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西方徘徊 146:JEFF BECK『CYCLONE Vol.1』 1980年の来日音源集 #1:12月4日 武道館

んでは、また放置グセが出る前に次に参りましょ。
今回から数回に分けてお送りするのは1980年の来日公演音源。12月に計11公演という規模で行われたジャパンツアーの中から武道館全3回と横浜1回、計4公演分の音源をひとまとめにしたアイテムです。

CYCLONE_box.jpg

ところで、そもそもベックってこれまで何回来日しているのか?改めて確認してみたところ全部で12回。公演数では今年4月13日の東京国際フォーラム公演で90回に到達しました(ですよね?)。

それらを収めた優に100を越える音源中「文句無しの高音質」と呼べるものは決して多くないですが、それでも比較的クオリティの高い音源が集まっているのがこの80年のツアーなんですね。

12月  4日 東京  日本武道館
12月  5日 大阪  大阪府立体育館
12月  8日 福岡  九電記念体育館
12月  9日 倉敷  倉敷記念会館
12月10日 大阪  フェスティバルホール
12月11日 名古屋 名古屋市公会堂
12月12日 宮城  宮城県民会館
12月14日 札幌  道立産業共進会場
12月16日 横浜  横浜文化体育館
12月17日 東京  日本武道館
12月18日 東京  日本武道館 ※追加公演

■が過去このブログで取り上げている音源ですが、その中にはベックの来日音源中トップクラスのクオリティを誇るものが3つ。そのひとつが今年6月にリリースされた5日の大阪公演をフル収録した『The Moving Finger』ですが、処度の音源もそれと同じ人物によって録音されたものです。

そこから今回はまずツアー初日4日の武道館音源を取り上げてみます。

比較対照は、過去記事の中で「4日の決定版」と評した武道館公演全3日間をひとつにまとめたタイトル『Budokan 1980 Complete』。

そこでは、80年の来日公演についてこんな風にまとめ書きをしていました。
  • 1978年12月、スタンリー・クラークとのジャパン・ツアーを終えたベックは、ヤン・ハマー、サイモン・フィリップスと共に新作のレコーディングを開始。が、仕上がりに満足出来なかったベックは作業を中断。再度S.クラークを呼び寄せ、6月から7月までヨーロッパをツアー。
  • その終了後にスタンリー以外のメンバー(サイモン・フィリップス、トニー・ハイマス)とレコーディングを再開。80年に入り、ようやくベースがモ・フォスターに決定し『There And Back』完成(6月リリース)。
  • 8月よりUSツアーをスタートさせ、その後日本へ。ちなみに『There And Back』はBBA解散後、バンド然としたメンバー構成でアルバムの大部分を制作した久々の作品。(アルバムのアタマ3曲はヤン・ハマー作・演奏、残りの曲のキーボードは全てトニー・ハイマスによる演奏)
  • 来日公演ではアルバム全8曲中、7曲がセットリストに組み込まれています。
  • アルバムラストの曲「The Final Peace 」が演奏されたのは11日中5日間のみ。
  • 「哀しみの恋人達」にベース・ソロがインクルードされたのはこのツアーが初。
  • 「Goodbye Pork Pie Hat」がワンコーラスのみの演奏で次曲へ繋がるというパターンもこのツアーが初。
  • 3日目の福岡公演から「Diamond Dust」の前に2分程のピアノ・ソロが加えられる
  • 11日の名古屋公演を除き最後に演奏された「Going Down」では久々にベックがヴォーカルを取る。”日本でのベック歌い”は73年のBBA来日時の「Black Cat Moan」以来。また、途中ミニ・ギターを弾くというネタも披露。
  • 本ツアーでのベック最高の演奏は武道館公演以外にアリ(武道館では結構ミス多め。それに対してサイモン・フィリップスは日々是好調)。
※そして既発の『Budokan 1980 Complete』についてはこんな感じ。
  • 3日間全て初登場マスター。
  • 距離感を感じる遠めの音ですが、各パートはバランス良く録れています。モノラルで音像は小さめ。ちなみに3日間全て同一人物による同機材での録音とのこと。そのせいか3日間共よく似た質感の音になっています。
  • それぞれにカット箇所があるので、厳密には”Incomplete”ですが、曲中のカット部分については目立たないように編集されています。
  • 4日:アタマの「Star Cycle」のイントロ部分が欠落。9曲目「Diamond Dust」の1:33でテープチェンジあり。距離感あれども、各パートのバランスは良好。「El Becko」に音がくぐもるなどの不安定な箇所あり。
  • 17 日:アタマの「Star Cycle」のイントロ部分が欠落(ごく僅か)。9曲目「Freeway Jam 」の4:03でテープチェンジあり。ラスト「Going Down」開始30秒のところでテープ切れのため、以降7分30秒間は既発ブート『New Master 1980』(Masterport-049:2CD-R)にて補填。途中で途切れてしまうものの、終演のアナウンスまで収録。
  • 18日:オープニングのSEから最後まで完全収録(終演のアナウンス収録はナシ)。 冒頭から3分半あたりまでは音がくぐもっていますが、その後クリアに。
cyclone_02.jpg

