Home All Log in RSS

冷却システムはオプション

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

西方徘徊 159:BLACKMORE'S RAINBOW『破壊者は西へ:The Destroyer In The West』 1976年12月5日 大阪厚生年金会館

先の78ベック&スタンリーと一緒に入手したブツいきます。

徐々に、しかし確実に「決定版」の勢力図を塗り替えてきた新タラ桃印の76レインボーからまたもや新たな音源が登場。

12月5日(日)@大阪厚生年金会館大ホール 開演時間:1:00pm(これは知らなかった)
この日の演奏を一言で表すとすれば「堅実」。じゃロックっぽくないか。しかしそれがやがて狂気を孕んだ破壊劇へ。最後の「Do You Close Your Eyes」でのギタークラッシュはその音の良さと相まって強烈な印象を残します。一説によるとこの日は終演後のリッチーの機嫌がえらく悪かったそうで、その理由や如何に? 演奏の内容が文句無しに素晴らしいので?だったりしますが、ちなみに公式ライブ用にレコーディングされていたこの日の演奏は全てボツになってしまったそうな・・

トラック1は開演直前のマイク&キーボードのサウンドチェックの音にかぶる場内アナウンス。途中でカットアウトしますがそれでもあえて収録したのはそのドキュメント性を重視したからでしょうね。続くトラック2では既に会場のボルテージがかなり上がっていることがハッキリと伝わってきます。熱いね、大阪。

演奏音は全体的に重心が低めで厚みを感じさせるもの。メンバーが皆爆音で攻めているところでは音が飽和状態に達してしまいパートの分離が悪くなってしまうものの、不思議とノイズっぽさを感じさせない。個人的にはドラムスの弾力感のある音が今回もバンド全体の躍動感に一役買っていて嬉しいです。

テープチェンジはD1 tk13「Catch The Rainbow」の終演直後(そのため演奏後のメンバー紹介(tk14)からロニーとコージーが漏れてます)とD1 tk20「Man On The Silver Mountain」のやはり演奏直後。短時間でB面の録音を切り上げ、続くメドレー的に展開される後半の流れには新たなテープで対応しているもよう。初日のエラーを2日目でしっかりクリアしてくるあたり、やはりサスガという他ないです。

destroyer_in_the_west_is.jpg
”2階K列35番(最前列のほぼ中央)”

今回は毎度の「Kill The King」と他に尺の長いところをいくつかアレしてみました。

ちなみにこの日の既発盤からも同じ曲の試聴が出来るようにしてみたのでよかったら聴いてみて下さい。

西方徘徊 104:BLACKMORE'S RAINBOW 『Hail To The King』 1976年12月5日 大阪厚生年金会館

スポンサーサイト

西方徘徊 158:JEFF BECK with STANLEY CLARKE『The Supremacy Night』 1978年11月30日 武道館

♬ nowplaying JEFF BECK『THERE AND BACK』(1980)

『BLOW BY BLOW (1975)』と『WIRED (1976)』にあったジャズのマナー、ここではそれを音の揺らぎ感とでも言い換えたいところだけど、それがかなりナリを潜め、サウンドはよりソリッドに。

そう感じるのはインタープレイ色が後退したせいもあるだろう。加えてやけにジャストでタイトなサイモン・フィリップスのドラミングが本作にもたらしたものも大きい。

それにしてもこの音の変化、ベックには前作がライブ盤だったことから、ここいらで新機軸を打って出たいとの思いがあったのかも知れないけど・・。

前回の西方徘徊は80年の来日音源を取り上げましたが、今回は78年。計10公演行われたスタンリー・クラークとのジョイントツアーから武道館3デイズの初日、11月30日の演奏を収録したブツを紹介したいと思います。

