FREE『San Francisco 1971』 1971年1月22日&1月16日
twitterでは#nowpalyingというハッシュタグが音楽好きの間ではまるで挨拶代わりのようになっていて、自分も一時期よくやりました。
となると今回はさしずめ#previouslyplayedとでも?今日はこんな音源を聴きながら職場に向かいました。
今では入手が難しくなっちゃってるかも知れませんね。Freeの1971年の2種類の音源をプレス2CDに収めたブツで、放送音源とAUDソースの抱き合わせになっています。ビッグネームの割にコンディションの良い音源が少ない中、かなりの高音質で完熟期の演奏を楽しめる有り難いブツですが、リリース当時のキャプションにはこう書かれてます(抜粋)。
プロモーション用に制作したシングル盤「The Highway Song / Love You So」を引っさげて臨んだというUSツアー。まさに完熟しまくりな頃の記録で、時期的にはあの名ライブ盤『Free Live!』が録音されてからおよそ4ヶ月後、そしてすでにバンド内の人間関係がほとんど破綻していたとも言われる初の来日公演のおよそ3ヶ月前にあたります。
「各曲ごとのフェイドイン&アウト」はどうもマメにDJのナレーションをカットした痕跡とも聞こえますが、演奏中のカットは”テープのリバースポイントと思われる”「I'm A Mover」(0:06あたり)とキャプションには記されてませんが「Mr Big」(2:55あたり)の2箇所。が、どちらも然程目立つものではないです。
ところで、彼らの音楽性を評する際によく言われるのがその老成ぶり。そう、確かに渋い。ブルース・ロックの呼称が実にしっくりくる、けれどもそこにある種人懐っこくもある独特な歌心を注ぎ込んだ実に個性的な演奏を繰り広げていて、その味わいははまさにタイムレス。当時平均年齢21歳の4人が奏でる音を五十路手前の自分がいまもずっぽりと浸れてしまう、それも音楽ならではの醍醐味でがしょう。フリー、やっぱり良いなぁ。
となると今回はさしずめ#previouslyplayedとでも?今日はこんな音源を聴きながら職場に向かいました。
今では入手が難しくなっちゃってるかも知れませんね。Freeの1971年の2種類の音源をプレス2CDに収めたブツで、放送音源とAUDソースの抱き合わせになっています。ビッグネームの割にコンディションの良い音源が少ない中、かなりの高音質で完熟期の演奏を楽しめる有り難いブツですが、リリース当時のキャプションにはこう書かれてます(抜粋)。
ディスク1では当時FMラジオで放送された71年1月22日サンタモニカ公演を安定したサウンドボード録音にて16曲分に渡って完全収録しています。この80分に渡る全長版は以前アナログ時代に存在していましたが、CD時代になってからは数種類存在するコンピレーションCDに、Be My Friend, Stealer, Woman, Ride On Ponyの4曲が収録されていたに過ぎませんでした。で、ここにきてアナログ落としでない、全長版テイクが衝撃の登場です!(各曲ごとのフェイドイン&アウト、そしてI'm A Moverのドラム・イントロに、テープのリバースポイントと思われるパートがあります。)
さらにさらに、ディスク2では、こちらは世界完全初登場となる1971年1月16日のフィルモアウェストでのライブをライン録音に迫る高音質オーディエンス録音で収録。こちらはカルフォルニア在住の日本人レコードスタッフが記録用に録音したもので、トレーダー界のどこにも流れていなかった世界中のFREEファン驚愕のウルトラテイクです!(ジャケ裏にマスターカセットの写真を掲載してます(なんと曲間で日本語が聞こえます!)。