今回の新音源の特徴を掻い摘んでみれば、臨場感を感じさせる会場の響きとクリアな空間感。音に刺々しさを感じさせないまろやかな音像。各パートの分離の良さも特筆のレベルで、既発の音もなかなかのものですが、個人的には新音源の方が聴きやすさの点でも音楽を楽しむという点でも分ありと思います。また、収録内容も開演直前(約40秒間)からラスト「Going Down」演奏後のベックのMCまで収録と正に完パケ。
今回はそれぞれのタイトルから3曲貼ってみました。

まずはオープニング曲「Star Cycle」。出だしの数秒間が欠けていた既発盤に対し、新音源は開演前からきっちり収録。

それまで弾いていたストラトからテレギブに持ち替えて演奏されたという3曲(「哀しみの恋人達」「Space Boogie」「Led Boots」)の中から、この日はどうしたことかトニーが入るタイミングを間違えてしまったためにイントロ部分が短くなってしまうというレアなバージョンと化した「Led Boots」。

そして「Scatterbrain」(サイモンのドラムソロに移行するまで)の3曲です。
cyclone_01.jpg budokan_80_complete_b.jpg

L:『CYCLONE』
R:『Budokan 1980 Complete』

Live at Budokan, Tokyo - 4th December 1980
Disc 1
1. Opening
2. Star Cycle

3. El Becko
4. Too Much To Lose
5. The Pump
6. Cause We've Ended As Lovers
7. Space Boogie
8. Led Boots

Disc 2
1. Freeway Jam
2. Diamond Dust
3. Scatterbrain

4. Drum Solo / Scatterbrain (reprise)
5. Blue Wind
6. Goodbye Pork Pie Hat
7. You Never Know
8. Going Down

Jeff Beck - guitar, vocal
Tony Hymas - keyboards
Mo Foster - bass
Simon Phillips - drums

cyclone_02.jpg
『CYCLONE』
ステレオ・オーディエンス音源収録 プレス8CD
100セット限定生産・ナンバリング入り

☆オマケ☆

既発盤『Budokan 1980 Complete』 をMacで読み込んだところ「Cause We've Ended As Lovers」のタイトルが「Syreeta」と表示されました。なかなか味なことを、ということでこんな動画を。シリータが歌う「Cause We've Ended As Lovers」のオリジナルバージョン、作者はもちろんスティーヴィー・ワンダー。

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Comment
2010.10.26 Tue 12:17  OKASAKAN #-
たどんさん、こんにちは。

