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西方徘徊 072:JEFF BECK 『Fire Still Burning』 1975年5月3日 ボストン

以前このブログで取り上げたジェフ・ベック1975年のライヴを収録した裏名盤と同じソースを収録したブツが先日リリースされました。

既発盤では非常にクリアーできらびやかな、若干派手目な音処理がなされていましたが、今回はライブの出だしと終わりのフェード処理をはじめ、余計な音加工、編集を極力施さず、音量およびピッチ調整を施す程度にとどめ、原音を極力尊重した形にてCD化。(もちろん音量調整の際は、歪みなどのノイズが生じないよう丁寧にマスタリングされています)~ショップのインフォメーションより~

本当にそこまで違う? 買う前に試聴させてもらいましたが、冒頭の部分が既発盤のようにフェイドインでなくカットインになっているのはその通り(ゆえに既発のコピー→イコライジング版ではない)。けど音質差についてはよく分からない。まして何やら微妙な言い回しだし。

ってことで、結局購入と(苦笑)。

fire_still_burning.jpg

聴き比べてみると、WT盤の方が若干高域が強調されているように聴こえます。また、これも何となくなんですが、新盤の方がテープのジェネレーションがひとつ若くなったように感じられる箇所もあるようで(ビミョウだな)。なので、音は”若干良くなってる”とは思うんですが、今回の再発のキモはそんな重箱の隅をつつくようなことではなく、長いこと中古市場でしか入手出来なかった良質な音源が再び容易に手に入れられる環境になったところにある訳で。

fire_still_burning_is.jpg

収録されているのは1975年作『Blow By Blow』リリース後に開始したUSツアーより、5月3日マサチューセッツ州ボストンにあるボストン・ミュージック・ホールでの演奏。曲数は少なめですが全曲収録とのこと。『Blow By Blow』のイメージでもって聴き始めると音の感じが随分と異なることに気付きます。その一番の理由は構成メンバーの違いによるもので、まずはリズム隊、バーナード・パーディとウィルバー・バスコムのコンビがもたらすアーシーでどこかまったりとしたリズムがスタジオ版のそれと大きく異なるからなんですね。

ちなみにこのUSツアーはマハヴィシュヌ・オーケストラとのジョイント形式になっていて(交互にトリを務めたのだとか)、ベックはひょっとしたら先鋭的なジャズ・ロックを高度なテクニックで聴かせる彼らを意識し、結果あえてファンキーな路線で差別化を図ったんじゃないかと勝手な想像をしてるんですが。つまりジャズ・ロックに対するジャズ・ファンク。そのためのバーナード・パーディであったし、ウィルバー・バスコムであったと(ツアー開始の前月にメンバーを決めたんだそうです)。バンドの持ち味が活かしにくい「Scatterbrain」は演奏せずに、かつてのレパートリーである「Superstition」や「Got The Feeling」といった黒めなところを取り上げているあたりにもそれがうかがえるような。ちなみにこの3ヶ月後、同じメンツでベックは2度目の来日を果たします。

音の方ですが、そんなまったり具合に実にお似合いのまるで会場の空気感をも取り込んだような音像が印象的。独演の「Jeff's Boogie」に続いて演奏される「Constipated Duck」で感じられるリアルなホール感なんぞ実に見事なものです。ショップのインフォにある”あたたかみのあるサウンド”にも思わず納得。近年主流のデジタルレコーダーの音とはひと味違うふくよかな音色を聴かせてくれます。
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たどん

Author:たどん
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