収録時間は30分と短いですが、ポール・ロジャース、ポール・コゾフ、アンディ・フレイザー、サイモン・カークの織り成す燻し銀のようなオリジナルFREEの生々しいサウンドにたっぷりと触れることができます。
さらにさらに、ディスク2では、こちらは世界完全初登場となる1971年1月16日のフィルモアウェストでのライブをライン録音に迫る高音質オーディエンス録音で収録。こちらはカルフォルニア在住の日本人レコードスタッフが記録用に録音したもので、トレーダー界のどこにも流れていなかった世界中のFREEファン驚愕のウルトラテイクです!(ジャケ裏にマスターカセットの写真を掲載してます(なんと曲間で日本語が聞こえます!)。
収録時間は30分と短いですが、ポール・ロジャース、ポール・コゾフ、アンディ・フレイザー、サイモン・カークの織り成す燻し銀のようなオリジナルFREEの生々しいサウンドにたっぷりと触れることができます。
プロモーション用に制作したシングル盤「The Highway Song / Love You So」を引っさげて臨んだというUSツアー。まさに完熟しまくりな頃の記録で、時期的にはあの名ライブ盤『Free Live!』が録音されてからおよそ4ヶ月後、そしてすでにバンド内の人間関係がほとんど破綻していたとも言われる初の来日公演のおよそ3ヶ月前にあたります。
「各曲ごとのフェイドイン&アウト」はどうもマメにDJのナレーションをカットした痕跡とも聞こえますが、演奏中のカットは”テープのリバースポイントと思われる”「I'm A Mover」(0:06あたり)とキャプションには記されてませんが「Mr Big」(2:55あたり)の2箇所。が、どちらも然程目立つものではないです。
ところで、彼らの音楽性を評する際によく言われるのがその老成ぶり。そう、確かに渋い。ブルース・ロックの呼称が実にしっくりくる、けれどもそこにある種人懐っこくもある独特な歌心を注ぎ込んだ実に個性的な演奏を繰り広げていて、その味わいははまさにタイムレス。当時平均年齢21歳の4人が奏でる音を五十路手前の自分がいまもずっぽりと浸れてしまう、それも音楽ならではの醍醐味でがしょう。フリー、やっぱり良いなぁ。
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R.I.P. Bob Welch
これから先、数多くの訃報に接することになるってわかっていたつもりだけど。
けど多過ぎでしょホント。
しかも今回は自害だなんて、あまりにも残念すぎる。
体調に不安を抱えていたんですってね。
70年代半ばよりラジオから流れてくるヒット曲で洋楽に親しんでいた自分にとって1977年にソロ名義でヒットさせたフリートウッド・マック時代(1972年作『Bare Trees(邦題:『枯木』に収録)の曲を再録した「悲しい女」と「エボニー・アイズ」は今も宝。
その後フリートウッド・マックでの活動も後追いし、けれどグループ名義ということなら1976年にデビューし、2枚の素晴らしいアルバムを残したパワートリオ、PARISの音がより鮮烈に刷り込まれてます。
これは1976年10月5日デトロイト、フォード・オーディトリウムでのライブを収録したタイトル。2ndアルバム『BIG TOWNE, 2061』リリース後ということもあり、全8曲中6曲がその2ndからの曲になっています。
音質は距離は感じさせるもののなかなか良好なAUD。
けどブートで追悼かよ、って?
・・まぁそう言わずに。
単にB級というレッテルを貼ってしまうだけでは実に惜しい個性とライブならではのスリリングなアンサンブルが今も自分の胸を強く揺さぶるのだからして。
2つの公式盤も長らく廃盤という現状を憂いながら、今はこのような素晴らしいバンドが存在していたという事実をこんなネットの片隅からとにかくアピールしたい気分。
May you rest in peace.
