西方徘徊 162:JEFF BECK with THE JAN HAMMER GROUP『First Gig』 1976年5月23日 ロンドン
久しぶりにブート、それもジェフ・ベックいってみましょうかね。
先月下旬にリリースされたブツで、音源自体はトレーダー間でかなり前からやり取りされていたもの。ところが不覚にもあたしこれ今回が初聴きでして。
収録されているのは1976年5月23日、ロンドン、ラウンド・ハウスでのライブ。アルバム『WIRED』リリースに伴い6月5日から本格的にスタートするUSツアー前の公開ゲネプロ、いわゆるウォーミング・アップ・ギグとしてこの日はアルヴィン・リー(元テン・イヤーズ・アフター)の前座を務める形でステージに立ちました。
7ヶ月間に渡るUSツアーではまず始めにヤン・ハマー・グループが数曲演奏し、途中からベックが加わるという構成でしたが、この日はセットがショートスケールということもあり、先生早くも2曲目で登場。
”ノッてるかい?” スタジオバージョンに比べ格段にファンキーさを増した「You Know What I Mean」から、公の前ではこれが初となる?クラクション擬音で始まる「Freeway Jam」、後半でベックが素晴らしいキレキレなソロを聴かせてくれる「Earth (Still Our Only Home) 」…
かなり良質なモノラル音源で総じて好バランス(ボーカルがややオフ気味か)。比較的ギターの音が大きめに捉えられているのでベックの演奏を楽しむのに適した音源といえそう。例えば「Diamond Dust」のようなバックの出音が抑えめの曲ではビブラートの加減など、プレイの微妙なニュアンスまで集中して聴くことが可能です。
そして続く「Full Moon Boogie」ではベック、ハマー、キンドラーのインタープレイがすでに火花を散らす瞬間もあり、このセット終盤の2曲、静(「Diamond Dust」)と動(「Full Moon Boogie」)が本音源最大の聴きどころになっています。
収録時間は40分15秒。手持ちのトレードリストではざくっと41分となっているのでこの音源の位置付けはよくわかりませんが、一応記しておくと、tk1「Intro.」(バンド紹介がどうしても”Jeff Beck Band”に聞こえる)に1ヶ所(2ヶ所かも)、tk3「You Know What I Mean」演奏終了直後の曲間にカットがあります。
てなところで。
何やらウォーミングUPギグの音源で書き込みの方もウォーミングUP開始ってカンジ?^^;
先月下旬にリリースされたブツで、音源自体はトレーダー間でかなり前からやり取りされていたもの。ところが不覚にもあたしこれ今回が初聴きでして。
収録されているのは1976年5月23日、ロンドン、ラウンド・ハウスでのライブ。アルバム『WIRED』リリースに伴い6月5日から本格的にスタートするUSツアー前の公開ゲネプロ、いわゆるウォーミング・アップ・ギグとしてこの日はアルヴィン・リー(元テン・イヤーズ・アフター)の前座を務める形でステージに立ちました。
7ヶ月間に渡るUSツアーではまず始めにヤン・ハマー・グループが数曲演奏し、途中からベックが加わるという構成でしたが、この日はセットがショートスケールということもあり、先生早くも2曲目で登場。
”ノッてるかい?” スタジオバージョンに比べ格段にファンキーさを増した「You Know What I Mean」から、公の前ではこれが初となる?クラクション擬音で始まる「Freeway Jam」、後半でベックが素晴らしいキレキレなソロを聴かせてくれる「Earth (Still Our Only Home) 」…
かなり良質なモノラル音源で総じて好バランス(ボーカルがややオフ気味か)。比較的ギターの音が大きめに捉えられているのでベックの演奏を楽しむのに適した音源といえそう。例えば「Diamond Dust」のようなバックの出音が抑えめの曲ではビブラートの加減など、プレイの微妙なニュアンスまで集中して聴くことが可能です。
そして続く「Full Moon Boogie」ではベック、ハマー、キンドラーのインタープレイがすでに火花を散らす瞬間もあり、このセット終盤の2曲、静(「Diamond Dust」)と動(「Full Moon Boogie」)が本音源最大の聴きどころになっています。
収録時間は40分15秒。手持ちのトレードリストではざくっと41分となっているのでこの音源の位置付けはよくわかりませんが、一応記しておくと、tk1「Intro.」(バンド紹介がどうしても”Jeff Beck Band”に聞こえる)に1ヶ所(2ヶ所かも)、tk3「You Know What I Mean」演奏終了直後の曲間にカットがあります。
てなところで。
何やらウォーミングUPギグの音源で書き込みの方もウォーミングUP開始ってカンジ?^^;
