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西方徘徊 132:BLACKMORE'S RAINBOW『Sydney 1976』 1976年11月11日 シドニー

「うわ、チューニングの音近っ! 」

 セカンド・アルバム『虹を翔る覇者』リリース後のワールド・ツアー終盤。最終地日本上陸の前月11月に計11公演行われたというオーストラリア・ツアーから11日のシドニー公演を収録した2枚組のブツ(2CD-R)を購入しました。何でも10年前にリリースされ、その後廃盤になっていたタイトルとのことですが、今回用意されたのはたったの10セット(笑)。どうもあそこは近頃この手のパターンが多いですよね。

1976/11/04 Entertainment Centre Perth Australia
1976/11/09 Festival Hall Melbourne Australia
1976/11/11 Horden Pavillion Sydney Australia
1976/11/12 Civic Theatre Newcastle Australia
1976/11/13 Festival Hall Brisbane Australia
1976/11/16 Horden Pavillion Sydney Australia
1976/11/18 Festival Theatre Adelaide Australia
1976/11/19 Festival Theatre Adelaide Australia 1st show (matinee) ※急遽追加された為、200人程度の客を相手に演奏
1976/11/19 Festival Theatre Adelaide Australia 2nd show
1976/11/20 Festival Theatre Adelaide Australia
1976/11/22 Festival Hall Melbourne Australia

 ツアー序盤で披露された新作のB面を占める2つの強力チューン「Stargazer」と「A Light In The Black」の連続演奏という見せ場は消えたものの、この後長きに渡り貫かれるセット構成を練り上げての豪州入り。なので翌月のジャパン・ツアーでも同様の展開が披露される訳ですが、そんないくつかの来日音源を聴いた時には意識することのなかった類いの「陽」のムードがこの日の演奏のそこかしこに感じられるんですよね。

そしてさらに特筆しておきたいことが、この日は(も?)ロニーが実に素晴らしいボーカルを聴かせてくれている、ってこと。

Sydney_1976.jpg

  まずは冒頭聞こえてくるスネアドラムの音からしてもう期待が高まります。そしてお馴染みドロシーのSEからシンセサイザーの音量バランスが高い「Over The Rainbow」を経て、閃きに満ち、かつワイルドに炸裂するギターが印象的な「Kill The King」へ。ロニーのボーカルがややオフ気味に聴こえますが、それでも十分に高音質。そんな音のクオリティがもたらすバンドの一丸感、迫力にはやはり凄いものがあります。

 でその「Kill The King」演奏後にいきなりリッチーがギターのチューニングを始めるんですが、とここで冒頭のセリフへ(苦笑)。

そして開演。

"Toto, I've a feeling we're not in Kansas anymore.
      We must be over the rainbow... rainbow... rainbow... rainbow..."


 曲は終盤に後の日本公演でも披露されたリッチーとの掛け合いが登場する「Mistreated」へ。とここからがこの音源の本領発揮。「Kill The King」では少々引っ込み気味だったロニーのボーカルがPA調整によるものなのか、しっかりと前に出たウェルバランスに。そしてそのロニーがとにかく凄い。伸びやかで艶のある歌声。中でも5'40"過ぎのロングノートは圧巻です。

  そのロニーが中盤4'30"あたりから大味かつユーモラスな節回しを聴かせる次曲「Sixteenth Century Greensleeves」が面白い。それはまるでディレイで返ってくる自身の声と戯れているかのよう。

  沸き起こるリッチーコールの中、この日はギターの音が狂いやすかったのか、はたまたそれが熱演の証しということなのか、またもやのチューニングを経て演奏される「Catch The Rainbow」。所々まるでライン音源と錯覚してしまう程のコクのある音像、厚み、バランスの良さ。そして何よりも演奏の良さに聴き惚れてしまう。リッチー、ロニー、コージーの3頭。その意味するところを最も実感出来るのがこんなスケールの大きなバラード曲なんですよね。でもって「静」を破るコージーのフィルイン以降の展開(9'29"~)がこれまた圧巻。リッチーのソロを旗頭にウネリまくるバンドサウンドにあの確信に満ちた、プラスの気が充満したロニー渾身のシャウトが乗る瞬間の高揚感ってば。

