西方徘徊 153:RAINBOW『虹 -Foldback, Marshall Majors-』1976年12月7日 名古屋市公会堂
レインボーの76年初来日シリーズ。
遅まきながら今回より3タイトル続けて紹介したいと思います。全てタランチュラレーベル・桃印音源。
まずは7日の名古屋公演を収録した『虹 -Foldback, Marshall Majors-』です。
この日は元々既発が少なかったこともあり、過去に聴いた音源はひとつだけ。早速恒例の?「Kill The King」比べからどーぞ。
左:『虹 -Foldback, Marshall Majors-』 Tarantura TCDNIJIFUNE3-1, 2
右:『Someone's Calling My Name ~ Catch The NIJI』 N-001/002
見通しの良い既発の音もナカナカのものですが、処度の虹盤は距離感や音圧、全体的な安定感でもってそれを凌駕。加えてその素性の良さ(マスターカセットのクオリティ)からイコライジングも他の虹盤より控えめにも感じられ(実際のところは不明)、76年もの桃印レインボーの中でも例えば12月14日の広島公演を完全収録した『極楽蝶』といった高音質盤に並ぶクオリティに仕上がっていると思います。
この日はリッチーがキレキレ!コージーもすっ飛ばしてるし、ロニーも初日に感じられた気負いがウソのよう。閃きに満ちたフレーズを繰り出してますね。
そんな「Kill The King」演奏後のロニーのMC。”ちょっと静かにしてくれるかい?” と語りかけ、 ”トミー・ボーリンに” (この3日前に急逝)と告げられ演奏される「Mistreated」もまるで間延びしたところを感じさせないシュアな演奏ぶり。中でも3'30"からのディレイ効果の操り具合が、そのまるでライン音源のような音のメリハリ具合も相まってか実に印象的。そしてそんな変幻自在なギターソロに続けて飛び出すあの後半のロニーのロングノート。声量がレコーダーの能力を超えてしまったのか? ややノイズを纏いながら上りつめていくその声の迫力たるや・・。
それにしても、リッチー、ロニー、コージーの三頭があたかも横一線で並びながらしのぎを削っているかのような音像バランスの素晴らしさ。がその中でも弾力感と抜けの良い音の厚みでもってバンドを推進させていくドラムサウンドが本音源最大のキモだと個人的には思います。
そして、ヘヴィネスとスピード感を両立させたコージーのドラムと、やはり閃光が走るが如く高速で舞う(フィンガリングの速さという意味でなく)リッチーのギターが抜群の相性でもって絡み合っていたからこそ、この特異なバンドサウンドは実現していたのだと。
てなわけで音質はかなーり上等。弱音部分でややヒスノイズが目立つかな、とか、中には頻発するものもあったトラックの切れ目のギャップが、今回はほとんど目立たないとは言えD1のtk17と18、tk21と22の間に生じているのは残念ですが、それでも桃印を代表するトップクラスの音源であることは間違いないと思います。なお、テープチェンジのタイミングはD1のtk16「Catch The Rainbow」とD2のtk10「Do You Close Your Eyes」の後だったようで、ジミーがメンバー紹介をするD1のtk17「Band Introduction」と D2のtk11「Over The Rainbow」のアタマがそれぞれ数秒ずつ欠落しています。
ちなみにジャケット内側のキャプションを見ると録音ポジションは2階の立見エリアだったようですね。マイク位置を普段よりも高めに設定出来たなどの録音上のメリットがあったのでしょうか。
【名古屋市公会堂】
1930年10月10日開館
大ホール収容人員:1,994人
1階 972席(車椅子スペース 8席)
2階 562席
3階 452席
遅まきながら今回より3タイトル続けて紹介したいと思います。全てタランチュラレーベル・桃印音源。
まずは7日の名古屋公演を収録した『虹 -Foldback, Marshall Majors-』です。