Live at Round House, London - 23rd May, 1976
1. Intro.
2. Country & Eastern Music
3. You Know What I Mean
4. Freeway Jam
5. Earth (Still Our Only Home)
6. Diamond Dust
7. Full Moon Boogie
8. Led Boots
Jeff Beck - Guitar
Jan Hammer - Keyboards, Vocals
Tony Smith - Drums, Vocals
Fernando Saunders - Bass
Steven Kindler - Violin
1. Intro.
2. Country & Eastern Music
3. You Know What I Mean
4. Freeway Jam
5. Earth (Still Our Only Home)
6. Diamond Dust
7. Full Moon Boogie
8. Led Boots
Jeff Beck - Guitar
Jan Hammer - Keyboards, Vocals
Tony Smith - Drums, Vocals
Fernando Saunders - Bass
Steven Kindler - Violin
『First Gig』
モノラル・オーディエンス音源収録 プレス1CD
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Comment
2011.10.17 Mon 20:10 OKASAKAN #9L.cY0cg
たどんさん、お久しぶりです。
15日NHK BSでの東京JAZZ2011のオンエアはチェックされましたか?
リトナー& スターン&布袋 3人のギタリストが「FREE WAY JAM」で共演する映像を観ながら、つくづくこの曲ってギタリストの基本中の基本なんだなぁ・・と改めて思いました。
単純すぎるメロディーだからこそ、如何様にも味付け可能。
だから飽きない・・みたいな。
こんなに長く、そしてこれからも弾き継がれるであろう名曲になるとは、76年当時のJeffは思ってもみなかったでしょうけどね(笑)
15日NHK BSでの東京JAZZ2011のオンエアはチェックされましたか?
リトナー& スターン&布袋 3人のギタリストが「FREE WAY JAM」で共演する映像を観ながら、つくづくこの曲ってギタリストの基本中の基本なんだなぁ・・と改めて思いました。
単純すぎるメロディーだからこそ、如何様にも味付け可能。
だから飽きない・・みたいな。
こんなに長く、そしてこれからも弾き継がれるであろう名曲になるとは、76年当時のJeffは思ってもみなかったでしょうけどね(笑)
2011.10.18 Tue 01:21 たどん #AZV5XfxQ
OKASAKANさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます^^
東京JAZZ2011のO.A.・・・不覚にも見逃してしまいました(汗)
それにしても面白い取り合わせですよね。いや個人的には布袋氏が意外なのか・・・。
Freeway Jamって例えば86年軽井沢のライブでもルカサーとソロ合戦を繰り広げたりしているように、インタープレイの応酬に向いている曲ですよね。基本シンプルだから、そう「如何様にも味付け可能」なんですよね。
僕らファンにとってそんな風に(どんな風にじゃい^^;)引き継がれていくことはとても嬉しいこと。昨年の来日時(あと半年で2年になるんですね・・)はなぜか初日の名古屋でのみ演奏されたわけですが、いつの日かまた生でこの曲を聴きたいですね。
コメントありがとうございます^^
東京JAZZ2011のO.A.・・・不覚にも見逃してしまいました(汗)
それにしても面白い取り合わせですよね。いや個人的には布袋氏が意外なのか・・・。
Freeway Jamって例えば86年軽井沢のライブでもルカサーとソロ合戦を繰り広げたりしているように、インタープレイの応酬に向いている曲ですよね。基本シンプルだから、そう「如何様にも味付け可能」なんですよね。
僕らファンにとってそんな風に(どんな風にじゃい^^;)引き継がれていくことはとても嬉しいこと。昨年の来日時(あと半年で2年になるんですね・・)はなぜか初日の名古屋でのみ演奏されたわけですが、いつの日かまた生でこの曲を聴きたいですね。
2011.10.18 Tue 09:56 OKASAKAN #9L.cY0cg
1夜限りの3人集合だったそうですが、インタビュー部分もリラックスムードで、リトナー&布袋は雑誌対談もしてますし、かなり親しそうですね。
・・で、演奏の方は抑え目のテンポでしたが音色が綺麗。結構丁寧な仕上がりだったと思います。
86年、若かりしルカサーの大先輩を前にしての緊張気味で焦りまくりはみ出しプレーも結構好きなんですよね。リハ不足だったと聞いていますが、あの映像観る度に、行けなかった悔しさが募ります。(笑)
それと、私は全く知らなかったのですが、Raul Midonという盲目のアーティストが出演してまして、この人、Jeffの前座で注目を浴びたんだそうです。いやいや信じ難い才能の持ち主ですね!