【JEFF BECK with STANLEY CLARKE JAPAN TOUR】
11月20日 水戸  茨城県民文化センター
11月22日 金沢  石川厚生年金会館
11月23日 倉敷  倉敷記念会館
11月24日 大阪  大阪府立体育館
11月26日 名古屋 名古屋市公会堂
11月28日 小倉  新日鉄大谷体育館
11月29日 大阪  厚生年金会館 *追加公演
11月30日 東京  日本武道館
12月  1日 東京  日本武道館
12月  2日 東京  日本武道館 *追加公演

JB_SC_1978.jpg
78年来日ツアーパンフレットの表紙

スタンリー以外のメンバーはまずドラムがサイモン・フィリップス。当初はリターン・トゥ・フォーエバーでスタンリーと共にグループの屋台骨を支えていたレニー・ホワイトが予定されていたとのこと。が、結局ベックはこの当時21歳の新進気鋭のドラマーを採用。キーボードはそのサイモンの紹介でトニー・ハイマスがツアー直前に合流。ドラマー同様ここでもメンバーの変更があって、ギリギリまでスタンリーと共演経験のあるマイク・ガーソン(デヴィッド・ボウイの傑作『アラジン・セイン』でも存在感のあるプレイを聞かせていたジャズ畑のプレイヤー)が参加することが決まっていたそうですが、どうやらベックがこの人のプレイに難色を示したんだそうな。

*ジェフ・ベックが参加したスタンリー・クラークの作品*

■『JOURNEY TO LOVE』1975
「Journey To Love」
「Hello Jeff」

■「Life Is Just A Game」1976
アルバム『SCHOOL DAYS』のプロモーション用シングル(アルバム中の同曲にはベックは不参加)※上がベックとの共演バージョンで下が不参加のアルバムバージョン。アレンジがかなり違っています。




■『MODERN MAN』1978
「Rock 'N' Roll Jelly」Drums by Carmine Appice


■『I WANNA PLAY FOR YOU』1979
「Jamaican Boy」Drums by Steve Gadd



ブツの紹介をする前に78年の来日ツアーの主なポイントを書き出してみました。
  • ベックとスタンリーにとってこれが初のジョイントツアー。事前のリハの時間がまともに取れなかった為に来日後はどの日も早めに会場入りしてリハに励んだのだとか。内容は日程をこなしていくにつれ充実。中には11/26名古屋のようにベックが途中からみるみる調子を崩していく日もあるが、ツアー最後の武道館公演ではそれまでの集大成的な素晴らしい演奏が聴ける。
  • オープニングの「Darkness」と「Star Cycle」でベックはローランド製の当時発売されたばかりのギターシンセサイザーGR-500を演奏。後に『THERE AND BACK』に収録される後者はこの時点ではまだ未発表だったヤン・ハマーによる書き下ろし曲。
  • 3曲目の「Freeway Jam」からセイモア・ダンカンがベックの注文に応じてカスタマイズしたというホワイトのストラトキャスターを使用。元々はベックが200ドルで購入した中古に手を加えたもので、59年式のローズウッドネックに60年代初期のボディ、それにシェクター製のアッセンブリーピックアップを搭載。小さなトグルスイッチが3つ並んでいますがその仕様についてはすいません、知識不足なため省略。
  • 80年の来日ツアーでメインに使われるスティーヴ・マリオットから貰ったというサンバースト&メイプルネックの54年ストラトも使用。となるとここで気になるのがこれら2本のストラトの使い分け。サンバーストはどの曲で使った?
  • もう一本のギター、それがテレギブ(Tele-Gib)と呼ばれるやはりセイモア・ダンカンの手によってカスタマイズされた59年のテレキャスター(「哀しみの恋人達」で使用)。ギブソン・フライングVのハンバッカーを組み込んだフロント:黒+白、リア:黒 x 2 のピックアップ何気に格好良い。
  • スタンリーのオリジナル曲以外にこのツアーでのみ演奏された曲がヤン・ハマー作の「Hot Rock」と「Cat Moves」。新作への収録が予定されていたであろうこれら2曲は81年にようやくコージー・パウエルのソロ作品『Tilt』で日の目をみることに(ベックがギターを弾いている)。ちなみに「Hot Rock」はツアー前半の4日目、24日の大阪公演まで演奏されたが26日以降は「Cat Moves」に入れ替わっている。
  • 武道館3公演でのみアンコールに応えて演奏した「Superstition」でベックはトーキングモジュレーターを使って歌った。
  • 日本ツアー終了後、ヨーロッパツアーへ。デンマーク、ノルウェー、フランス、オランダ、オーストリア、スペインで演奏。イギリスとアメリカではツアーは行われなかった。