この日は元々既発が少なかったこともあり、過去に聴いた音源はひとつだけ。早速恒例の?「Kill The King」比べからどーぞ。
左:『虹 -Foldback, Marshall Majors-』 Tarantura TCDNIJIFUNE3-1, 2
右:『Someone's Calling My Name ~ Catch The NIJI』 N-001/002
見通しの良い既発の音もナカナカのものですが、処度の虹盤は距離感や音圧、全体的な安定感でもってそれを凌駕。加えてその素性の良さ(マスターカセットのクオリティ)からイコライジングも他の虹盤より控えめにも感じられ(実際のところは不明)、76年もの桃印レインボーの中でも例えば12月14日の広島公演を完全収録した『極楽蝶』といった高音質盤に並ぶクオリティに仕上がっていると思います。
この日はリッチーがキレキレ!コージーもすっ飛ばしてるし、ロニーも初日に感じられた気負いがウソのよう。閃きに満ちたフレーズを繰り出してますね。
そんな「Kill The King」演奏後のロニーのMC。”ちょっと静かにしてくれるかい?” と語りかけ、 ”トミー・ボーリンに” (この3日前に急逝)と告げられ演奏される「Mistreated」もまるで間延びしたところを感じさせないシュアな演奏ぶり。中でも3'30"からのディレイ効果の操り具合が、そのまるでライン音源のような音のメリハリ具合も相まってか実に印象的。そしてそんな変幻自在なギターソロに続けて飛び出すあの後半のロニーのロングノート。声量がレコーダーの能力を超えてしまったのか? ややノイズを纏いながら上りつめていくその声の迫力たるや・・。
それにしても、リッチー、ロニー、コージーの三頭があたかも横一線で並びながらしのぎを削っているかのような音像バランスの素晴らしさ。がその中でも弾力感と抜けの良い音の厚みでもってバンドを推進させていくドラムサウンドが本音源最大のキモだと個人的には思います。
そして、ヘヴィネスとスピード感を両立させたコージーのドラムと、やはり閃光が走るが如く高速で舞う(フィンガリングの速さという意味でなく)リッチーのギターが抜群の相性でもって絡み合っていたからこそ、この特異なバンドサウンドは実現していたのだと。
てなわけで音質はかなーり上等。弱音部分でややヒスノイズが目立つかな、とか、中には頻発するものもあったトラックの切れ目のギャップが、今回はほとんど目立たないとは言えD1のtk17と18、tk21と22の間に生じているのは残念ですが、それでも桃印を代表するトップクラスの音源であることは間違いないと思います。なお、テープチェンジのタイミングはD1のtk16「Catch The Rainbow」とD2のtk10「Do You Close Your Eyes」の後だったようで、ジミーがメンバー紹介をするD1のtk17「Band Introduction」と D2のtk11「Over The Rainbow」のアタマがそれぞれ数秒ずつ欠落しています。
ちなみにジャケット内側のキャプションを見ると録音ポジションは2階の立見エリアだったようですね。マイク位置を普段よりも高めに設定出来たなどの録音上のメリットがあったのでしょうか。
【名古屋市公会堂】
1930年10月10日開館
大ホール収容人員:1,994人
1階 972席(車椅子スペース 8席)
2階 562席
3階 452席
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西方徘徊 152:RAINBOW『Tales Of The Rising Sun』1976年12月2日 東京体育館
久しぶりにレインボーの音源いきますね。先々週リリースされたばかりのブツです。
1976年12月2日 於:東京体育館。レインボー初来日ツアーの初日を初登場音源にて収録。睦月に相応しく初づくしでっせ。
この日については既にタランチュラがリリースした2つのタイトル『初陣』『虹船』を入手していたので正直買うのを迷ったりもしましたが、結局はこの「新登場テーパーによる新発掘音源」の殺し文句に負けてしまったのでした。
