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西方徘徊 121:JEFF BECK 『World Rock Fesrival』 1975年8月5日 名古屋 & 7日 東京

数年前に一度リリースされ、その後廃盤になっていたジェフ・ベックのブートがどういう訳か今月上旬に20セットという小ロットで再発されました。スリーヴやディスクのデザイン、仕様(2CD-R)全て初回版と同じですが、今回はプラケにナンバー入りのステッカーが貼られています。既に完売しちゃってるんですが、今回はソレをお題にしたいと思います。

world_rock_festival_20100419002236.jpg

1975年8月、内田裕也氏が仕掛人となった日本初の国際的なロック・フェスティヴァル「WORLD ROCK FESTIVAL」に出演する為、2度目の来日を果したベック(初のオールインストアルバム『Blow By Blow』のリリースから5ヶ月後)。いや単に「国際的」では言葉足らずですね。日英(ジェフ・ベック)米(ニューヨーク・ドールズ)のロック・ミュージシャンが「対等の立場でステージに立つ」という裕也氏の夢を実現させた最初のロック・フェスがこの「WORLD ROCK FESTIVAL」でした。

8月3日 札幌  真駒内屋内競技場
8月5日 名古屋 愛知県体育館
8月6日 京都  円山野外音楽堂 (キャンセル)
8月7日 東京  後楽園球場
8月9日 仙台  菅生トレール・ランド (キャンセル)

メンバーはベック曰く ”肩ならしの時からしてどんなドラマーが目一杯叩くのよりも音がデカかった” という豪腕ドラマー、バーナード・パーディとジェイムズ・ブラウンとの活動で知られるベーシスト、ウィルバー・バスコムというテクニカルよりも生身のグルーヴ感を重視したと思われる黒人のリズム隊に盟友マックス・ミドルトン(キーボード)を加えた4人体制。アルバム中に見え隠れするファンクなムードを前面に押し出したコクのあるバンドアンサンブルがいかにもライヴ向きでイイ感じです。

world_rock_festival_b.jpg

そしてベック。ここには5日の名古屋(Disc 1)と7日の東京公演(Disc 2)が収録されていますが、両日共に様々なトーンを自在に操る動物的カンというかまるで反射神経がギターを弾いてるよなスリリングなプレイは聴き応え十分。特に名古屋公演の完成度の高さは特筆レベルだと思います。

ところが来日前のUSツアー中に崩した体調が回復せず、実際には高熱を押して出演するなどベックのコンディションは最悪だったと言われています。その為予定された5公演中、6日の京都と9日の仙台がキャンセルになってしまうんですが、この音源を聴く限り、それがにわかには信じられないほどの素晴らしい演奏が繰り広げられています。

5日の名古屋公演については後に同系列の別レーベルがプレス仕様で出した『Definition Of Blow』 Wardour-038(現在でも入手可能)を11月7日の書き込みで取り上げていますが、本タイトルに使われているソースも基本的にはそれと同じ。ところがテープのジェネレーションが数段上がったような音質差があります。そこに今回の再発の意義がある訳ですが、つまり先発の音が後発のそれよりも優れているというパターンなんですね。

ではそんな音質の違いからまずは↓でどうぞ。
world_rock_festival_s.jpg definition_of_blow_s.jpg

左 『World Rock Festival』 Masterport-040 2CD-R
右 『Definition Of Blow』 Wardour-038 1CD

Disc 1
Live at Aichi-Taiikukan, Nagoya, Japan - 5th August 1975
01. Constipated Duck
02. She's A Woman

03. Freeway Jam
04. Definitely Maybe
05. Superstition
06. Air Blower
07. Keyboard Solo
08. Cause We've Ended As Lovers
09. Power

10. Got The Feeling
11. Thelonius

12. You Know What I Mean

そしてディスク2には7日の東京・後楽園球場での演奏を完全収録。体調の悪さから2番目に登場する展開には誰もが驚いたようで、ベック目当てだったのに結局見れず仕舞いだった人もかなりいたようです(チャーもそんな一人だったそうな)。

