10ものの常連になる面々。そしてゼップ、パープル、ヒープなど、その手の番組にあまり登場しなかったビッグ・ネームに出会うのはここから数ヵ月後のことです。
そんな具合に熱中して聴いていたキッスですが、77年の『Alive II』と『Love Gun』を最後にこちらのキモチが離れてしまい以後疎遠に。が、その19年後、たまたまTVで流れていたたった1曲の映像によって、実はわが身に根深く取り付いていた青春の残滓に思い切り気付かされることになります。その映像が1996年にデトロイトのタイガー・スタジアムで撮られた衝撃映像(30”の足元からなめるショットのカッコよさったらない!)。
ザ・復活。
そんな絶対にあり得えないと思い込んでいたことが、実際に起きてしまった驚き。
そしてその翌年に肉眼で見た初夢。それが東京ドームで1月18日に行われたライヴ。オープニングの「Deuce」が鳴った時の泣き笑いに似た感情。大型ビジョンに映し出された例の電飾ロゴを背にポーズを決めるメンバーの姿は70年代のそれと何ら変わらず、演奏も当時のままで、いや細かな部分に目を、耳をやれば色々あったとは思うけど、とまれ、驚き、喜び、笑い、戸惑い、それら様々な感情がない交ぜになったあの感覚は滅多に味わえる類のもじゃあなかった。
ちなみにその時のメンバーの平均年齢、48歳。そして、あれから更に12年が過ぎ、この南米のステージに立つご両人、ポール57歳、ジーン60歳。体型や身のこなしなど、かなり当時の状態をキープしているジーン(この日はベース・ソロの時のリフト・アップでハプニング発生)に比べ、ポールはシルエットがやや太めになり、始めのうちはアクションのキレも声の出も本調子ではなさそう。
そんな様子に思わずハラハラとさせられてしまうものの、徐々に本来の調子を取り戻し繰り出される数々の定番曲。個人的には日本では遅れてリリースされたというデビュー作『キッス・ファースト/地獄からの使者』からのウエイトが今でも高かったのが嬉しかったですね(全10曲中6曲を演奏。「Firehouse」を演ってくれなかったのは残念)。
当然でしょうが、二人に衰えを感じないという訳ではないです。特に声の出がキツそうだなぁと感じるところなんぞ何度も。が、それでもプロフェッショナル意識の高さたるや半端じゃありません。妥協せずにやり抜くこと。そんな強靭なビジョンに裏打ちされた二人のパートナーシップを垣間見れるのはやはり嬉しいものです。
Live at Estadio River Plate, Buenos Aires, Argentina 5th April 2009
01. Introduction
02. Deuce
デビュー35周年を記念するワールド・ツアー(KISS Alive/35 World Tour)中、南米回りのハイライトとなった4月5日、アルゼンチンのブエノス・アイレスで行われたフェス”Quilmes Rock Festival”の大トリを務めた際の演奏をプロショット映像にて収録したDVD-R。地元TV局がダイジェスト版として40分程に編集したものを放送したとのことですが、ここに収録されているのは関係者からの流出ソースらしく、オープニングから終演後の花火が打ち上げられる様子まで、実にトータル135分の長尺版になっています。
洋楽事始め。ビートルズやサイモン&ガーファンクル、カーペンターズといったあたりを中心に聴いていた少年の中に無遠慮にズカズカと入り込み、以後数年間僕を夢中にさせたリアルタイムのハードロックグループのひとつ、それがキッスなんですよね。新曲が出る度にシングルを買っていた唯一のグループ。ちなみにこの同時期、やはり胸ときめかせながら聴いていたのは、すぐに思い浮かぶところではエアロスミス、クイーン、スウィートといったあたりでしょうか。後にラジオのリクエスト番組やTOP10ものの常連になる面々。そしてゼップ、パープル、ヒープなど、その手の番組にあまり登場しなかったビッグ・ネームに出会うのはここから数ヵ月後のことです。
