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西方徘徊 167:MONTROSE『Jump On Fire』 1973年&1974年のFM音源ほか

ロニーの訃報が飛び込んできた翌日、つまり昨日はキース・リチャーズのそれがツイッターで踊っていてギョッとさせられたけど、こちらはガセネタだったみたい。ったく人騒がせな。

けどロニー・モントローズが逝ってしまったのは紛れも無い事実なわけで。。

仕事を終えて帰宅すれば、70年代の諸作に耳を傾け、ネット上にULされている近年の演奏を撮影した動画を観ては当時と変わらぬハードドライヴィンなギターに切なくも胸躍らせ、そしてまた最新のインタビューが掲載されているbeatleg誌(4月号)を捲ればロニーの「昨年前立腺癌からやっと回復することが出来て」の発言がまた僕をなんともやるせない気分にさせる。。

jump_on_fire.jpg

今回は公式盤と合わせて繰り返し聴いている、これがまた実にゴキゲンな音源なんだけど、デビューした73年と74年の2ndアルバム『Paper Money』リリース後のサウンドボード音源、KSANという地元サンフランシスコのFM局の番組向けに企画された当時カリフォルニア州サウサリートに構えられていたレコード・プラントでのスタジオライブを収録した2枚組のタイトルを紹介します。

Disc 1
① Introduction (by Tom Donahue)

② Good Rockin’ Tonight
③ Rock Candy
④ Bad Motor Scooter
⑤ Roll Me Nice
⑥ One Thing On My Mind
⑦ Rock The Nation
⑧ Make It Last
⑨ You’re Out Of Time
⑩ Roll Over Beethoven
⑪ I Don’t Want It
⑫ Outroduction
(by Tom Donahue)
◆KSAN FM Live At Record Plant, Sausalito, San Francisco - April 21st 1973

⑬ I Got The Fire
⑭ Rock Candy
⑮ Bad Motor Scooter
⑯ Spaceage Sacrifice
⑰ One And A Half
⑱ Roll Over Beethoven

Disc 2
① Evil
② Space Station #5
◆KSAN FM Live At Record Plant, Sausalito, San Francisco - December 26th 1974

③ Jump On It
④ Twenty Flight Rock
⑤ Merry-Go-Round
⑥ Music Man
⑦ Starliner
⑧ One And A Half
⑨ Rock The Nation
⑩ I've Got The Fire
⑪ All I Need
◆Live At Cobo Hall, Detroit, MI - October 15th 1976


これまでにも何度かブツ化されてきた2つのFM音源ですが、今回のようにひとつに纏められたのは初めてじゃないですかね? 時に大きく、時に微妙にスタジオテイクと異なるアプローチで演奏される曲やアルバムに収録されていない未発表曲が聴ける点で魅力度の高い音源ですが、簡単にそれぞれの聴きどころを挙げてみると、73年版の「Introduction」ではDJトム・ドナヒューがロニーを「ボズ・スキャッグスやヴァン・モリソンと仕事をしてきた」と紹介。の「Rock Candy」はアルバムバージョンよりもかなりテンポを上げたアレンジになっているのがレアだし、3曲のアルバム未発表曲中⑨の「You're Out Of Time」はデビューアルバムの中にぜひ放り込んで欲しかった歯切れのよいリフが印象的なナンバー。

74年版でも演奏されているカバー曲⑩「Roll Over Beethoven」は彼らのライブコンサートの一端を伝えてくれる点でもやはり貴重だし、⑪ の「I Don't Want It」ではギターがスタジオテイクとまるで違うフレーズで歌伴する箇所があるなど、硬軟のメリハリ感がハード一辺倒ではなかった、後の作品で露になっていくロニーの資質をすでに伝えてくれているようで興味深い。

ロニーの長尺ソロが聴けるRock The Nation」の2'11"から15秒程マルチパスノイズが入っていることから、おそらく放送された番組を録ったテープが元ネタだと思いますが、他にも④ の「Bad Motor Scooter」の中で数回、テープヨレが原因と思われる音揺れがあります。

montrose-concert-pic.jpg
ザ・フーやハンブル・パイも出場した1974年5月18日@Charlton Athletic Football Clubでのショット(らしいです。今回のブツとは無関係)

必殺チューン「I Got The Fire」で幕を開ける74年版は、過大入力歪みのようなノイズっぽさと「Bad Motor Scooter」の演奏後に2分ほど入っているメンバー間の会話からリハーサル音源が流出したものとの説があるようですが真相や如何に。仮にそうだとしても演奏自体は本番さながらの完成度。

ここでは1975年リリースの3rd『Warner Bros. Presents Montrose!』に収録されるブリティッシュトラッド臭を漂わすアコギのインスト曲「One And A Half」をすでに演奏している点に注目。これってテルミン?な効果音でスタートする(スタジオ版に劣らぬサミーのシャウトがスゴイ)長尺バージョンと化した「Space Station #5」での緩急を効かせたアレンジもライブバージョンならでは。

それにしても印象的なのが、このいかにもスタジオライブといった感じの乾いたサウンド。いや、それが米西海岸産のバンドの持ち味ともいえようか。とにかくこちらの湿っぽい気分とは裏腹に、明快さを全面に打ち出した演奏にちと戸惑ったりもしつつ、けど聴き進めていけば待っているのはいつもの高揚感。

そしてこんな生々しいライブ音源を聴いてあらためて痛感させられるのが、ロニーのソングライター(リフ作りの名人!)としての卓越した能力と端正なサウンドが証明するギターの上手さだなぁ。

1976年10月15日のライブソース(Disc 2の③から⑪)は4作目『Jump On It』リリース後の演奏。音質はまずまず。オリジナルメンバーはすでにロニーとドラムのデニーしかいませんが、個人的にはやはり初期のアルバムの曲に持っていかれちゃいますね。⑦の「Starliner」開始早々にテープチェンジをしたのか、数秒間?の欠落があります。

というわけで、今回はスタジオライブソースから6曲とデトロイトのAUDソースから1曲アレしてみました。
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たどん

Author:たどん
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