■ 西方徘徊 046:RAINBOW 『初陣 Uijin'』 1976年12月2日 東京体育館
■ 西方徘徊 128:BLACKMORE'S RAINBOW 『虹船 Legend Of The Additional Performance』 1976年12月2日 東京体育館
フェイドインで入ってくるオープニングSE「Over The Rainbow」はやや遠目。1曲目の「Kill The King」は音がくぐもったり揺れたりと不安定な箇所があるもののバンドの勢いと会場の興奮ぶりはダイレクトに伝わってきますね。
演奏後、ロニーが一度は次曲のタイトルをコール、リッチーもそれに応えるようにギターを鳴らすもアリーナの騒乱ぶりからライブは一時中断。その騒ぎを鎮めようと運営スタッフが冷静になるよう呼びかける、そのアナウンスを含むトラック2の1'22"から3'13"は既発音源による補填が施されているもよう。
聴き応え十分な「Mistreated」の熱演。特にロニーが気迫あふれる素晴らしい歌唱を披露してますが、緩急を自在に使い分けながらコチラのキブンを高揚させるリッチーの扇情的なソロもまた素晴らしい。
それにしてもやけに緊張感のある烈しいギター音。と感じるのは全体的にハイ上がりな録音(またはマスタリング)になっているせいかも知れません。それが波刃で斬りつけてくるような殺傷力の高いリッチーのギターサウンドにマッチしているせいか、思わずゾクッとする瞬間が幾度となく訪れます。
そんな観点から聴けば、弾力感のあるどちらかと言うと丸みを帯びた音像に仕上がっているこの日の決定版『虹船』より今回の音を好むという向きがあったとしてもおかしくはないし、実際に店頭でさわりだけ聴かせてもらった時には僕自身もそんな感想を持ったんですが、全編通して聴いた今では「より安定し完成度の高い」『虹船』の王座揺るがずといった印象ですね(それだけに数箇所の欠落→別音源での補填はともかく、マスタリングの結果生じたトラックの変わり目の音量ギャップが残念でならないんですけども)。
今回の新登場盤はメインソースに多くの欠落箇所があったとみえて、かなり手術痕が目立つ仕上がりになっています。しかも補填に使われたソースのひとつがブーミーで音割れの目立つものなので部分的にひどく聴き辛くなっている曲があるんですね。
例えば「Catch The Rainbow (15:48)」の3'22"~5'58"「Blues (3:07)」の1'05"~2'51"「Drum Solo (6:37)」のほぼ全編「Do You Close Your Eyes (9:51)」の5'03"~ なんてところがそうですが、中でもドラムソロの5'00"以降とDo You Close~後半の音割れはかなりキビシイものがあります。(個人的にスタゲが無事だったのは幸いでした)
1976年12月2日 於:東京体育館。レインボー初来日ツアーの初日を初登場音源にて収録。睦月に相応しく初づくしでっせ。
この日については既にタランチュラがリリースした2つのタイトル『初陣』『虹船』を入手していたので正直買うのを迷ったりもしましたが、結局はこの「新登場テーパーによる新発掘音源」の殺し文句に負けてしまったのでした。
■ 西方徘徊 046:RAINBOW 『初陣 Uijin'』 1976年12月2日 東京体育館
■ 西方徘徊 128:BLACKMORE'S RAINBOW 『虹船 Legend Of The Additional Performance』 1976年12月2日 東京体育館
フェイドインで入ってくるオープニングSE「Over The Rainbow」はやや遠目。1曲目の「Kill The King」は音がくぐもったり揺れたりと不安定な箇所があるもののバンドの勢いと会場の興奮ぶりはダイレクトに伝わってきますね。
演奏後、ロニーが一度は次曲のタイトルをコール、リッチーもそれに応えるようにギターを鳴らすもアリーナの騒乱ぶりからライブは一時中断。その騒ぎを鎮めようと運営スタッフが冷静になるよう呼びかける、そのアナウンスを含むトラック2の1'22"から3'13"は既発音源による補填が施されているもよう。