そんな具合に熱中して聴いていたキッスですが、77年の『Alive II』と『Love Gun』を最後にこちらのキモチが離れてしまい以後疎遠に。が、その19年後、たまたまTVで流れていたたった1曲の映像によって、実はわが身に根深く取り付いていた青春の残滓に思い切り気付かされることになります。その映像が1996年にデトロイトのタイガー・スタジアムで撮られた衝撃映像(30”の足元からなめるショットのカッコよさったらない!)。
ザ・復活。
そんな絶対にあり得えないと思い込んでいたことが、実際に起きてしまった驚き。
そしてその翌年に肉眼で見た初夢。それが東京ドームで1月18日に行われたライヴ。オープニングの「Deuce」が鳴った時の泣き笑いに似た感情。大型ビジョンに映し出された例の電飾ロゴを背にポーズを決めるメンバーの姿は70年代のそれと何ら変わらず、演奏も当時のままで、いや細かな部分に目を、耳をやれば色々あったとは思うけど、とまれ、驚き、喜び、笑い、戸惑い、それら様々な感情がない交ぜになったあの感覚は滅多に味わえる類のもじゃあなかった。
ちなみにその時のメンバーの平均年齢、48歳。そして、あれから更に12年が過ぎ、この南米のステージに立つご両人、ポール57歳、ジーン60歳。体型や身のこなしなど、かなり当時の状態をキープしているジーン(この日はベース・ソロの時のリフト・アップでハプニング発生)に比べ、ポールはシルエットがやや太めになり、始めのうちはアクションのキレも声の出も本調子ではなさそう。
そんな様子に思わずハラハラとさせられてしまうものの、徐々に本来の調子を取り戻し繰り出される数々の定番曲。個人的には日本では遅れてリリースされたというデビュー作『キッス・ファースト/地獄からの使者』からのウエイトが今でも高かったのが嬉しかったですね(全10曲中6曲を演奏。「Firehouse」を演ってくれなかったのは残念)。
当然でしょうが、二人に衰えを感じないという訳ではないです。特に声の出がキツそうだなぁと感じるところなんぞ何度も。が、それでもプロフェッショナル意識の高さたるや半端じゃありません。妥協せずにやり抜くこと。そんな強靭なビジョンに裏打ちされた二人のパートナーシップを垣間見れるのはやはり嬉しいものです。
Live at Estadio River Plate, Buenos Aires, Argentina 5th April 2009
01. Introduction
02. Deuce
03. Strutter
04. Got The Choose
05. Hotter Than Hell
06. Nothing To Lose
06. Nothing To Lose
07. C'mon And Love Me
08. Parasite
08. Parasite
09. She
10. Guitar Solo
11. Watchin' You
12. 100,000 Years incl. Drum solo
12. 100,000 Years incl. Drum solo
13. Cold Gin
14. Let Me Go, Rock 'n' Roll
15. Black Diamond
16. Rock And Roll All Nite
17. Shout It Out Loud
Paul Stanley - guitar, vocals
Gene Simmons - bass, vocals
Tommy Thayer - guitar
Eric Singer - drums
18. Lick It Up
19. Bass Solo
19. Bass Solo
20. I Love It Loud
23. Detroit Rock City21. I Was Made For Lovin' You
22. Love Gun
Paul Stanley - guitar, vocals
Gene Simmons - bass, vocals
Tommy Thayer - guitar
Eric Singer - drums
[More...]
