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西方徘徊 040:FLEETWOOD MAC 『Song Bird』 1976年12月5日 武道館

人は年を取ると、過去の記憶を無意識に操作し始める、なんてこと前にも書いたような気がしますが、例えばコレもそんな自身の勝手な思い込みによる誤認を正してくれたブツでして。

young_music_show.jpg
『僕らの「ヤング・ミュージック・ショー」』
城山 隆 著
情報センター出版局
装画:浦沢 直樹

2005年に出てすぐに買い求めたものですが、今回取り上げるネタに関する記述があるので取り出してきました。で、これを最初に読んだときに痛感した、記憶なんてものはやはりアテにならん、がまたもよみがえってきて。取るに足らぬハナシですが、例えばこんな調子。

僕がこの本を書店で見つけた時、まず目次で追ったのがストーンズのパリ公演の放送日(※)でした。今思えばウェブでも確認出来たと思うんですが、実はそれが僕にとってストーンズショックの決定打を受けた日だったんですね。それまでにも代表曲のいくつかはラジオを通じて聴き馴染んでいたものの、まだ彼らが何たるかをほとんど知らずにいた自身にとってこの日観た映像はそれはもうショッキングで、ここから意識的にメンバー構成、アルバム、曲、その他諸々を後追いしていくことになります。
 
で、僕はこれを自身が洋楽を聴き始めた翌年、76年の事と思い込んでいたんですが、実は77年だったことが判明。※77年3月12日放送(10月25日再放送)

別にどうってこと無いじゃないか、と言われそうですが、実はその前年76年の終わり(そもそもこれがアヤシイのか?)に、とある近所のニイさんがパープル、ユーライア・ヒープ、ツェッペリン、イエス、フロイドといった大御所達のLPをまとめて貸してくれるという事件が起きるんですが、ストーンズの洗礼がその後のことだったというのがどうも腑に落ちないというか。すいません、しょーもない話で(苦笑)。



さて、他にこの年に放送されたもので観た記憶があるのが、ベイ・シティ・ローラーズ(1月8日、7月23日再放送)とキッス(5月7日)。特に後者についてはせめて音だけでも、とラジカセを繋ぎ録音したことや6歳下の弟がよせばいいのに半ベソをかきながらも僕の後ろで食い入るように見ていたこと、を思い出します。ちなみに彼はこの時の刷り込みがきっかけとなり(?)、後にファンクラブにまで入会するリッパなキッスアーミーになります(笑)。

そして翌78年。この年観た放送がレインボーと今回のお題、フリートウッド・マックです。

77年12月5日の武道館公演。放送日は78年4月2日。それ以前に買っていた『噂』を、それこそ盤が透ける程に繰り返し聴いていた(当時LPは2ヶ月に1枚買えるかどうか、という財布事情だったから尚更)僕にとってこの時の期待感はハンパでなく、それこそTVに噛り付くイキオイで見ていた筈。ちなみにこの日はスティーヴィー・ニックスが体調を崩していたとのことで、↓に貼った「Rhiannon」を聴けば確かに声の出にそれを感じますが、当時十代そこそこの自分がそれに気付くわけもなく。

けれど、例えばメロディはとても口当たりが良いのに、演奏、中でもドラムスが裏方といった鳴り方ではなくやけに主張が強い、といった具合に単なるポップス(も大好きですが)とは違う独特なものを感じていました。それがこれまでの活動(もちろんピーター・グリーンが舵取り役だった英国ブルース・ロック期も含め)によって培われたバンド・サウンド=個性、と後々知っていくわけですが、この日LPで聴ける音とはかなり印象の異なる荒々しさでもって展開される演奏を目の当たりにし、それまでの”一風変わったポップなグループ”というイメージが、ドライヴ感抜群の”優れたライヴ・バンド”へと塗り替えられたこの日の驚きと興奮は今もはっきりと我が身に焼き付いています。

ではハナシをブートに移す前に、そんなライヴ・バンド然とした姿を。この日5曲目に放送された「オウン・ウェイ」です




fantastic_rumours.jpg fantastic_rumours_bk.jpg
『Fantastic Rumours』
Masterport-222
ステレオ・オーディエンス録音音源使用 プレス2CD

がこれまでこの日の決定版として聴き親しんできたブート(MP版)で、音がクリアかつ近距離でとても聴き応えがあり、これはこれでかなり完成度の高いブツだったのですが‥‥。(何やら脱力系のデザインですが、一応全員ちゃんと当日の服装になっています)

song_bird.jpg

が今回リリースになった新音源版。近頃自身にとって再評価著しいタランチュラ・レーベル製。で結論から言うとこのタラ版、MP版を凌駕する内容に仕上がっていました。録音者はこれまでにも本レーベルに数々の高音質ソースを提供してきた人物(過去にここでも取り上げたジェフ・ベックやニール・ヤングなど)で、それを示すのがジャケにある”桃印”です。

で、本盤とMP版との違いですが、最も大きな点は待望の完全収録を果たしたこと(『Fantastic Rumours』以前に完全収録したタイトルがあったようですが、ソチラは未聴)。MP版ではアンコールで演奏された3曲がごっそり抜け落ちていましたが、今回の新タラ版はそれらをきっちり収録。

さらに特筆すべきはその音質。ぎりぎりまでレベルを持ち上げた(ように聴こえる)音の刺激の強さは評価の分かれるところかも知れませんが、前述のようにスタジオ版とはひと味もふた味も違うライヴならではのアグレッシヴなバンドサウンドを満喫するにはピッタリの音処理だと思いますね。

それもソース自体の音が優秀だからこそ活きてくるわけですが、とにかく距離が近いだけでなく、例えばドラムスの音圧までもしっかりと捉えている音像と若干のノイズ感を伴いながらの迫力はおそらくオフィシャルでも味わえない刺激に満ちたもので、そのクオリティをノッケから最後までしっかりとキープしています。実際YouTubeの動画の音と聴き比べても迫力の点では勝っていて、に貼った「オウン・ウェイ」での歌い出しの直前にリンジーが発するカウントですら、本ブートの方がはっきりと聴こえる程。実は今最もヘビロテになっているブートがコレなんですよね。

他には細かい点ですけど、最後に「ソング・バード」を歌う前、クリスティンが関係者に対し謝辞を述べるんですが、その中の”有働さん”がTV放送時にはカットされていた、という興味深い事実も判明します。

尚、冒頭に紹介した『僕らの「ヤング・ミュージック・ショー」』にはこの時の映像の内容と収録の舞台裏などが6ページに渡り綴られています。
Live at Nippon Budokan, Tokyo Monday December 5th 1977
Disc 1
01. Opening
02. Introduction
03. Say You Love Me


04. Monday Morning*
05. Dreams


06. Oh Well*


07. Rhiannon*


08. Oh Daddy
09. Never Going Back Again
10. Landslide
11. Over My Head*

Disc 2
01. Gold Dust Woman
02. You Make Loving Fun


03. I'm So Afraid


04. Go Your Own Way*


05. World Turning*
06. Blue Letter


07. The Chain*
08. Second Hand News
09. Song Bird*


*ヤング・ミュージック・ショーで放送された曲

Stevie Nicks - vocals
Mick Fleetwood - drums
John McVie - bass
Christine McVie - vocals, keyboards
Lindsey Buckingham - vocals, guitar

*MP3Tube : 16bit/44.1KHz 128kbps
song_bird_bk.jpg
『Song Bird』
Tarantura TCDFM-1 2009
ステレオ・オーディエンス録音音源使用 プレス2CD
購入店:西新宿P 7,800円
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