80年の武道館、行きたかったなあ。
Simonの凄まじい叩きっぷりもいいですよねえ。臨場感あふれる解説有難うございます。

さて、『哀しみの恋人達』絡みの小ネタをひとつ。
この夏の来日に合わせて発売された、Stevie WonderのBest盤『Love Harmony & Eternity』に収録されているのはご存知でしたか?
Stevieのアルバムは何枚も所有しているので迷いながらも、サマソニ2010のステージを観た記念に思い切って購入して大正解でした。
まさかSyreeta Wrightの歌声がここで聴けるとは思ってもみませんでしたので・・・
因みに『花の精』という曲も収められており、彼女への追悼の意味合いもあったのだろうか?と感慨深く聴き入っております。
 / URL / Edit
2010.10.27 Wed 02:35  たどん #AZV5XfxQ
OKASAKANさん、こんばんは。

80年のツアーは人気ありますよね。僕にとても好きです。

『There And Back』は『Wired』までのクロスオーバー的な流れをより分かりやすい形でロック寄りにシフトさせた作品というイメージを持っていますが、そんな狙い?に大きく貢献しているのがサイモンのソリッドなドラムスですね。

>この夏の来日に合わせて発売された、Stevie WonderのBest盤『Love Harmony & Eternity』に収録されているのはご存知でしたか?

知らなかったので、早速アマゾンで確認してみました。全く不勉強ですが、スティーヴィー本人が歌う「哀しみの~」があったことすら知りませんでした。これは気になりますね。

>因みに『花の精』という曲も収められており、彼女への追悼の意味合いもあったのだろうか?と感慨深く聴き入っております。

なるほど、素敵なコメントですね。改めてぜひ聴いてみたいところです。
 / URL / Edit
2010.10.27 Wed 06:20  OKASAKAN #-
たどんさん、返信有難うございます。
 
『哀しみ・・』も『花の精』も歌っているのはSyreetaです。
Stevieが歌う『哀しみ・・』には今までお目にかかったことがありません。
このアルバム、日本独自企画でStevie本人が選曲に携わっているそうで、勿論『迷信』も入っていますから、『哀しみ・・』を入れたのは、Jeffを知るファンにとっては心憎い選曲ですよね。
 / URL / Edit
2010.10.27 Wed 13:48  たどん #AZV5XfxQ
OKASAKANさん、こんにちは。

>『哀しみ・・』も『花の精』も歌っているのはSyreetaです。

なるほど、そうでしたか。チョット安心しました(笑)。

>『哀しみ・・』を入れたのは、Jeffを知るファンにとっては心憎い選曲ですよね。

おっしゃる通りですね。しかもそれがディスクのラストというとこがまたニクイではないですか。

スティーヴィーといえば、先日1973年3月3日のウインターランド公演と3月4日のバークレイ公演を抱き合わせにしたブツを入手しました。どちらも高音質のライン録音です。
 / URL / Edit
2010.10.27 Wed 20:15  OKASASAN #-
73年の音源ですか!
いやいや、たどんさんの守備範囲の広さには、ただただ頭が下がるばかりです。
今年のサマソニのStevie、貫禄のステージでした。
あの大勢のバックミュージシャン達を、フルネームで紹介する記憶力の良さにも感動↑
思えば彼も還暦なのですよねぇ。
それにしても、こうして今も現役のミュージシャン達のパフォーマンスを体感できる日本のファンはつくづく幸せだ♪と思える今日この頃です。
 / URL / Edit
2010.10.28 Thu 01:09  たどん #AZV5XfxQ
OKASASANさん、こんばんは。

いえ、決して広いなんてことはないんですけどね。73年のブツは3CDで2,800円とお値打ちだったので購入しました。内容から見てもかなりCP高いと思います。

スティービーは一度だけ、90年に東京ドームで観ました。あれから20年。そうでしたか、もう還暦なのですね。昨年MSGでベックと「迷信」で共演した姿を見た時にも思いましたが、バリバリの現役ですものね。嬉しい限りです。そしておっしゃる通りそんな姿に生で触れられるってことは本当に幸せなことですよね。
 / URL / Edit






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