西方徘徊 034:BLACKMORE'S RAINBOW 『雷神 Risin'』 1976年12月16日 武道館
”比類なきパワー・ボーカルのロニー・ディオ、閃光を放つコージーのドラミング、リッチーとギターの格闘、ストラトキャスターは遂にぶち壊され空中に舞い上がった。”
これ、77年初頭のミュージック・ライフ誌に掲載された『レインボー・オン・ステージ』(この時点でのタイトルは『チェイス・ザ・レインボー(仮題)』。ちなみにこのタイトルは81年に出た2枚組のベスト盤に使われました)の広告のキャッチコピーです。
当初、極東ツアー最終公演となった武道館での演奏を中心に構成される予定だった『レインボー・オン・ステージ』は結局”アーティスト側の意向により”、来日前に収録されていたドイツ公演や大阪公演とのミックス仕様で世に出ることに。それぞれの曲はどれも抜群の出来で、当時のハードロック最高峰としてリリース当時中学生だった僕も随分と聴き狂ったものです。
という訳で、今回は76年初来日の最終公演となった12月16日、武道館夜の部の演奏を完全収録したブートの新装再発盤を買ったので取り上げてみたいと思います。
その前にまずはメンバー構成をば。僕にとってのレインボーとはすなわちこのメンツ。前年にリリースされた最高傑作『虹を翔る覇者』録音時の面々です。
Richie Blackmore - guitar
Ronnie James Dio - vocals
Jimmy Bain - bass
Tony Carey - keyboards
Cozy Powell - drums
今回取り上げるのはレインボーのブートと言えばまずはコレ、という程の定番音源ですが、いつか手に入れたいとは思いつつ音だけはネットから落としていたこともありつい買いそびれていたんですよね。が、いよいよこれがラストチャンスかも?ということで思い切って買うことに。
これ、77年初頭のミュージック・ライフ誌に掲載された『レインボー・オン・ステージ』(この時点でのタイトルは『チェイス・ザ・レインボー(仮題)』。ちなみにこのタイトルは81年に出た2枚組のベスト盤に使われました)の広告のキャッチコピーです。
当初、極東ツアー最終公演となった武道館での演奏を中心に構成される予定だった『レインボー・オン・ステージ』は結局”アーティスト側の意向により”、来日前に収録されていたドイツ公演や大阪公演とのミックス仕様で世に出ることに。それぞれの曲はどれも抜群の出来で、当時のハードロック最高峰としてリリース当時中学生だった僕も随分と聴き狂ったものです。
という訳で、今回は76年初来日の最終公演となった12月16日、武道館夜の部の演奏を完全収録したブートの新装再発盤を買ったので取り上げてみたいと思います。
その前にまずはメンバー構成をば。僕にとってのレインボーとはすなわちこのメンツ。前年にリリースされた最高傑作『虹を翔る覇者』録音時の面々です。
Richie Blackmore - guitar
Ronnie James Dio - vocals
Jimmy Bain - bass
Tony Carey - keyboards
Cozy Powell - drums
今回取り上げるのはレインボーのブートと言えばまずはコレ、という程の定番音源ですが、いつか手に入れたいとは思いつつ音だけはネットから落としていたこともありつい買いそびれていたんですよね。が、いよいよこれがラストチャンスかも?ということで思い切って買うことに。
[More...]
西方徘徊 033:ERIC CLAPTON 『Blues Reversion 旅人 壱』 1990年12月4日武道館
いやぁ、これは実に魅力的なセットリスト。では久しぶりに『24 Nights』でも、とCD棚を探してみたものの何故か見つからない(苦笑)。けど『Journeyman』はあったので引っ張り出して聴いてみました。リリース当時飽きもせずよく聴いたものですが、今改めて聴くとそのサウンドアレンジに時代の匂いが色濃く漂っているような。
という訳で、今回は先日出たばかりのECブートです。1990年、『Journeyman』のリリースから1年後、12月4日の武道館公演を収録したその名も『Blues Reversion 旅人 壱』。タランチュラ・レーベルからのリリースです。
1990年。時、折りしもバブル最盛期にして崩壊元年。ビッグ・シルエットのアルマーニ(ベルサーチだっけ?)を着込みワンレングス系(違うか)ロングヘアーというクラプトンの出で立ちにも時代を感じますね。そういや”クラプトンってきれいな指してるから好き”と言った飲み屋の女の子のことを思い出しましたが(苦笑)。
何やらバブリーなムードを漂わせているのはその出で立ちだけでなく、ソレはこの日のライヴのそこかしこにも。しかしスタジオ作のサウンドプロダクションが云々とは無縁に、ライヴならではのラフさと熱が演出色の強いアレンジが施された曲々とうまい具合に作用し合い、とてもドラマティックな展開を見せています。この日のクラプトンはかなりアグレッシヴに弾きまくってますね。