どうか安らかに
けど多過ぎでしょホント。
しかも今回は自害だなんて、あまりにも残念すぎる。
体調に不安を抱えていたんですってね。
70年代半ばよりラジオから流れてくるヒット曲で洋楽に親しんでいた自分にとって1977年にソロ名義でヒットさせたフリートウッド・マック時代(1972年作『Bare Trees(邦題:『枯木』に収録)の曲を再録した「悲しい女」と「エボニー・アイズ」は今も宝。
その後フリートウッド・マックでの活動も後追いし、けれどグループ名義ということなら1976年にデビューし、2枚の素晴らしいアルバムを残したパワートリオ、PARISの音がより鮮烈に刷り込まれてます。
これは1976年10月5日デトロイト、フォード・オーディトリウムでのライブを収録したタイトル。2ndアルバム『BIG TOWNE, 2061』リリース後ということもあり、全8曲中6曲がその2ndからの曲になっています。
音質は距離は感じさせるもののなかなか良好なAUD。
けどブートで追悼かよ、って?
・・まぁそう言わずに。
単にB級というレッテルを貼ってしまうだけでは実に惜しい個性とライブならではのスリリングなアンサンブルが今も自分の胸を強く揺さぶるのだからして。
2つの公式盤も長らく廃盤という現状を憂いながら、今はこのような素晴らしいバンドが存在していたという事実をこんなネットの片隅からとにかくアピールしたい気分。
May you rest in peace.
どうか安らかに
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西方徘徊 169:Mick Jagger with Arcade Fire, Foo Fighters & Jeff Beck『Saturday Night Live 19th May 2012』
コレもう何度繰り返して観ただろう。
5月に放送されたアメリカの人気バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』でミック・ジャガーがジェフ・ベックと共演。他にもフー・ファイターズと「19回目の神経衰弱」と「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」のメドレーを披露したほか、アーケード・ファイア(名前しか知らない)とも3曲で共演。
最初に見たのがベックとの共演映像だったのだけれど、これが何とも心地よい衝撃というか、とにかく何度見てもワクワクさせられる。
二人は今何歳なんだっけ?
ベックは今月の24日で68歳に。ミックは来月の26日で69歳になる。何とも月並みで申し訳ないけど、とてもそんな齢には見えない。その佇まいの若々しさには本当に驚くばかり。
プレイだってお見事。ベックはあの予測不能な、ゆえにベックらしいトリッキーな技をかませつつ、ミックは、これまたどこまでもミック・ジャガーで。演奏が始まってすぐの「お前どこ行ってんだよ?w」みたいなやり取りも妙にグッとくるし、ソロの最後でベックが低音弦のアーミングをキメた瞬間のミックの笑顔も素敵です。
そうそう、それと忘れちゃならないのが、リズム隊が数年前にベックと活動を共にしていたヴィニー・カリウタとタル・ウィルケンフェルド嬢だってこと。久しぶりにこんな演奏を聴かされると、これ当然ワンオフなんだろうけど、何とも勿体ないキモチが募るというか。
またこの二人と一緒に演ればいいのにと本気で思ったりして。
そんなココロに残る演奏。出来ればいつでも気軽に観られるようブツとして手元に置いておきたい。それを今回西新宿某ショップの”2点買いギフト”が叶えてくれました。
収録内容は下記の通り。
1. Intro: (I Can't Get No) Satisfaction - Portion of Skit (1:08)
2. Mick Jagger & Arcade Fire - The Last Time (4:29)
3. Mick Jagger & Foo Fighters - 19th Nervous Breakdown & It's Only Rock 'n Roll (But I Like It) (6:30)
4. Mick Jagger & Jeff Beck - Tea Party (Presidential Election Blues) (3:40)
5. Arcade Fire - She's A Rainbow / Ruby Tuesday (3:31)
個人的にはやはりベックとのブルースに最も心惹かれるけど(秋に行われる大統領選のことを歌っているらしい)フー・ファイターズとの共演もとても面白い。実に彼ららしい轟音アレンジで強引に迫るも、何ら気圧されることなく、いやむしろノッケからムードを掌握しているミックがやはりサスガ。あの自然発生的アクションも全くもってカッコイイし。
それとチャプター5がまたなかなか印象に残る映像で、2005年から番組に出演していたコメディエンヌ、クリスティン・ウィグのこれが最後の出演だったようで、アーケイド・ファイアの演奏する「シーズ・ア・レインボー」と「ルビー・チューズデイ」のメドレーをバックに(ミックもいる)番組のキャスト達と次々にハグをしていくのだけれど、これがとても良い感じなのです。
とうわけで、わずか19分間の収録だけど満足させてもらいました。
このギフト、相変わらず書き込みのペースが遅いのですでに配布の期間が終了しちゃってるんですが、とても好評だったようなので近い内に再配布される可能性は高そう。もしくはまだ在庫があるかも知れないので、気になる人はショップに問合せを。なんて書くとまたどこからか回しモン呼ばわりされちゃうのかな(苦笑)。
5月に放送されたアメリカの人気バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』でミック・ジャガーがジェフ・ベックと共演。他にもフー・ファイターズと「19回目の神経衰弱」と「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」のメドレーを披露したほか、アーケード・ファイア(名前しか知らない)とも3曲で共演。
最初に見たのがベックとの共演映像だったのだけれど、これが何とも心地よい衝撃というか、とにかく何度見てもワクワクさせられる。
二人は今何歳なんだっけ?