そしてサイモン フィリップスもマーカス ミラーや日野皓正なんかと楽屋で絡んでましたし、今回のトリオ仲もとても良さそうでしたよ。
・・で、演奏の方は抑え目のテンポでしたが音色が綺麗。結構丁寧な仕上がりだったと思います。
86年、若かりしルカサーの大先輩を前にしての緊張気味で焦りまくりはみ出しプレーも結構好きなんですよね。リハ不足だったと聞いていますが、あの映像観る度に、行けなかった悔しさが募ります。(笑)
それと、私は全く知らなかったのですが、Raul Midonという盲目のアーティストが出演してまして、この人、Jeffの前座で注目を浴びたんだそうです。いやいや信じ難い才能の持ち主ですね!
そしてサイモン フィリップスもマーカス ミラーや日野皓正なんかと楽屋で絡んでましたし、今回のトリオ仲もとても良さそうでしたよ。
2011.10.19 Wed 23:23 たどん #AZV5XfxQ
OKASAKANさん、こんばんは。
ひょっとして、、、期待せずにYouTubeをチェックしてみましたが、やはり上がっていませんでした。。こりゃ再放送に期待したいところですが(WOWOWじゃないから無理ですかね・・)。
>Raul Midonという盲目のアーティスト
僕も知りませんでした。いくつか動画を見ましたがスティーヴィー・ワンダーの色濃い影響を感じますね(全盲云々抜きに)。でアルバムもチェックしてみたのですが、実際にスティーヴィーが参加している曲もあるようです。
サイモンといえば、運良く2日目の上原ひろみ featuring A.ジャクソン & S. フィリップスを観ることが出来たんですが、これは凄かったですよ。
歌心を感じさせる A. ジャクソンのプレイも見事でしたが、何と言っても上原 & サイモンのインタープレイが白眉。息詰まる熱演とはまさにあのことで、短い時間でしたが素晴らしい経験をさせてもらいました。
で、終演後ホールのロビーに件のギター・トリオの大きな写真を見かけた記憶が朧げながら甦ってきたというわけです(笑)
ひょっとして、、、期待せずにYouTubeをチェックしてみましたが、やはり上がっていませんでした。。こりゃ再放送に期待したいところですが(WOWOWじゃないから無理ですかね・・)。
>Raul Midonという盲目のアーティスト
僕も知りませんでした。いくつか動画を見ましたがスティーヴィー・ワンダーの色濃い影響を感じますね(全盲云々抜きに)。でアルバムもチェックしてみたのですが、実際にスティーヴィーが参加している曲もあるようです。
サイモンといえば、運良く2日目の上原ひろみ featuring A.ジャクソン & S. フィリップスを観ることが出来たんですが、これは凄かったですよ。
歌心を感じさせる A. ジャクソンのプレイも見事でしたが、何と言っても上原 & サイモンのインタープレイが白眉。息詰まる熱演とはまさにあのことで、短い時間でしたが素晴らしい経験をさせてもらいました。
で、終演後ホールのロビーに件のギター・トリオの大きな写真を見かけた記憶が朧げながら甦ってきたというわけです(笑)
2011.10.20 Thu 12:21 OKASAKAN #9L.cY0cg
そうでしたか!ご覧になれたんですね。
私の席は1階後方の糞席でしたが、NHKのお陰で?サイドスクリーンのアングルも良好で助かりました。
実は全く予習なしで聴いたのですが、これは素晴らしかった!