先の名古屋音源と比べると音のクリアさでは数歩譲るものの、それでも高音質と言って良いでしょうね。手拍子の音が大きめに録り込まれていますが、ベックのギターもしっかりと前に出ています。

 ”イギリスからミスター・ジェフ・ベック!” そんなイントロダクションからの収録。ノッケから弾きまくる「Constipated Duck」にはベースのウィルバーの見せ場が用意され、続く「She's A Woman」はバーナードの短めのソロでスタート。2ndコーラスで登場するトーキング・モジュレーターには観客も大いにも沸いているもよう。

まずはドラム、次にベース。グルーヴ感のあるイントロから一気にスロットルを上げていく「Freeway Jam」は名古屋の演奏がバツグンですが、この日のベックも瞬間的な思い付きがビシビシと決まる好演ぶり。マックスのローズ・ソロもよく捉えられています。

エンディングでペースを落としそのまま「Definitely Maybe」へ。待ってましたとばかりに沸き返る客の反応が印象的。マックスのローズとベックのスライドが絡む様、リズム隊のタイトな演奏もバランス良く録り込まれています。

再びトーキング・モジュレーターを駆使しベックが歌う「Superstition」。マックスのブギウギ調を織り交ぜた1分程のソロから例のボリューム奏法で始まる「哀しみの恋人達」では後半手数多く果敢に攻めていくリズム隊とベックのスリリングな絡みを堪能出来ます。

名古屋ではセット後半に演奏されたスタンリー・クラークの「Power」やベック・グループ時代の「Got The Feeling」、「Thelonius」といった曲がこの日は丸々抜け落ちてしまいました。リズム隊がその持ち味を一際発揮する前者2曲が演奏されなかったのは残念ですが、ベックの具合がいよいよキツくなっていたのかも知れません、次の「You Know What I Mean」で本編終了。終演後の ”Thank you” も心なしか辛そう。

アンコールに応えて演奏されたのはこの日のみの披露となったバラード「Diamond Dust」。が、1'20"あたりから定型リフを繰り返す凡庸な内容のジャムへと流れて行きます。ここまで見事な演奏を聴かせてくれたベックでしたが、さすがに最後は緊張の糸が切れてしまったのか。

そして本公演を終えたベックはそのまま病院に直行、夜には帰国の途に着いてしまうのでした。

Disc 2
Live at Korakuen Stadium, Tokyo, Japan - 7th August 1975
1. Constipated Duck

2. She's A Woman
3. Freeway Jam


4. Definitely Maybe
5. Superstition


6. Keyboard Solo / Cause We've Ended As Lovers
7. You Know What I Mean
8. Diamond Dust / Jeff's Jam


Jeff Beck - guitar
Wilber Bascomb - bass
Bernard Purdie - drums
Max Middleton - keyboards
world_rock_festival_r.jpg
『World Rock Festival』 Masterport -040
ステレオ・オーディエンス音源収録 2CD-R
ナンバー入りステッカー付 20セット限定再発
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Comment
2010.04.29 Thu 11:16  ファブギアマン #2fj95qD6
 たどんさん、こんにちは。既に完売しているアイテムを限定で作ってステッカーで煽る(?)というのは、そこそこいいアイデアかもしれませんね。CD-Rというのが難ではありますが。最近では、早めの購入で数枚組の往年のアイテムをオマケにつけるという大胆な戦略もやってますが、数年後、どういう手でくるのか氣になります。
こんにちは / URL / Edit
2010.04.29 Thu 14:28  たどん #AZV5XfxQ
ファブギアマンさん、毎度です。

考えてみれば、前身のダスト・アンド・ドリームスを含めこれまで一番お世話になっているブート店がダイカン9Fなんですよね。

セールは絶対にしないけど、恒常的に特典を用意するとか、その特典を含めた新商品情報を事前にネットで公開するとか(在庫タイトルも通販購入出来るようにすればいいのに、といつも思うんですけど)、予約の受付、通販と店頭販売、どちらもほぼ等しく対応するなど、現在の店側のスタンスを僕はとても好ましく感じています。怪しげな店内のムードもいいなぁ(笑)。