場内にフリーの「All Right Now」が流れる中、マイクのセッティング中でしょうか、何度か音像が変化しつつも曲がジェイムス・ギャングの「Walk Away」に変わるころには安定します。裏ジャケのクレジットでTk3は単にSEとだけ記されていますが、ここで流れているのはフォガットの「I Just Want To Make Love To You」。
その後SEはオーケストラ版「Layla」へと変わり、やおら始まる1曲目「Pretending」。このオープニングからして既にドラマティック。
音の方はと言えば、これはどこらへんでの録音なのか、やけに音が近いです。そのせいかヴォーカルを中心に度々歪んでしまう箇所がありますが、迫力はかなりのもの。また距離感という肝心な要件をクリアしているので、時折煩わしく感じる歓声や手拍子も聴きようによっては当日の興奮ぶりをダイレクトに伝えるドキュメントとして楽しめるかも。
新作から3曲立て続けに演奏された後は「I Shot The Sheriff」。まずはスローなイントロでムードを高めながら、例のフレーズへ突入。そして「White Room」。ここで場内は既に大爆発(とはいい過ぎか)。ワタシはこれを聴きながら今年2月のライヴで突然これが演奏された瞬間を夢想してしまったのですが、ドイルとのツイン・ヴォーカル版ですよ。きっと盛り上がったでしょうね。
”『ブラインド・フェイス』から”のMCに続き演奏される「Can't Find My Way Home」も導入部分はそれと分からぬインストでスタート。そこに徐々に輪郭を浮かび上がらせてくる聴き覚えのあるアルペジオのフレーズ。というこれまたドラマティックな演出。この曲でヴォーカルを取るのはベースのネイザン・イースト。
リリース当時飽きるほどに繰り返し聴いた「Bad Love」。久しぶりに聴いたけど、やっぱカッコイイですね。けどこのキャッチーさはやはり時代の産物?。今後この曲が演奏されることはないんでしょうか。いっそウィンウッドとのジョイントでどうですかね?「Forever Man」と入れ替えになんぞ。盛り上がるだろうなぁ。
その後も新作からの2連発。このあたりになると歪みがだいぶ落ち着いてきたことに気付きます。ちなみに本音源は録音者にとって初のDATレコーダーでの録音だそうで、確かに歪みから幾分開放されたここいらの音を聴いているとカセットテープとのダイナミックレンジの違いを感じますね。
ディスク2ではコンサートもいよいよ終盤。「Wonderful Tonight」ではまたもや幻想的な導入パートからの演奏。じんわりとペースを落とした文字通りのスローバージョン。クリスマス向けのムーディーなアレンジになってます(?)。
続くバンドのメンバー紹介も曲に乗せて。AWBの「Pick Up The Pieces」やスライの「サンキュー」といったところが飛び出します。最後はネイザンからの紹介でクラプトンのソロへ。そこから曲は「Cocaine」へメドレー的になだれ込みます。
そして本編最後は「Layla」。冒頭にウェザー・リポートの「A Remark You Made」のベースライン。そんなメロウなイントロで油断?させておいて、突然出てくるあのフレーズ。そりゃ興奮しますよね。場内大盛り上がり。エンディングはやけにクドく粘っこく、ついKISSを連想してしまいましたが(苦笑)。そして最後は長尺の「Sunshine Of Your Love」。途中のユニゾン風のなだれ込みといい、クリームを彷彿とさせるヘヴィなギターの咆哮が聴ける独演パートといい、ハード・ロック顔負けの怒涛のエンディングといい、この日会場にいた人達は皆大満足だったんじゃないでしょうか。
という訳で、今回もまたダラダラと書き散らかしてますが、それ程に魅力的なセットリストとサウンドアレンジ。そしてその迫力を見事に捕らえた本音源の有難み、ですね。いやもう、満喫させていただきました。
終演後は「Happy Trails」のSEに被るアナウンスでお開きです。
『Blues Reversion 旅人 壱』
Tarantura TCDEC-50-1,2 2009
ステレオ・オーディエンス録音音源使用(from Original DAT Master)プレス2CD
購入店:西新宿P 7,800円
という訳で、今回は先日出たばかりのECブートです。1990年、『Journeyman』のリリースから1年後、12月4日の武道館公演を収録したその名も『Blues Reversion 旅人 壱』。タランチュラ・レーベルからのリリースです。
1990年。時、折りしもバブル最盛期にして崩壊元年。ビッグ・シルエットのアルマーニ(ベルサーチだっけ?)を着込みワンレングス系(違うか)ロングヘアーというクラプトンの出で立ちにも時代を感じますね。そういや”クラプトンってきれいな指してるから好き”と言った飲み屋の女の子のことを思い出しましたが(苦笑)。