ベックは今月の24日で68歳に。ミックは来月の26日で69歳になる。何とも月並みで申し訳ないけど、とてもそんな齢には見えない。その佇まいの若々しさには本当に驚くばかり。
プレイだってお見事。ベックはあの予測不能な、ゆえにベックらしいトリッキーな技をかませつつ、ミックは、これまたどこまでもミック・ジャガーで。演奏が始まってすぐの「お前どこ行ってんだよ?w」みたいなやり取りも妙にグッとくるし、ソロの最後でベックが低音弦のアーミングをキメた瞬間のミックの笑顔も素敵です。
そうそう、それと忘れちゃならないのが、リズム隊が数年前にベックと活動を共にしていたヴィニー・カリウタとタル・ウィルケンフェルド嬢だってこと。久しぶりにこんな演奏を聴かされると、これ当然ワンオフなんだろうけど、何とも勿体ないキモチが募るというか。
またこの二人と一緒に演ればいいのにと本気で思ったりして。
そんなココロに残る演奏。出来ればいつでも気軽に観られるようブツとして手元に置いておきたい。それを今回西新宿某ショップの”2点買いギフト”が叶えてくれました。
収録内容は下記の通り。
1. Intro: (I Can't Get No) Satisfaction - Portion of Skit (1:08)
2. Mick Jagger & Arcade Fire - The Last Time (4:29)
3. Mick Jagger & Foo Fighters - 19th Nervous Breakdown & It's Only Rock 'n Roll (But I Like It) (6:30)
4. Mick Jagger & Jeff Beck - Tea Party (Presidential Election Blues) (3:40)
5. Arcade Fire - She's A Rainbow / Ruby Tuesday (3:31)
個人的にはやはりベックとのブルースに最も心惹かれるけど(秋に行われる大統領選のことを歌っているらしい)フー・ファイターズとの共演もとても面白い。実に彼ららしい轟音アレンジで強引に迫るも、何ら気圧されることなく、いやむしろノッケからムードを掌握しているミックがやはりサスガ。あの自然発生的アクションも全くもってカッコイイし。
それとチャプター5がまたなかなか印象に残る映像で、2005年から番組に出演していたコメディエンヌ、クリスティン・ウィグのこれが最後の出演だったようで、アーケイド・ファイアの演奏する「シーズ・ア・レインボー」と「ルビー・チューズデイ」のメドレーをバックに(ミックもいる)番組のキャスト達と次々にハグをしていくのだけれど、これがとても良い感じなのです。
とうわけで、わずか19分間の収録だけど満足させてもらいました。
このギフト、相変わらず書き込みのペースが遅いのですでに配布の期間が終了しちゃってるんですが、とても好評だったようなので近い内に再配布される可能性は高そう。もしくはまだ在庫があるかも知れないので、気になる人はショップに問合せを。なんて書くとまたどこからか回しモン呼ばわりされちゃうのかな(苦笑)。