  お馴染みの寸止め式、けどどういう訳かこの日はタイミングに妙なすっとぼけ感を漂わせる「Lazy」から、11月なのにもう「White Christmas」を弾こうとしたのか、だとしたら何ともドタバタ&どさくさな展開(笑)。音が外れてしまいもはや何の曲なのか判別不能に。※【追記】その後『無駄遣いな日々』の大介さんより22日のメルボルン公演ではちゃんと「White Christmas」を弾いているとの情報をいただきました。

  ツーバスの連打を絡ませながら畳み掛けていくコージーが凄い「Man On The Silver Mountain」から息をもつかせぬスルドイ、アドリブ度100%で切り込んでくるリッチーのソロから一気にクールダウンする「Blues」への流れ。ここではシンセを妙にくにゃくにゃした音色で奏でるトニーが面白い。そしてこの日は「Starstruck」は演奏されず、再びロニーがリッチーとのタイトな掛け合いを披露する「Man On The Silver Mountain」へと突入。

  続いては3頭に負けじとトニーがシンフォニックなバッキングを聴かせる「Stargazer」。ジミーのベースのウネリまでも聴き取ることが出来ます。しかしこの演奏も凄いなぁ。

  エンディングの後、間髪入れずスタートする「Still I'm Sad」ではオルガンソロに続いて登場するドラムソロも音圧十分。そして再びの「Still I'm Sad」へと流れて行く訳ですが、終盤ロニーがキメるロングノートからいよいよエンディングへ、というところで一瞬のカット(3'40")と、あと30秒程で終演、というところでこの音源は突然カットアウトしてしまいます(演奏内容から察するに、最後「Do You Close Your Eyes」が演奏された可能性は低くないと見ますがが果たして?)。

  しかしそれでも聴き応えは十分。音(オーディエンスノイズの類いに煩わされることもなく)演奏共に大変素晴らしい。

という訳で、良盤目白押しとなった日本公演以外にもクオリティの高い76年音源が残されていました。(非プレスとは言え)それを手に入れたヨロコビを噛み締めながらの1時間25分。今回はたった10セットのみの販売だったので瞬く間に売り切れてしまいましたが、次回はぜひプレス仕様、可能ならば終盤の欠落部分を他ソースで補完し再リリースして欲しいものです。

Live at Horden Pavillion, Sydney, Australia - 11th November 1976
Disc 1
1. Over The Rainbow
2. Kill The King
3. Mistreated
4. Sixteenth Century Greensleeves
5. Catch The Rainbow

Disc 2
1. Lazy~Man On The Silver Mountain~Blues~Man On The Silver Mountain (Reprise)
2. Keyboard Solo
3. Stargazer
4. Still I'm Sad incl Tony Carey Organ Solo
5. Cozy Powell Drum Solo
6. Still I'm Sad (Reprise) *cut-out

Ritchie Blackmore - guitars
Ronnie James Dio - vocals
Jimmy Bain - bass
Tony Carey - keyboards
Cozy Powell - drums



Sydney_1976_r.jpg
『Sydney 1976』 Langley-073
ステレオ・オーディエンス音源収録 2CD-R
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Comment
2010.06.13 Sun 13:27  lespaul #-
調べたら、何故か入手していなかったので購入しました。
なかなかの音質ですね。私もプレスが良かったと思います。どこから在庫が出てきたか、分かりませんが…。
最近の某店の売り方…限定10枚、シリアルナンバー等が気になりますがね。
私も購入 / URL / Edit
2010.06.13 Sun 21:11  ケーン #Jb4xbG8M
たどんさん、こんばんは。
このブツも気になったのですが
10枚限定では・・・
ワタシ個人は、どうしても日本公演ばかりを聴いていますが
当然、他国でも良い演奏はしていますよね。
これも良さそうですね。

ワタクシは例の店で桃印78広島を
購入してまいりました。録音者
近くの子供達?!(低年齢に感じます。)のチャット、叫び声が
所々で気になりましたが、素晴らしい迫力でロニー、
各楽器隊が良好なバランスで収録されているのでは
と感じました。いやー、良いです。

(LH発、JB大阪、かなりよさげですね。
店内で流れているのを少し聴いてました。
今回は見送りましたが、
次回はイコウと思います。虹ネタから外れてすみません。)
 / URL / Edit
2010.06.13 Sun 21:52  たどん #AZV5XfxQ
lespaulさん、こんばんは。