何やらバブリーなムードを漂わせているのはその出で立ちだけでなく、ソレはこの日のライヴのそこかしこにも。しかしスタジオ作のサウンドプロダクションが云々とは無縁に、ライヴならではのラフさと熱が演出色の強いアレンジが施された曲々とうまい具合に作用し合い、とてもドラマティックな展開を見せています。この日のクラプトンはかなりアグレッシヴに弾きまくってますね。
場内にフリーの「All Right Now」が流れる中、マイクのセッティング中でしょうか、何度か音像が変化しつつも曲がジェイムス・ギャングの「Walk Away」に変わるころには安定します。裏ジャケのクレジットでTk3は単にSEとだけ記されていますが、ここで流れているのはフォガットの「I Just Want To Make Love To You」。
その後SEはオーケストラ版「Layla」へと変わり、やおら始まる1曲目「Pretending」。このオープニングからして既にドラマティック。
音の方はと言えば、これはどこらへんでの録音なのか、やけに音が近いです。そのせいかヴォーカルを中心に度々歪んでしまう箇所がありますが、迫力はかなりのもの。また距離感という肝心な要件をクリアしているので、時折煩わしく感じる歓声や手拍子も聴きようによっては当日の興奮ぶりをダイレクトに伝えるドキュメントとして楽しめるかも。
新作から3曲立て続けに演奏された後は「I Shot The Sheriff」。まずはスローなイントロでムードを高めながら、例のフレーズへ突入。そして「White Room」。ここで場内は既に大爆発(とはいい過ぎか)。ワタシはこれを聴きながら今年2月のライヴで突然これが演奏された瞬間を夢想してしまったのですが、ドイルとのツイン・ヴォーカル版ですよ。きっと盛り上がったでしょうね。
”『ブラインド・フェイス』から”のMCに続き演奏される「Can't Find My Way Home」も導入部分はそれと分からぬインストでスタート。そこに徐々に輪郭を浮かび上がらせてくる聴き覚えのあるアルペジオのフレーズ。というこれまたドラマティックな演出。この曲でヴォーカルを取るのはベースのネイザン・イースト。
リリース当時飽きるほどに繰り返し聴いた「Bad Love」。久しぶりに聴いたけど、やっぱカッコイイですね。けどこのキャッチーさはやはり時代の産物?。今後この曲が演奏されることはないんでしょうか。いっそウィンウッドとのジョイントでどうですかね?「Forever Man」と入れ替えになんぞ。盛り上がるだろうなぁ。
その後も新作からの2連発。このあたりになると歪みがだいぶ落ち着いてきたことに気付きます。ちなみに本音源は録音者にとって初のDATレコーダーでの録音だそうで、確かに歪みから幾分開放されたここいらの音を聴いているとカセットテープとのダイナミックレンジの違いを感じますね。
ディスク2ではコンサートもいよいよ終盤。「Wonderful Tonight」ではまたもや幻想的な導入パートからの演奏。じんわりとペースを落とした文字通りのスローバージョン。クリスマス向けのムーディーなアレンジになってます(?)。
続くバンドのメンバー紹介も曲に乗せて。AWBの「Pick Up The Pieces」やスライの「サンキュー」といったところが飛び出します。最後はネイザンからの紹介でクラプトンのソロへ。そこから曲は「Cocaine」へメドレー的になだれ込みます。
そして本編最後は「Layla」。冒頭にウェザー・リポートの「A Remark You Made」のベースライン。そんなメロウなイントロで油断?させておいて、突然出てくるあのフレーズ。そりゃ興奮しますよね。場内大盛り上がり。エンディングはやけにクドく粘っこく、ついKISSを連想してしまいましたが(苦笑)。そして最後は長尺の「Sunshine Of Your Love」。途中のユニゾン風のなだれ込みといい、クリームを彷彿とさせるヘヴィなギターの咆哮が聴ける独演パートといい、ハード・ロック顔負けの怒涛のエンディングといい、この日会場にいた人達は皆大満足だったんじゃないでしょうか。
という訳で、今回もまたダラダラと書き散らかしてますが、それ程に魅力的なセットリストとサウンドアレンジ。そしてその迫力を見事に捕らえた本音源の有難み、ですね。いやもう、満喫させていただきました。
終演後は「Happy Trails」のSEに被るアナウンスでお開きです。

『Blues Reversion 旅人 壱』
Tarantura TCDEC-50-1,2 2009
ステレオ・オーディエンス録音音源使用(from Original DAT Master)プレス2CD
購入店:西新宿P 7,800円
Live at Budokan, Tokyo Tuesday 4th December 1990
Disc 1
01. SE/ All Right Now (Free)
02. SE/ Walk Away (James Gang)
03. SE
04. Layla (Orchestra Intro)
05. Pretending
06. No Alibis
07. Running On Faith