聴き応え十分な「Mistreated」の熱演。特にロニーが気迫あふれる素晴らしい歌唱を披露してますが、緩急を自在に使い分けながらコチラのキブンを高揚させるリッチーの扇情的なソロもまた素晴らしい。
それにしてもやけに緊張感のある烈しいギター音。と感じるのは全体的にハイ上がりな録音(またはマスタリング)になっているせいかも知れません。それが波刃で斬りつけてくるような殺傷力の高いリッチーのギターサウンドにマッチしているせいか、思わずゾクッとする瞬間が幾度となく訪れます。
そんな観点から聴けば、弾力感のあるどちらかと言うと丸みを帯びた音像に仕上がっているこの日の決定版『虹船』より今回の音を好むという向きがあったとしてもおかしくはないし、実際に店頭でさわりだけ聴かせてもらった時には僕自身もそんな感想を持ったんですが、全編通して聴いた今では「より安定し完成度の高い」『虹船』の王座揺るがずといった印象ですね(それだけに数箇所の欠落→別音源での補填はともかく、マスタリングの結果生じたトラックの変わり目の音量ギャップが残念でならないんですけども)。
今回の新登場盤はメインソースに多くの欠落箇所があったとみえて、かなり手術痕が目立つ仕上がりになっています。しかも補填に使われたソースのひとつがブーミーで音割れの目立つものなので部分的にひどく聴き辛くなっている曲があるんですね。
例えば「Catch The Rainbow (15:48)」の3'22"~5'58"「Blues (3:07)」の1'05"~2'51"「Drum Solo (6:37)」のほぼ全編「Do You Close Your Eyes (9:51)」の5'03"~ なんてところがそうですが、中でもドラムソロの5'00"以降とDo You Close~後半の音割れはかなりキビシイものがあります。(個人的にスタゲが無事だったのは幸いでした)
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The Who with Jeff Beck, Debbie Harry & Bryan Adams ♫ Join Together
ちととっちらかり気味な演奏ではあるけれど。
ザ・フーの曲に演奏に、ベックの実にベックらしいギターサウンドが乗っかってる。
ザ・フーの曲に演奏に、ベックの実にベックらしいギターサウンドが乗っかってる。
西方徘徊 151:PAUL McCARTNEY『Apollo Theater 2010』2010年12月13日 ニューヨーク
もうすっかりお馴染みの味わい。いや、ある意味食べ尽くした感もある。
けどひとたびまた口にすれば、極上素材の旨味と絶妙な味付けに心躍らされ、そして唸らされること必定。
それは主皿に添えられた付け合わせとて同様。いやむしろソコを求めて、とかソコに大いなるヨロコビを見出して、なんて向きもあるかもしんない。
って一体何のハナシ?
そこで今回はこんなブツ(なんだかな)。
昨年12月13日にニューヨーク、ハーレムにあるブラック・ミュージックの殿堂、アポロ劇場で行われたポール・マッカートニーのライブを収録。なんでも衛星ラジオ曲シリウスXMがリスナーを対象に実施したライブだったらしく、今回のブツはその放送を録音したものをマスターにしているようです。
ポールの最新ライブ、それもステレオ・サウンドボードということで期待して聴きましたが、音質は中の上といったところ。各パートのバランスが今ひとつで、全体的に暴れ感の強いミックスに聴こえます。また、これはエンコード時の劣化によるもの? 高域、中でもシンバルやアコギの音にシャリシャリとしたノイズっぽさを感じますね。
けどひとたびまた口にすれば、極上素材の旨味と絶妙な味付けに心躍らされ、そして唸らされること必定。
それは主皿に添えられた付け合わせとて同様。いやむしろソコを求めて、とかソコに大いなるヨロコビを見出して、なんて向きもあるかもしんない。
って一体何のハナシ?