勿論慌ててCD購入しましたが、圧倒的にライヴに軍配です。
ピアノは言うに及ばず、サイモンのソロが、もう凄まじく最高で、堪能した一夜でありました。
(残念ながらトリオ3曲のみでソロのOAは無し)
・・・というわけで、これはもう、たどんさんも絶対見ねばならない映像です。
(勝手に決めつけてますが・・w)
年末あたりに再放送されるやもしれませんが、YOU TUBUに上がったとしても断片的だと思いますので、宜しければDVDにしてお送りします。
如何でしょう?
私の席は1階後方の糞席でしたが、NHKのお陰で?サイドスクリーンのアングルも良好で助かりました。
実は全く予習なしで聴いたのですが、これは素晴らしかった!
勿論慌ててCD購入しましたが、圧倒的にライヴに軍配です。
ピアノは言うに及ばず、サイモンのソロが、もう凄まじく最高で、堪能した一夜でありました。
(残念ながらトリオ3曲のみでソロのOAは無し)
・・・というわけで、これはもう、たどんさんも絶対見ねばならない映像です。
(勝手に決めつけてますが・・w)
年末あたりに再放送されるやもしれませんが、YOU TUBUに上がったとしても断片的だと思いますので、宜しければDVDにしてお送りします。
如何でしょう?
2011.10.20 Thu 12:45 たどん #AZV5XfxQ
OKASAKANさん、こんにちは。
そっか、OKASAKANさんもご覧になられたんですね。
サイモン凄かったですよね。彼はロックのフィールドにおいても歴戦の勇者であるわけですが、そのスピリットがジャズのそれの中においても存分に発揮され・・。僕のあの時の興奮の素はそんなところにもあったのかな、なんて思っています。
でやっぱり思いましたね、もう一度ベックと演って欲しいと。そうだ、その時はスタンリー・クラークもぜひご一緒に。いや、いっその事ひろみ嬢も混ぜて4人でジャパンツアー・・なんて。
>(残念ながらトリオ3曲のみでソロのOAは無し)
そっかぁ、やっぱり放送されたんですね(そりゃそうか^^;)。それを見逃すなんて僕は何てバカなことをしてしまったんでしょう。。
>如何でしょう?
うわぁ、想定外の展開です(嬉笑)。お言葉に甘えちゃっても良いですか? お暇な時にでも、どうぞよろしくお願いします。こちらも迎撃ネタ、いくつか仕込んでおきます(^^)
そっか、OKASAKANさんもご覧になられたんですね。
サイモン凄かったですよね。彼はロックのフィールドにおいても歴戦の勇者であるわけですが、そのスピリットがジャズのそれの中においても存分に発揮され・・。僕のあの時の興奮の素はそんなところにもあったのかな、なんて思っています。
でやっぱり思いましたね、もう一度ベックと演って欲しいと。そうだ、その時はスタンリー・クラークもぜひご一緒に。いや、いっその事ひろみ嬢も混ぜて4人でジャパンツアー・・なんて。
>(残念ながらトリオ3曲のみでソロのOAは無し)
そっかぁ、やっぱり放送されたんですね(そりゃそうか^^;)。それを見逃すなんて僕は何てバカなことをしてしまったんでしょう。。
>如何でしょう?
うわぁ、想定外の展開です(嬉笑)。お言葉に甘えちゃっても良いですか? お暇な時にでも、どうぞよろしくお願いします。こちらも迎撃ネタ、いくつか仕込んでおきます(^^)
2011.10.20 Thu 17:18 OKASAKAN #9L.cY0cg
たどんさん、了解いたしました。
暫しお待ちを!
やっぱ、どう考えても観るべきです。(しつこい w)
暫しお待ちを!
やっぱ、どう考えても観るべきです。(しつこい w)
2011.10.21 Fri 01:01 たどん #AZV5XfxQ
>OKASAKANさん
ありがとうございます!了解ですw
どうぞごゆるりと、お時間のある時に。
ちなみにこの動画の最後のところにちょろっと「Now Or Never」が登場しますね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=rQwY5HtDcCI
ありがとうございます!了解ですw
どうぞごゆるりと、お時間のある時に。
ちなみにこの動画の最後のところにちょろっと「Now Or Never」が登場しますね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=rQwY5HtDcCI
2011.11.27 Sun 23:29 たどん #AZV5XfxQ
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