08. I Shot The Sheriff
09. White Room
10. Can't Find My Way Home
11. Bad Love
12. Before You Accuse Me
13. Old Love
Disc 2
01. Badge
02. Wonderful Tonight
03. band intro
04. Cocaine
05. Layla
06. Driftin' Blues
07. Crossroads
08. Sunshine Of Your Love~Two Trains Coming (a.k.a. Cat Fish Blues)
09. Drum Solo
10. Sunshine Of Your Love
11. Otsukaresama-Deshita!
12. SE
13. Ending Announcement
14. Concert Goods Information
Eric Clapton - guitar, vocals
Phil Palmer - guitar
Nathan East - bass
Steve Ferrone - drums
Greg Phillinganes - keyboards
Ray Cooper - percussion
Katie Kissoon - backing vocals
Tessa Niles - backing vocals
Disc 1
01. SE/ All Right Now (Free)
02. SE/ Walk Away (James Gang)
03. SE
04. Layla (Orchestra Intro)
05. Pretending
06. No Alibis
07. Running On Faith
08. I Shot The Sheriff
09. White Room
10. Can't Find My Way Home
11. Bad Love
12. Before You Accuse Me
13. Old Love
Disc 2
01. Badge
02. Wonderful Tonight
03. band intro
04. Cocaine
05. Layla
06. Driftin' Blues
07. Crossroads
08. Sunshine Of Your Love~Two Trains Coming (a.k.a. Cat Fish Blues)
09. Drum Solo
10. Sunshine Of Your Love
11. Otsukaresama-Deshita!
12. SE
13. Ending Announcement
14. Concert Goods Information
Eric Clapton - guitar, vocals
Phil Palmer - guitar
Nathan East - bass
Steve Ferrone - drums
Greg Phillinganes - keyboards
Ray Cooper - percussion
Katie Kissoon - backing vocals
Tessa Niles - backing vocals
西方徘徊 032:ERIC CLAPTON 『Welcome Back Andy』 2009年ロンドン
ECブートネタを続けますね。今回のブツは先月行われていたロンドン市内にあるロイヤル・アルバート・ホールでの11日公演の初日16日と2日目17日の演奏を収録した4枚組です。
そもそも今回のRAHはどんな日程だったのかといえば、5/16, 17, 19, 20, 22, 23, 25, 26, 28, 29, 31という具合。詳細はwww.whereseric.comで確認できますが、全日程サポートアクトはアーク・エンジェルスで、終盤の4日間にはドイルの飛び入りがあったようです。
さてこの11日間の内、LHが↑太字の6日間をリリース済み。今週末にも31日入りがリリースされるんじゃないかと思いますが、MVはどう出てくるんでしょうね。ツアーポスターをモチーフにしたデザインなんぞでキメてくるでしょうか。ちなみに公式サイトで↓のポスターを販売してました。1000枚限定、1枚USD50.00とのこと。
で、此度の西のブツはこちら。
『Welcome Back Andy』
Import Title 2009
ステレオ・オーディエンス録音音源使用(from Original DAT Masters) プレス4CD
限定200セット(50セットのみナンバリング・ステッカー付)
購入店:西新宿LH 5,800円
02. Anything For Your Love
03. Key To The Highway
04. Old Love
05. I Shot The Sheriff
06. Layla
07. Lay Down Sally
08. Not Dark Yet
09. Anytime For You
