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西方徘徊 151:PAUL McCARTNEY『Apollo Theater 2010』2010年12月13日 ニューヨーク

もうすっかりお馴染みの味わい。いや、ある意味食べ尽くした感もある。

けどひとたびまた口にすれば、極上素材の旨味と絶妙な味付けに心躍らされ、そして唸らされること必定。

それは主皿に添えられた付け合わせとて同様。いやむしろソコを求めて、とかソコに大いなるヨロコビを見出して、なんて向きもあるかもしんない。

って一体何のハナシ?

そこで今回はこんなブツ(なんだかな)。

paul_apollo_2010.jpg

昨年12月13日にニューヨーク、ハーレムにあるブラック・ミュージックの殿堂、アポロ劇場で行われたポール・マッカートニーのライブを収録。なんでも衛星ラジオ曲シリウスXMがリスナーを対象に実施したライブだったらしく、今回のブツはその放送を録音したものをマスターにしているようです。

ポールの最新ライブ、それもステレオ・サウンドボードということで期待して聴きましたが、音質は中の上といったところ。各パートのバランスが今ひとつで、全体的に暴れ感の強いミックスに聴こえます。また、これはエンコード時の劣化によるもの?  高域、中でもシンバルやアコギの音にシャリシャリとしたノイズっぽさを感じますね。

PAUL_APOLLO.jpg


が、内容の方はノッケからハートをガッチリと掴んでくる毎度の王道路線(オープニング曲はウィングスの夢のメドレーから「Magical Mystery Tour」に戻りました)。そこへスペシャルな付け合わせをちりばめたなかなか味わいのあるメニューになっています。

そこで今回はそんな鮮度の高いトコを中心にULしてみました。

まずは本音源最大の目玉。バンドとしてはこの日が初演となった(ですよね?)ビートルズナンバー「One After 909」。1957年頃クオリーメン時代にジョンが書いた曲で(ポールが手伝ったと言われてますね)63年に初めてレコーディングされた時のバージョンが処女作「Hello Little Girl」などと共に『Anthology Vol.1』で公式に日の目を見ました、ってのは周知ネタでしょうが。

コチラがその1963年バージョン


でもってこれが1969年1月30日、ルーフトップ・コンサートでの演奏


元々がジョンとポールのダブルボーカルをフィーチャーした曲だけにここでの演奏もほとんど違和感無しに聴けますね。しかし、こんな曲まで演ってくれるとなるとますます今後のお楽しみが増えようってもの。いずれ「抱きしめたい」とか「シー・ラヴズ・ユー」なんてとこも出てくるんじゃないですかね。そういえばこの日の「Hey Jude」では後半のアドリブ部分で ”Don't let me down~” なんて歌ったりしてます(旋律は違うけど)。

お次は2002年の来日公演でも演奏、エイブの手数の多いドラミングが曲に新たな躍動感を与えていた「Maybe I'm Amazed」。この曲の復活は嬉しかったですね。ポールがピアノのイントロをミスっちゃうのはご愛嬌。

ミスといえば、9曲目の「西暦1985年」も。ここではポールがメロの進行を間違えてしまったためにバンドが迷走。これまた公式のライブ盤では決して聴くことの出来ないレアなバージョンとなっています。

「Petrushka」は11月に行われたブエノスアイレス公演のサウンドチェックの際にも演奏されたロシア民謡。そしてディスク1のラスト。聖地へのリスペクトを込めてポールが選んだのがマーヴィン・ゲイ初期のナンバー「Hitch Hike」です。


バックコーラスはマーサ&ザ・ヴァンデラス

この曲もポールの歌、バンドの演奏共に見事にハマってますね。ところがそんなリスペクトも何とPAのトラブルによって中断というミソがついてしまいます。ポールは ”エイリアンの襲撃だ” などと戯けてますが、再度ギターソロからスタートするも、またしてもポールが演奏を止めてしまい、改めて最初から仕切り直すという何ともとっちらかった展開に。

D2の7曲目「Wonderful Christmastime」は時節柄ってことで客ウケも上々。そして「Yesterday」を歌い終えた後の“Scrambled egg, oh my baby I love your legs……” 原曲の「Scrambled Eggs」をちょろっと披露なんてヒトコマも。

20101524.jpg

今回は同日のライブを撮影した動画との抱き合わせにしてみました。王道メニューの中で独特な存在感を放つ付け合わせの妙味をご賞味あれ。

とその前に大事なことを忘れてました。

本盤には受信時のエラーによるものでしょうか、いくつか音が飛んでしまう箇所があるので記しておきます。

・D1 tk9 「Nineteen Hundred And Eighty Five」:2箇所(0'35"と0'51")

・D2 tk4 「A Day In The Life / Give Peace A Chance」:イントロ15秒程の中に3箇所(苦笑)

・D2 tk6 「Hey Jude」:1箇所(1'49")

今回は2枚組で1,800円とかなりお手頃だったので躊躇せず購入しましたが、番組は5回程放送されたようなので、本盤よりコンディションの良い音源が出回ってる可能性は高そう。もしも明らかに違う、これよりも状態良しと思われる音源なり盤をお持ちの方いらっしゃいましたら、コメントお待ちしております m(_ _)m
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たどん

Author:たどん
神奈川県在住
性別:男
誕生星座:山羊座(たまに射手座)
血液型:B

アタマ冷やせば?とかよく言われます

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