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西方徘徊 126:Jeff Beck 『Forum First Night』 2010年4月12日 東京国際フォーラム

どれがジェフでどれがジョン?聴きながら思わず眉間に皺を寄せてしまう、そんな音源に続いてはやけにハイコントラスト、全編これパキパキなモニターサウンドで占めたブツを紹介します。

forum_first_night.jpg

ジェフ・ベック来日公演、4月12日東京国際フォーラムでのライヴ。キーボードのジェイソン・リベロの、かどうかは分かりませんが、イヤーモニター音を収録。近頃はこのモニター音源とオーディエンス音源を重ね合わせて高音質盤一丁上がりとやっているものが多いですが、コレはモニターソースのみのストレート仕様です。

で、この手の音源はややもするとライヴならではの熱とか臨場感が希薄だったり(この音源も歓声は小さめ)、いい意味での雑味や脂っ気が抜けて、全体的に味気なく感じられるケースが多いんですが、その一方、情報量の点ではオーディエンス音源を大きく凌ぐ場合が少なくなく、例えば各パートの音があからさまになる分、実際の会場では意識することのなかった音が聞こえてくるといった面白みがあるのも確かなんですよね。

forum_first_night_is.jpg

という訳で早速聴いてみました。

冒頭聞こえてくるホワイトノイズがいかにも電波傍受音源という感じ(何となく)ですが、まずは「Eternity's Breath」でベックのギターにうねうねと絡み付いてくるジェイソンの弾くシンセの音からして何やら新鮮。

ぱたぱたぱたっ(決してドスドスドスッと聞こえないところがご愛嬌)と強引に小節を埋めていくバスドラ。だけでなく瞬間芸の塊のようなスリリングなナラダのドラミングに後押しされベックのギターも発火。ナラダのマイティぶりが遺憾なく発揮されたこの日の「Stratus」は大きな聴きどころのひとつ。

そして「Led Boots」。ナラダとの生共演ということで僕自身かなり期待して臨みましたが、実際に会場で聴いた時よりもこの音源の方が『Wired』のヴァージョンを強く想起させてくれました。その理由が2'30"以降のジェイソンの弾くシンセのフレーズと音色。会場ではそれがここまではっきりは聞こえてこなかったんですよね。

ロンダ姉さんのベース・ソロも意外性に富んだ内容。混み入ったフレーズの中にのぞかせるハーモニクスのタイミングが絶妙です。しかしここまで複雑な構成になっていたとは。そこに見た目の迫力とは裏腹な女性ならではの細やかさがうかがえるような。演奏後に聞こえてくるナラダのガハハ笑いが可笑しい。

ジェイソンがシンセでサイドギターの役割を担う「Blast From The East」も意外性十分。このベコベコした音を会場で意識することはほとんどなかったなぁ。

ナラダのドラムとジェイソンが叩く電子パーカッション音の対比が興味深い「Dirty Mind」。このあたりのやけにクッキリした音像もモニター音源ならでは。

ギタリストを見る時、大抵はフレット上の指の動きに注目するものですが、ベックの場合右手の動きも見逃せない。時に板前が寿司を握るような手つきで弦を弾き、時に医者が触診する時のようにネック上をタップ、時にアームをべこべこべこと叩くなどなど。そんな様々な右手の動きが音からも伝わってくる「Brush With The Blues」。

ロンダ姉さんとマイティ・ナラダのボーカルがクローズアップされた「I Want To Take You Higher」。ナラダ1'04”の”みゅーじっくすてぃるぐっとぅぎようっ” ってそれ何だよ(爆笑)。

生々しいカッティングのミュート音やフレージングに耳が釘付けになる「How High The Moon」と、いよいよこの記事が今回のジェフ・ベック in ジャパンの締めくくり。ならやはりこの曲は外せない、大団円に相応しい「Nessun Dorma」。
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たどん

Author:たどん
神奈川県在住
性別:男
誕生星座:山羊座(たまに射手座)
血液型:B

アタマ冷やせば?とかよく言われます

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