10. Somewhere Over The Rainbow
Disc 2
01. Badge
02. Little Queen Of Spades
03. Before You Accuse Me
04. Wonderful Tonight
05. Cocaine
06. Crossroads
Live at The Royal Albert Hall, London, UK 17th May 2009
Disc 3
そもそも今回のRAHはどんな日程だったのかといえば、5/16, 17, 19, 20, 22, 23, 25, 26, 28, 29, 31という具合。詳細はwww.whereseric.comで確認できますが、全日程サポートアクトはアーク・エンジェルスで、終盤の4日間にはドイルの飛び入りがあったようです。
さてこの11日間の内、LHが↑太字の6日間をリリース済み。今週末にも31日入りがリリースされるんじゃないかと思いますが、MVはどう出てくるんでしょうね。ツアーポスターをモチーフにしたデザインなんぞでキメてくるでしょうか。ちなみに公式サイトで↓のポスターを販売してました。1000枚限定、1枚USD50.00とのこと。
で、此度の西のブツはこちら。

5月11日アイルランド、ダブリン公演を皮切りに計14公演行われたUKツアーは盟友アンディ・フェアウェザー・ロウ、スティーヴ・ガッド、ティム・カーモンが再び合流。平均年齢がまたグッと上がりましたね(笑)。ちなみに16日はこのメンツでの4回目のライブになります。
まずは会場のムードに相応しい?「Going Down Slow 」からゆるやかな滑り出し。とここで聞こえてくるハモンドの音にそそられ。そこに2月の来日とはまた違った趣が。そして8ビートに乗る最初のソロ。ふむ、なかなかいい感じです。
ホールの残響を拾っているので、その分やや距離を感じる音像。加えてリズム隊の肉付き感がやや薄い仕上がりで、個人的にはそこがちょっと物足りないかな。安定感は抜群ですけどね。またオーディエンスノイズに特別耳障りなところはありません。湧くべきところでちゃんと湧いている、そんな感じです(笑)。
最初のクライマックスは4曲目の「Old Love」。ここでのクラプトンとティムのソロが実に聴きもの。続いては徐々に熱を帯びていくギターとバンドの呼応に思わず盛り上がる「I Shot The Sheriff」。エイブとはまた味わいの異なるガッドが叩き出すへヴィなビートが効いてますね。
6曲目からはシットダウンにて5曲。さいたまでも披露された「Layla」。前述のサイトを見ると、この曲初日のダブリンではエレクトリックで演奏されたみたいですね。しみじみと聴かせるディランの「Not Dark Yet」のチョイスは驚き。でもってセット最後の「Somewhere Over The Rainbow」は甘さ渋さのさじ加減が絶妙です。
後半のセットは「Badge」から。個人的には嬉しいこの選曲。以降は定番的な流れで、何となく手馴れ感が漂うも、「Little Queen Of Spades」も「Before You Accuse Me」もソロはかなりアツい。そして4人のソロ回しが印象的な「Cocaine」。中でもブレイク後からじわじわ盛り上げていくワウを効かせたアンディのそれなんぞ特に。
まずは会場のムードに相応しい?「Going Down Slow 」からゆるやかな滑り出し。とここで聞こえてくるハモンドの音にそそられ。そこに2月の来日とはまた違った趣が。そして8ビートに乗る最初のソロ。ふむ、なかなかいい感じです。
ホールの残響を拾っているので、その分やや距離を感じる音像。加えてリズム隊の肉付き感がやや薄い仕上がりで、個人的にはそこがちょっと物足りないかな。安定感は抜群ですけどね。またオーディエンスノイズに特別耳障りなところはありません。湧くべきところでちゃんと湧いている、そんな感じです(笑)。
最初のクライマックスは4曲目の「Old Love」。ここでのクラプトンとティムのソロが実に聴きもの。続いては徐々に熱を帯びていくギターとバンドの呼応に思わず盛り上がる「I Shot The Sheriff」。エイブとはまた味わいの異なるガッドが叩き出すへヴィなビートが効いてますね。
6曲目からはシットダウンにて5曲。さいたまでも披露された「Layla」。前述のサイトを見ると、この曲初日のダブリンではエレクトリックで演奏されたみたいですね。しみじみと聴かせるディランの「Not Dark Yet」のチョイスは驚き。でもってセット最後の「Somewhere Over The Rainbow」は甘さ渋さのさじ加減が絶妙です。
後半のセットは「Badge」から。個人的には嬉しいこの選曲。以降は定番的な流れで、何となく手馴れ感が漂うも、「Little Queen Of Spades」も「Before You Accuse Me」もソロはかなりアツい。そして4人のソロ回しが印象的な「Cocaine」。中でもブレイク後からじわじわ盛り上げていくワウを効かせたアンディのそれなんぞ特に。