買われましたか~、ということは我々で10分の2ですね(笑)。

単にクリアというのとは違う、密度の濃い音像がバンドの勢いを伝えてくれるようで個人的にとても好きなタイプの音です。客のチャットなどに煩わされることがないのも高ポイントですね。

それにしても10枚復刻って(苦笑)。デッドストックの類いか?とも思いましたが、それにしては近頃この手のパターンが多いですよね。50セットは難なく捌けるんじゃないかと思われるタイトルでもそうだったりするのでちと不可解ではあります。
 / URL / Edit
2010.06.13 Sun 22:24  たどん #AZV5XfxQ
ケーンさん、こんばんは。

ロニーがあのよく伸びる艶のある声でロングノートをキメると軽く音が歪むところがあるんですが、個人的にはそこが妙に気に入っています。何だか凄みが倍加して聴こえるんですよね。

76年のワールドツアーでは日本公演の他に「Stargazer」と「A Light In The Black」を連続演奏した初期の音源を押さえれば、あとは例の公式6CD BOXもあるのでもういいかな、と思っていましたがいざこうして聴いてみると当然ながら同じ演奏はない訳で、そこはやはり面白いですよね。

>桃印78広島を購入してまいりました。

これもまたスルーは出来ませんねー。

>いやー、良いです。

了解です。近い内に入手しようと思います♪

今回のベックはかなり良いですよ。80年の来日音源としては他に14日札幌と16日横浜が素晴らしい音質で残されていますが、それらとの聴き比べもかなり楽しめそうです。
 / URL / Edit
2010.06.15 Tue 14:32  naokichiman #-
こんにちは、

ここでコメントされている方々とのレベルがあまりにもあわなすぎて
申し訳ないのですが....

やっと、公式盤の「On Stage」を聴き始めたところでした(笑)。
なので、今回の記事は非常に興味があります。
オープニングからして同じツアーのものなのですよね。

公式と比べた時のクオリティが気になりますね。
しかも、Disc2が凄そうです。
レイジーがあったり、(リフっていうのが?ですが、リフだけ?)
コージーのドラムソロがあったり、
うーん、これは聴いてみたいですね。
 / URL / Edit
2010.06.15 Tue 21:07  たどん #AZV5XfxQ
naokichimanさん、こんばんは。

申し訳ないだなんてとんでもない~。僕も随分と知った風なこと書いてますが、レインボーの非公式音源聴き始めてからまだ一年程度のひよっ子ですからして。どうぞお気軽にコメントしてやって下さい♪

>やっと、公式盤の「On Stage」

いよいよライヴ音源へと突入ですね。僕が『On Stage』を初めて聴いてからもう30年以上が経ちますが、当時はまず通過儀礼的な存在としてパープルの『Live In Japan』と『Made In Europe』があって、その後自然と『On Stage』へ流れるといった具合でした。混沌とした音の塊が閃光のように飛び交う、そんな風に感じた『Live In Japan』に比べると最初の口当たりはやや淡白。それがジョン・ロード、というかあの歪みを効かせた厚みのあるハモンド音の不在によるものと当時は感じていたように思います。それでも夢中になって聴いたのはやはり三頭の凄さゆえな訳ですが。

naokichimanさんのご感想はいかがでしょうか?(ブログ記事楽しみにしてますね)

>うーん、これは聴いてみたいですね。

実はオフィシャルでも当時のライヴの内容をつぶさに伝えるブツがあります。

国内盤が既に廃盤になっているので海外盤のみになりますが、一本のライヴをそれぞれ完全収録したタイトルです。

1976年9月25日ケルン http://ow.ly/1YEHj

9月27日デュッセルドルフ http://ow.ly/1YEGa

9月28日ニュールンベルグ http://ow.ly/1YEIZ

それと29日のミュンヘン公演を収録した『ライヴ・イン・ジャーマニー1976』があればかなり濃ゆい感じで楽しめるのではないでしょうか。

そこには「Lazy」の正体(ええ、リフだけなんです)や、コージーのドラム・ソロ、さらには『On Stage』の謎?など、音質的には劣るものの、ひょっとしたら『On Stage』を遥かに凌ぐ満足感が待っているかも知れません(いや、待っている筈です♪)
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