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西方徘徊 027:NEIL YOUNG &CRAZY HORSE 『Best Chaw?』

1年半振りというハイペースで出してきた新作『フォーク・イン・ザ・ロード』、そしていよいよ出てきた二ール自ら監修するという”Neil Young Archives”シリーズの第1弾となる箱モノ。出たら出たでその価格設定に今更ながらうろたえてしまうワタシですが、ここはやはりCD版で我慢するしかないか。

5月17日の書き込みで、音響特性が優れていたことからも名ホールと呼ばれた、大阪フェスティバルホールでのオーディエンス音源のブート(Eric Clapton 『1619 Royal Hotel』)を取り上げましたが、今回も、「フェスティバルホールで録音された音源」を使った「タランチュラレーベルのブート」を「中古で買った」ので取り上げてみたいと思います。昨日までの台湾出張の機中ではこればかり聴いていました。ちなみにテーパー(録音者)も件のEC盤と同じ人物とのこと。

best_chaw.jpg

1976年3月。計7回に渡って行われたニール・ヤングにとって初のジャパンツアーから4日目の演奏を収録。音質すこぶる良好。特にその近さは驚異的といって良い程。オーディエンスもののブートを評する際によく使われる”臨場感”という言葉、それがここまで似合うブートも珍しいかも知れません。出来る限りの大音量で鳴らせばまるでソコに居るかのような体験が、とは言い過ぎか。

ギター、ピアノ、絡めるハーモニカをじっくり聴かせる独演パートをディスク1に収め、続くクレイジー・ホースとの演奏をディスク2に収録。しばしば”カナダ生まれゆえ”との枕詞が持ち出される特異なアイデンティティを匂わすキャラクター、テイストの振り幅の大きさ、時にカントリーフォークな衣を纏いながら実はどこまでもロックなアナーキー性など、コンパクトなカタチではあるけれど、それらの魅力はこの2枚にもちゃんと存在しています。

例えは無茶ですが、ずっとアコギで練習してきた曲を、ついにエレキで大音量で掻き鳴らした時の開放・共鳴感と興奮、僕にとっての二ール・ヤングの最大の魅力はそんなある意味実感の伴うロック原初のヨロコビに近いものだったりする訳で。だからやっぱりライヴが好きですね、この人もまた。

なので幾度となく聴いたのはやはりエレクトリックセットのディスク2。ドラムスの音がやや軽め、またギター以外のバンドの音に時々フェージングに似た周期的なウネリがありますが、それでもこの音の近さからくるダイナミズムは一聴の価値あるものと思います。とにかく、こちらの胸を掻き毟ってくるよなエキセントリックなギター音が横溢する様がタマリマセン。

私的ハイライトは「Down By The River」のへヴィネス。とメンバー紹介&ニコレット・ラーソンが79年に全米8位に送り込む「Lotta Love」で一拍おき、そしてまた濁流に飲み込まれていくかのような「Like A Hurricane」からエンディングまでの流れ。凄い。

Live at Festival Hall, Osaka March 6, 1976
Disc 1
01. Opening
02. Tell Me Why
03. Mellow My Mind
04. After The Gold Rush
05. Too Far Gone
06. Let It Shine
07. A Man Neds To Know
08. No One Seems To Know
09. Heart Of Gold

Disc 2
01. Intermission
02. Country Home
03. Don't Cry No Tears
04. Down By The River
05. Band Introduction
06. Lotta Love
07. Like A Hurricane
08. The Losing End
09. Drive Back
10. Southern Man ※tape damaged in 03:58~04:00 and 04:07~04:09 キュル音有り
Encore
11. Cinnamon Girl

Crazy Horse:
Frank Sampedro - guitar, keyboards
Billy Talbot - bass
Ralph Molina - drums 


best_chaw_bk.jpg
『Best Chaw?』
Tarantura TCDNY-4-1, 2 2007
ステレオ・オーディエンス録音音源使用 プレス2CD 紙ジャケット仕様
購入店:西新宿BTR 5,880円(中古購入 定価7,800円)

ついでにこの時の初来日公演を収録した別のタランチュラ盤も貼っておきます(どちらも『Best Chaw?』同様現在でも入手可能)。2007年からタランチュラによる決定版更改が始まった初来日公演音源ですが(7日中4日分の決定版リリース)、初日3月3日の名古屋公演を収録した『Wet Show』がその嚆矢。もたもたしている内に1stプレス分は早々に完売。すぐにジャケットのデザインを変えて出された2ndエディションがコレです。当日の演奏を全曲欠け無く収録した初めてのタイトルですが、最大の聴きどころは最後、終演のアナウンス後も鳴り止まぬ手拍手に再度アンコールに応えて演奏される「Cortez The Killer」。異様なムードが立ち込める会場の様子を見事に捕らえた高音質オーディエンス音源です。アナウンス後に一旦テープを止めてしまっているのが何とも惜しいのですが、曲そのものは完全収録。絶頂期の演奏をハイスペックな機材で捉えてくれた、自身にとっていわゆる無人島ブートのひとつと言ってもいいかも(出来れば1stプレス盤が欲しいケド)。


wet_show_2nd_edition.jpg wet_show_2nd_edition_bk.jpg
『Wet Show 2nd Edition』
Tarantura TCDNY-1-1, 2 (2nd) 2007
ステレオ・オーディエンス録音音源使用 プレス2CD 紙ジャケット仕様
購入店:西新宿P 7,800円

Live at Aichiken Taiikukan, Nagoya March 3, 1976
Disc 1
01. Opening
02. Tell Me Why
03. Mellow My Mind
04. After The Gold Rush
05. Too Far Gone
06. Only Love Can Break Your Heart
07. A Man Neds To Know
08. No One Seems To Know
09. Heart Of Gold

Disc 2
01. Intermission
02. Country Home
03. Band Introduction
04. Don't Cry No Tears
05. Down By The River
06. Lotta Love
07. Like A Hurricane
08. The Losing End
09. Drive Back
10. Southern Man
Encore
11. Cinnamon Girl
12. Ending MC
Special Encore
13. Cortez The Killer

もひとつ、コチラは武道館2日目、つまりツアー最終日の演奏を収録したものです(入手が叶わなかったのでダウンロードで済ませちゃってますが、『We Love You』 TCDNY-6-1, 2 という10日の演奏を収録したブツもあります)。こちらも前述のタイトルに劣らぬ高音質盤です。


arena_of_gold.jpg arena_of_gold_bk.jpg
『Arena Of Gold』
Tarantura TCDNY-7-1, 2 2008
ステレオ・オーディエンス録音音源使用 プレス2CD 紙ジャケット仕様
購入店:西新宿P 7,800円

 

Live at Budokan, Tokyo March 11, 1976
Disc 1
01. Tell Me Why
02. Mellow My Mind
03. After The Gold Rush
04. Too Far Gone
05. Only Love Can Break Your Heart
06. Let It Shine
07. A Man Neds To Know
08. No One Seems To Know
09. Heart Of Gold

Disc 2
01. Intermission
02. Country Home
03. Don't Cry No Tears
04. Down By The River
05. Lotta Love
06. Like A Hurricane
07. The Losing End
08. Drive Back
09. Southern Man

Encore
10. Cortez The Killer
11. Cinnamon Girl

91年の演奏ですが、ライヴ作 『Weld』 から 「Cortez The Killer」


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