と、やけに入れ込んでいるみたいですが、10日のベックをプレスで出してくれることにすっかり気を良くしているようです(笑)。
 / URL / Edit
2010.04.30 Fri 01:06  ファブギアマン #2fj95qD6
 こんばんは、たどんさん(←いつもと変えて、倒置法で)。店員さんの愛想というのは重要ですよね。妙に腰を低くする必要はないですが、対面でものを売る/買うという形式が大きく変わりつつある現代、誰だって、愛想の良くない店員からは買いたくないですし‥‥。無味乾燥化が感じられる量販店でありがちな、「○○でよろしかったでしょうか?」や、「○円からお預かりします」という言い方が苦手なワタシです(笑)。

 セールというのは、どのジャンルにおいても、ややもすると値段を下げ続けなくてはいけない‥‥というデメリットがありますからね。1番安易な手法かな、という氣もします。
 “物欲”の話ですが、喜んで(?)下さい。自分が行った13日の『FINAL COMMOTION』、買いました。やはりプレス盤という要素は大きいかなと。何枚くらい作っているんでしょうねぇ。
こんばんは / URL / Edit
2010.05.01 Sat 01:00  たどん #AZV5XfxQ
ファブギアマンさん、こんばんは。

『Final Commotion』の入手おめでとうございます。

実際に行ったライヴの音源がプレスで出るのはやはり嬉しいですよね。

>何枚くらい作っているんでしょうねぇ。

200枚かしらん?
 / URL / Edit
たどんさん、こんにちは。

JB来日中にコメントしようと思いつつ、仕事の疲労でPC開いてもうたた寝の毎日で・・はやGWになってしまいました。

2月頃から職場状況からこんな調子なので、本当は東京3公演いやせめてフォーラム2公演は行きたかったのですが叶わず、仕事やり繰りしてやっと12日に、それも開演7,8分前に滑り込みました。(Goods購入は今回JB初参加の次男に託して無事Get!)☆

さてそのフォーラム初日ですが、信じられないかも知れませんが((笑))何とこの日は殆どミストーンなしのパーフェクト!まるでライヴレコーディングでもしているのかと思った位エモーショナルかつ繊細で美しい音色!演奏に没頭してしまいました。こんなことは99年の復活(!?)ツアー(この時は最終日参加でしたが)以降初めてではないか・・。この日の出で立ちは2月のO2初日での白いベストにサングラスなし!きっとバンドメンバーとのアイコンタクトもシッカリとれてセットリストもよく見えたのでしょう((笑))☆

・・という訳で今回の目玉=メロディアスな新曲たちを堪能するにはお勧めの日でした。コーパス クライスティ~・ナ ナ イーリアン(・・と読むのでしょうか!?)・虹の彼方に・・・どれも非現実的なくらいに素晴らしかったですが、何といってもネヴァー アローン!ジェフはもとよりロンダのソロからジェイソンのソロへの受け渡し(この瞬間に見せたジェフの嬉しそうな笑顔とアクションが印象的でした!)・・ナラダとの長い見つめ合いを経てのラスト・・・絶品でした!☆☆
4ヶ月振りです☆ / URL / Edit
2010.05.01 Sat 20:56  たどん #AZV5XfxQ
750ryderさん、お久しぶりです。
コメントどうもありがとうございます。

お仕事大変そうですね。あまり無理をなさらない程度に頑張って下さい。そして疲れた時はお互いベックの新作で癒されましょう(笑)。

臨場感溢れる参戦記もありがとうございます。昨日10日と13日の音源を入手しましたが、おかげで12日の方も気になってきました(笑)。

しかし「非現実的なくらい」とは言い得て妙ですね。なのに強い説得力を持っているところが素晴らしいと思います。次稿で10日の「Never Alone」を貼付けるのでよかったら聴いてみて下さい。
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