そこで今回はこんなブツ(なんだかな)。
昨年12月13日にニューヨーク、ハーレムにあるブラック・ミュージックの殿堂、アポロ劇場で行われたポール・マッカートニーのライブを収録。なんでも衛星ラジオ曲シリウスXMがリスナーを対象に実施したライブだったらしく、今回のブツはその放送を録音したものをマスターにしているようです。
ポールの最新ライブ、それもステレオ・サウンドボードということで期待して聴きましたが、音質は中の上といったところ。各パートのバランスが今ひとつで、全体的に暴れ感の強いミックスに聴こえます。また、これはエンコード時の劣化によるもの? 高域、中でもシンバルやアコギの音にシャリシャリとしたノイズっぽさを感じますね。
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西方徘徊 150:QUEEN『Bootleg Race』1979年4月14日 武道館
キッスの次がクイーンだなんて、我ながらなかなか良い流れってか。
今回も桃印音源、それも昨年の暮れ27日にリリースされたばかりの出来たてほやほや盤(でもないか)を取り上げたいと思います。
7作目のアルバム『ジャズ』(1978年)を伴ってのツアー「QUEEN JAPAN TOUR '79」から2日目にあたる4月14日(土)武道館でのライブをオープニングSEから終演後の場内アナウンスまで完全収録。タイトルは『Bootleg Race』ときた(笑)。
4月13日 東京 日本武道館
4月14日 東京 日本武道館
4月19日 大阪 大阪フェスティバルホール
4月20日 大阪 大阪フェスティバルホール
4月21日 金沢 実践倫理記念会館
4月23日 東京 日本武道館
4月24日 東京 日本武道館
4月25日 東京 日本武道館
4月27日 神戸 神戸中央体育館
4月28日 名古屋 国際展示場
4月30日 福岡 福岡九電記念体育館
5月 1日 福岡 福岡九電記念体育館
4月28日 名古屋 国際展示場
5月 2日 山口 山口県立体育館
5月 5日 札幌 真駒内アイスアリーナ
5月 6日 札幌 真駒内アイスアリーナ
『ジャズ』リリース後のツアーとくればまず思い浮べるのが『ライブ・キラーズ』(以下LK)。日本に上陸する直前の欧州ツアー計28公演の中から選ばれた音源で構成されているグループ初の公式ライブ盤ですが、ということは今回のは選曲や演奏の違いなど、聴き比べ用としても楽しめるブツと言えそう。
録音されたのはステージ正面に位置する1階南スタンドの最前列。相変わらず真っ黄っ黄な嬌声がすごいけど、それに演奏音が意外な程ジャマされていないのはそんな好ポジションと優れた機材のおかげでしょうね。とにかく演奏音が近くウェルバランス。そして音像のスケール感やそれがもたらすインパクトのデカさで臨場感を欠いたミックスになってしまったLKを凌駕。ええいまどろっこしい、どっちによりアツくなれるかといえば僕は断然このブートの方だってこと。
という具合に今回もクオリティの高さは相当なものだけど、でも残念に思う点がないわけじゃなくて。まず所々で気になるおそらくイコライジングの過程で生じたと思われるちりちりとした高域の歪み。「Now I'm Here」で顕著です。そして他のタイトルでも見られたトラックの変わり目で生じる音量差が今回も数箇所で確認出来ちゃうこと。
ライブはLK同様雷鳴のSEで幕を開け、高速版「We Will Rock You」で鋭いジャブをお見舞い。フレディとブライアンによる日本語のMCを挟みつつ、この頃になるとフレディの繰り出すフェイクにも風格が漂う「Somebody To Love」と初日に演奏された「Fat Bottomed Girls」に替わるジョン・ディーコン作の「If You Can't Beat Them」はLKには未収録。
LKではピー音で消されていた曲紹介中のmother f*****(3回も言うてるがな)もここでは当然無修正な「Death On Two Legs」。
「Love Of My Life」。LKではフレディが途中観客だけに合唱させる場面が登場しますが、ここ日本ではそれはまだおあずけ。