というわけで、まずは16日分を聴きました。17日分は風呂から出た後にでもゆっくりと(苦笑)。ショップのインフォでは「2日目も篭りの無い最高レベルの録音ですが、微細な差ですが、初日のほうがより完成度の高いサウンドで収録されているように聴こえます。」との記述がありますが、数箇所聴き比べてみたところでは距離感は近似なもののエコーが比較的強め、また各パートのバランスも16日に分があるようです。


『Welcome Back Andy』
Import Title 2009
ステレオ・オーディエンス録音音源使用(from Original DAT Masters) プレス4CD
限定200セット(50セットのみナンバリング・ステッカー付)
購入店:西新宿LH 5,800円
Live at The Royal Albert Hall, London, UK 16th May 2009
Disc 1
01. Going Down Slow
Disc 1
01. Going Down Slow
02. Anything For Your Love
03. Key To The Highway
04. Old Love
05. I Shot The Sheriff
06. Layla
07. Lay Down Sally
08. Not Dark Yet
09. Anytime For You
10. Somewhere Over The Rainbow
Disc 2
01. Badge
02. Little Queen Of Spades
03. Before You Accuse Me
04. Wonderful Tonight
05. Cocaine
06. Crossroads
Live at The Royal Albert Hall, London, UK 17th May 2009
Disc 3
01. Going Down Slow
02. Anything For Your Love
03. Key To The Highway
04. Old Love
05. I Shot The Sheriff
06. Layla
07. Lay Down Sally
08. Not Dark Yet
09. Anytime For You
10. Somewhere Over The Rainbow
Disc 4
01. Badge
02. Little Queen Of Spades
02. Anything For Your Love
03. Key To The Highway
04. Old Love
05. I Shot The Sheriff
06. Layla
07. Lay Down Sally
08. Not Dark Yet
09. Anytime For You
10. Somewhere Over The Rainbow
Disc 4
01. Badge
02. Little Queen Of Spades
03. Before You Accuse Me
04. Wonderful Tonight
05. Cocaine
06. Crossroads
Eric Clapton - guitar, vocal
Andy Fairweather Low - guitar
Chris Stainton - keyboards
Tim Carmon - keyboards
Willie Weeks - bass
Steve Gadd - drums
Michelle John - background vocal
Sharon White - background vocal
ところで、LHが先週出した25、26日公演を収録したブツのインフォにはこんな惹句が。
「25日は驚くほどにダイレクトなサウンドで収録されており、サウンドボード録音にしか聴こえない程の驚異的音像です。おそらく、これまでの全てのクラプトンのRAH音源の中で最も音が良いのではないでしょうか。」
ううむ(苦笑)。
04. Wonderful Tonight
05. Cocaine
06. Crossroads
Eric Clapton - guitar, vocal
Andy Fairweather Low - guitar
Chris Stainton - keyboards
Tim Carmon - keyboards
Willie Weeks - bass
Steve Gadd - drums
Michelle John - background vocal
Sharon White - background vocal
ところで、LHが先週出した25、26日公演を収録したブツのインフォにはこんな惹句が。
「25日は驚くほどにダイレクトなサウンドで収録されており、サウンドボード録音にしか聴こえない程の驚異的音像です。おそらく、これまでの全てのクラプトンのRAH音源の中で最も音が良いのではないでしょうか。」
ううむ(苦笑)。