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西方徘徊 057:HUMBLE PIE 『Ramble Humble』 1973年5月16日渋谷公会堂

リリース当時買いそびれて以来、なかなかお目にかかれなかったブツを先日ようやっと手に入れたので今回はそのヨロコビの報告。僕にとってのハード・ロック・バンドの理想型のひとつ、前稿に続き今回もハンブル・パイです。

ramble_humble.jpg

1973年5月16日 東京・渋谷公会堂での演奏を収録。前稿で紹介したウインターランドから10日後の演奏ということになります。かなりコンディションの良いオーディエンスソースで、演奏開始前から終演後、おそらく会場の客電が点いた瞬間までをほぼ完全収録。なぜ”ほぼ”かと言うと「Hallelujah, I Love Her So」の曲中にテープを裏返した際のカットがあるからなんですが、あとはベースの音を中心に音がブーミーになる箇所(特に「Hallelujah, I Love Her So」以降)があるものの、総じてバランスの良い聴きやすい音源だと思いますね。
marriott.jpg

"Ladies and Gentlemen, please welcome the world's finest rock 'n' roll band, HUMBLE PIE!"

冒頭、マリオットが軽く弾くブルージーなフレーズに続くそんな開演を告げるMC。間髪入れず1曲目「Up Our Sleeve」に突入。ノッケから目一杯、フルテン状態で歌いまくるマリオット。”歌うMC”でテンションを途切れさせず、それに応え絶妙なタイミングで切り込んでくるギターのリフが実にカッコいい「Four Day Creep」。続く「C'mon Everybody」もそう。曲間は空くもんだ、という当時のロックのライヴの定石を覆す手法はおそらくソウル・レビューなどブラック・ミュージックからの影響でしょうね。ドカドカと手数多く叩きまくるシャーリーとリドリーのコンビは勢い重視のエンジン。時々リズムがハシってしまうくらいなんのその、それもバンドの勢いとして魅せてしまうところがまさに充実期ならでは。

”コイツをローリング・ストーンズに捧げよう!”という決めゼリフでスタートする「Honky Tonk Women」はとにかく押しまくりの豪放ブルース・ロック。オリジナルも最高だけど、今日の僕はこちらに軍配を挙げたい。続く「Steve's Little Jam」とはマリオットによるブラックベリーズのメンバー紹介(もちろんwith Singing)とクレムのギター・ソロ。前半はフロントPUでしみじみ聴かせ、やおらリアPUへと切り替える、ありがちなパターンとは言えその起伏とよく伸びるトーンに思わずそそられてしまいます。

スローなブルース、レイ・チャールズのカバー「I Believe To My Soul」をセットの真ん中にもってきて、あとはエンディングまで怒濤の畳み掛け。弛み知らずなこの計算された流れが実にニクイ。スライの”HIgher”を絡めながらスタートする「30 Days In The Hole」では途中ブラックベリーズの3人にスポットを当て、長尺化したモータウン・ヒット「(I'm A) Road Runner」( Jr. Walker & The All Stars )ではギター2本によるリードが最大の聴きどころ。骨太でアタック感の強いマリオットと技巧派クレムの流れるようなフレーズのコントラスト感と音の厚み。後半にはマリオットがハーモニカのソロを聴かせています。

それほど大きな変化ではないですが「Hallelujah, I Love Her So」からベースの音がブーミー気味になります。また、この曲の途中カットが入るのは前述の通り。凄まじいボーカルパフォーマンスを聴かせる「 I Don't Need No Doctor」で本編は終了。アンコール曲はバックスリーヴのクレジットでは「Hot 'n' Nasty」だけになっていますが、2度目のアンコールに応え、マリオットが強い影響を受けたというステイプル・シンガーズの「Oh La De Da」(翌年リリースの8作目『Thunderbox』に収録)を最後に演奏しています。

ramble_humble_is.jpg

Live at Shibuya Koukaido, Shibuya, Tokyo - 16th May, 1973

01. Introduction~Up Our Sleeve (9'12")
02. Four Day Creep (2'15")

03. C'mon Everybody (6'51")
04. Honky Tonk Women (4'34")

05. Steve's Little Jam (4'03")


06. I Believe To My Soul (5'29")

07. 30 Days In The Hole (8'15")
08. Roadrunner (17'18")
09. Hallelujah, I Love Her So (5'44")


10. I Don't Need No Doctor (11'41")
11. Hot 'N' Nasty / Oh La De Da  (16'12")

Steve Marriott - vocals, guitar, harmonica, organ
Dave "Clem" Clempson - guitar
Greg Ridley - bass
Jerry Shirley - drums

THE BLACKBERRIES - background vocals:
Venetta Fields
Clydie King
Billie Barnum

ramble_humble_bk.jpg
『Ramble Humble』
Trystar TR004/5 1999
ステレオ・オーディエンス音源収録 プレス2CD

ついでにもう一枚。

hot_n_nasty_live.jpg

こちらは前日15日、新宿厚生年金会館での演奏を収録しています。16日と同じセットリスト(但しラストの「Oh La De Da」は演奏されなかったもよう)ですが、基本的な流れは同様ながらソロを中心に異なるアプローチを聴かせるなど、両日の聴き比べも一興。音質的には16日に比べ外国人客の騒ぎっぷりが耳障りなところや会場の残響を多く拾っているなどやや劣るものの、バランスは良好だと思います。ちなみにこちらは現在でも購入可能。

hot_n_nasty_live_bk.jpg   
『Hot 'n' Nasty』 Trial-172
モノラル・オーディエンス音源収録 1CD-R

Live at Shinjyuku Kouseinenkin Kaikan Hall, Tokyo - 15th May, 1973

01. Introduction (0'43")
02. Up Our Sleeve (3'46")


03. Four Day Creep (3'44")


04. C'mon Everybody (8'23")
05. Honky Tonk Women (4'24")


06. Improvisation (4'01")


07. I Believe To My Soul (5'31")


08. 30 Days In The Hole (7'53")
09. Road Runner (15'05")
10. Hallelujah, I Love Her So (8'32")
11. I Don't Need No Doctor (9'37")
12. Hot 'n' Nasty (7'57")

ところで、この日のライヴには同じく来日中だったBBAの3人が観に来ていたという噂?があります。もしそれが本当だとしたら、この日ベックはスティーヴのボーカルをどう聴いていたんでしょうね。ボーカルに弱みを抱えていたBBAだっただけに気になるところではあります。
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