本音源のハイライトのひとつ、バンドが躍動しド迫力な勢いでもって畳み掛けてくる(厚みのあるバスドラ音に思わず耳をもっていかれちゃう)「It's Late」もLK未収録。
ごく大雑把に収録曲の相違を挙げるとこんな具合ですかね。
それにしてもクイーン良いなぁ、やっぱり。
演奏ももちろんだけど、まず曲がどれもホント素晴らしいもの。
今回も桃印音源、それも昨年の暮れ27日にリリースされたばかりの出来たてほやほや盤(でもないか)を取り上げたいと思います。
7作目のアルバム『ジャズ』(1978年)を伴ってのツアー「QUEEN JAPAN TOUR '79」から2日目にあたる4月14日(土)武道館でのライブをオープニングSEから終演後の場内アナウンスまで完全収録。タイトルは『Bootleg Race』ときた(笑)。
4月13日 東京 日本武道館
4月14日 東京 日本武道館
4月19日 大阪 大阪フェスティバルホール
4月20日 大阪 大阪フェスティバルホール
4月21日 金沢 実践倫理記念会館
4月23日 東京 日本武道館
4月24日 東京 日本武道館
4月25日 東京 日本武道館
4月27日 神戸 神戸中央体育館
4月28日 名古屋 国際展示場
4月30日 福岡 福岡九電記念体育館
5月 1日 福岡 福岡九電記念体育館
4月28日 名古屋 国際展示場
5月 2日 山口 山口県立体育館
5月 5日 札幌 真駒内アイスアリーナ
5月 6日 札幌 真駒内アイスアリーナ
『ジャズ』リリース後のツアーとくればまず思い浮べるのが『ライブ・キラーズ』(以下LK)。日本に上陸する直前の欧州ツアー計28公演の中から選ばれた音源で構成されているグループ初の公式ライブ盤ですが、ということは今回のは選曲や演奏の違いなど、聴き比べ用としても楽しめるブツと言えそう。
録音されたのはステージ正面に位置する1階南スタンドの最前列。相変わらず真っ黄っ黄な嬌声がすごいけど、それに演奏音が意外な程ジャマされていないのはそんな好ポジションと優れた機材のおかげでしょうね。とにかく演奏音が近くウェルバランス。そして音像のスケール感やそれがもたらすインパクトのデカさで臨場感を欠いたミックスになってしまったLKを凌駕。ええいまどろっこしい、どっちによりアツくなれるかといえば僕は断然このブートの方だってこと。
という具合に今回もクオリティの高さは相当なものだけど、でも残念に思う点がないわけじゃなくて。まず所々で気になるおそらくイコライジングの過程で生じたと思われるちりちりとした高域の歪み。「Now I'm Here」で顕著です。そして他のタイトルでも見られたトラックの変わり目で生じる音量差が今回も数箇所で確認出来ちゃうこと。
ライブはLK同様雷鳴のSEで幕を開け、高速版「We Will Rock You」で鋭いジャブをお見舞い。フレディとブライアンによる日本語のMCを挟みつつ、この頃になるとフレディの繰り出すフェイクにも風格が漂う「Somebody To Love」と初日に演奏された「Fat Bottomed Girls」に替わるジョン・ディーコン作の「If You Can't Beat Them」はLKには未収録。
LKではピー音で消されていた曲紹介中のmother f*****(3回も言うてるがな)もここでは当然無修正な「Death On Two Legs」。
「Love Of My Life」。LKではフレディが途中観客だけに合唱させる場面が登場しますが、ここ日本ではそれはまだおあずけ。
本音源のハイライトのひとつ、バンドが躍動しド迫力な勢いでもって畳み掛けてくる(厚みのあるバスドラ音に思わず耳をもっていかれちゃう)「It's Late」もLK未収録。
ごく大雑把に収録曲の相違を挙げるとこんな具合ですかね。
それにしてもクイーン良いなぁ、やっぱり。
演奏ももちろんだけど、まず曲がどれもホント素晴らしいもの。
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