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西方徘徊 043:JEFF BECK with THE JAN HAMMER GROUP 『Masonic Temple』 1976年デトロイト

昨日から出張で中国の寧波に来ています。今回は25日帰国5泊6日のコースですが、その間全く更新しないのも何だかサビシイ?ので、下戸のくせにビールは入ってるわ、接続はめちゃ重いわ、その上中国はYouTubeへのアクセスを全面的に遮断しているので、昨晩セットリストに動画を張り付けただけの下書きを元に書き始めているところですが、はてさてうまく行きますかどうか。

今回は前稿のクイーン盤と同じ日にリリースされたジェフ・ベック76年のライヴを収録したブートを取り上げてみたいと思います。

ヤン・ハマーのバンド(以下JHG)と帯同する形で6月上旬よりスタートしたアメリカ・ツアーですが、ここに収録されているのは7月3日、デトロイトのマソニック・テンプルで行われたレイト・ショーの演奏。それを大変クリアなオーディエンス録音で収録しています。

masonic_temple.jpg

この日も例によってまずはベック抜きの演奏でスタート。このソースは距離感がとても近いうえに、ドラムスを中心にしっかりと音圧を感じさせてくれるのでバンド全体の音がいい具合に締まって聴こえます。

1曲目はヤン・ハマー作で、マハビシュヌ・オーケストラのライヴ作『Between Nothingness & Eternity』などに収録されている「Sister Andre」。キーボードによるイントロに導かれた後バンドが一斉に音を出した瞬間に発生するハウリングに引っ張られ演奏がまごつく場面がありますが、4分を過ぎたあたりからフルスロットル、緩急の幅が大きいスリリングな演奏を展開。(この曲に限らずですが)スティーヴ・キンドラーのまるで牙をむくようなヴァイオリン・ソロが聴きもの。

2曲目はJHGが同年にリリースしたアルバムからタイトル・チューン。アルバム制作と同じメンツでの演奏ということもあってかえらい気合いの入りよう。そして74年にヤン・ハマーが同じく元マハビシュヌのメンバーだったジェリー・グッドマンと組んで出したジャケのイラストが印象的な74年作『Like Children』から「Country And Eastern Music」と75年リリースの初リーダー作『The First Seven Days』からオープニング曲の「Darkness - Earth In Search Of A Sun」と続きます。

冒頭のシンセの音の近さに思わずこちらの頬が緩むそのDarkness~では途中(4'25"以降)やおら登場するベックというお決まりのパターン。場内やんやの大歓声で、その興奮ぶりが伝わってくるAUDソースならではの臨場感は何度聴いてもグッと来ますね。

間髪入れずに繰り出されるのは、キメのフレーズは生かしながらも微妙なニュアンスを捨て去ったかのようにハイ・ペースなゴリ押しで攻めてくる「You Know What I Mean」。そしてテーマに入るところのタイミングが合わず仕切り直す場面がありますが、それでも間違いなくこの日のハイライトと言っていい、抜群のドライヴ感で煽るリズム隊とそれに応える切れ味抜群のギターとヴァイオリンが凄い「Scatterbrain」。

派手に鳴らされるクラッカーの音がちょっとした演出になっている「Freeway Jam」は途中3'44"のところにカット(テープリバースによるものだそう)があるのが惜しいですが、演奏はやはり素晴らしいです。

「Country And Eastern Music」と同じく『Like Children』に収録されている「Earth (Still Our Only Home)でもタイミング外したか?と思わせる箇所がありますが、インプロ自体は皆ビシビシ決まってます。このタイミング云々も勢いあってのソレというか、ある意味バンドの調子の良さの現れなのかも知れません。

一音一音を丁寧に響かせたギターとヴァイオリンの美音をじっくり聴かせる「Diamond Dust 」では5'30"を過ぎたあたりで数回テープの劣化によるものと思われるノイズが入ります。

"Do you feel alright?" 例のトーキング・モジュレーターに導かれスタートするファンキーな「Full Moon Boogie」 。スタジオ版そのままのムードで始まるもすぐに怒濤のアドリブ合戦に突入していく様がスリリングな「Sophie」。『ワイアード』の中でも特に好きな曲ですが、ここもハイライトのひとつ。2人の”J”に負けず劣らずのヴァイオリンが熱いです。

最後はアンコールに応えての「Led Boots」。でこの曲も他の曲同様えらくハイ・ペースな展開であっという間にエンディングを迎える3分20秒也。

この日は全体的にとてもテンションの高い演奏が繰り広げられていて、あの『ライヴ・ワイアー』もこんなゴキゲンなテイクで構成されていたらもっとスケールを感じさせる仕上がりになったんじゃないか、などと余計なことを考えてしまいました。それもこのすこぶるコンディションの良いソースがそう思わせてくれる訳で、録音から数えて実に33年後、素晴らしい音源が登場してくれました。
Live at Masonic Temple, Detroit, Michigan, USA - 3rd July 1976 Late Show
Disc 1
01. Sister Andrea
02. Oh Yeah?
03. Country And Eastern Music
04. Darkness - Earth In Search Of A Sun
05. You Know What I Mean 


06. Scatterbrain

Disc 2
01. Freeway Jam
02. Earth (Still Our Only Home)
03. Diamond Dust
04. Full Moon Boogie
05. Sophie
06. Led Boots

Jeff Beck - guitar
Jan Hammer - keyboards, vocal
Steve Kindler - violin
Fernando Saunders - bass
Tony Smith - drums, vocal

masonic_temple_bk.jpg
 『Masonic Temple』 Wardour-068
ステレオ・オーディエンス音源収録 プレス2CD
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Comment
 こんばんは、たびたびおじゃまします。LHのインフォメーションによると、“完全収録”とはなってないですね。欠けてる曲があるのでしょうか? 「LED BOOTS」、聴かせていただきましたが、ホントにあっさり終わってしまいますね(苦笑)。この曲はドラマーの個性が出て、時代によって大きく雰囲気が変わって興味深いですが、なかなかスタジオ録音の緊迫感を超えるのは難しいようですね。
たびたびおじゃまします / URL / Edit
2009.07.22 Wed 23:50  たどん #AqXXyQgE
ファブギアマンさん、こんばんは。

曲欠けについてはどうでしょう、ひょっとしてLHが完全収録としなかったのは「Freeway Jam」のカットが理由かも知れませんね。ちなみにこの日のアーリーショウを収録した同レーベルのタイトル『Sophie』には1曲目の「Sister Andrea」とアンコールの「Led Boots」が収録されていません(他の曲については演奏順も含め全てこのレイトショーと同じです)。2部構成ゆえ1曲目の外しはまああり得るとしても「Led Boots」はどうだったのか気になるところです。

>なかなかスタジオ録音の緊迫感を超えるのは難しいようですね。

同感です。あのエフェクト処理したイントロのドラムスからしてもうスリリングですものね。
 / URL / Edit






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