the_supremacy_night.jpg

ツアー終盤、3日間連続となった武道館公演の初日11月30日の演奏を完全収録。音源提供者はあのMr. Peach。2007年に出た78年ツアー最高音質を誇る同テーパーによる12月2日の『Final Freeway Jazz』から実に4年ぶりの登場。今回も抜群の音質で楽しませてくれます。とにかく各パートの音がやけに近くバランスも良好。2日の音に比べると低域が軽いせいか全体的にややハイ上がりに聞こえるものの、音像の広がりや透明感はかなりのレベル。今回も見事な仕上りになっていると思います。

the_supremacy_night_is.jpg
”南スタンド1階F列8番”が録音ポジション?

ちなみにこの2タイトルは現在も入手可能。『Final Freeway Jazz』は数ヶ月前にジャケットのデザインが異なる4thエディションがリリースされました(内容は旧盤と同じ)。どちらも78年ツアーを代表する屈指の良盤としてオススメですが、仮にどちらか1点ということなら僕は 2日の『Final Freeway Jazz』を推します。音質は好みが分かれるところでしょうが、ベックの演奏は2日の方が優れてると思うので。

というわけで、今回はその『Final Freeway Jazz』と聴き比べられるようにしてみました。

選んだのは5曲。ツアー後半でのみ演奏された「Cat Moves」。カスタマイズされたテレキャスターが素晴らしいサウンドを聴かせてくれる「Cause We've Ended As Lovers」ではスタンリーの引きながらも強い個性を感じさせるプレイが聴きもの(2日は冒頭でベックが「Greensleeves」をちょろっと披露)。そして二枚看板の白熱したインタープレイが味わえる3曲。アレンビックベース特有の音色、ベキバキとした硬質ソロからスタートする「School Days」。スタンリーが覚えたての日本語のカウントを披露する(30日)「Rock 'n' Roll Jelly」。そしていつものキーボードと、ではなくベースとのまさに火花散らすバトルが展開される「Blue Wind」。

・・・てな具合にこの音源を聴いていくと、ヤン・ハマーの時と同様、天才肌のミュージシャンとのインタープレイ=自由度の高い演奏の醍醐味を突き詰めることによって到達したやり切った感というか。それを実感したからこそ『THERE AND BACK』はあれ程構築度の高い作品になったに違いない、という気がしてきました。

そしてまた重要なのがこのツアーで出会ったトニー・ハイマスの存在。結果的に全8曲中5曲を手掛けることになったこの人のコンポーザーとしての才能がアルバム完成へのエンジンになったことは間違いないわけで、その後の長きに渡る二人のパートナーシップのことを考えても、この78年のジョイントツアーはベック好きにとって大きな意味を持っているのです。

jb_tsn_s.jpg jb_ffj_s.jpg

右:『Final Freeway Jazz』 Tarantura TCDJB-1-1, 2 1978/12/2 武道館 2007年リリース
Profile

たどん

Author:たどん
神奈川県在住
性別:男
誕生星座:山羊座(たまに射手座)
血液型:B

アタマ冷やせば?とかよく言われます

Calender
04 | 2011/05 | 06
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Categories
Recent Entries
Comments + Trackback
Comments<>+-
Trackback <> + -
Archives
Links
from December 22, 2009
Access Ranking
[Genre] 音楽
671
see ranking>>

[Sub-Genre] ロック
57
see ranking>>
Search
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。