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シルバーヘッド@下北沢GARDEN 4月21日(土)

38年ぶりの来日公演ってだけでかなり凄いと思うんだけど、それに輪をかけてリッパなのが当時と全く同じメンバーで戻ってきてくれたってことだろう。38年だかんね、38年。これってかなりレアなパターンのはず。

が、それ以上に驚かされたのが、そんな時の流れやブランクをものともしないタイトな演奏っぷりだったワケで。生ならではの良い意味で過剰なリズム隊の重厚感と、歪みをおさえたクランチ寄りなサウンドでバンドに軽快感とソリッドな印象をもたらしていた2本のギター(個人的にはギブソンのファットなサウンドで聴いてみたかったというのもあるけど)。そしてそして、これこそがノスタルジックな気分を吹っ飛ばしてくれた張本人であったわけだけど、かつてのグラムなムードとは違う、でも終始ギラギラとしたアグレッシヴさでもって(やんちゃな少年といった風情でもある)観客を圧倒し続けたカリスマ、マイケル・デ・バレス伯爵。

SILVERHEAD_MICHAEL.jpg  

2組の前座の演奏が終わり、引かれた幕の後ろから自分達のレパートリーをダイジェスト的に繋げたSE(「Underneath The Light」が使われてたけど、この曲演って欲しかった!)が鳴らされたのが20時を回った頃だったですかね。先にピートがそれに合わせてドラムを叩き始め、やがて幕が開くとステージ上手側より伯爵が素肌にブラックのベストという出で立ちで登場。年齢の割に本格的に鍛えていることがひと目でわかる引き締まった躯。そして初日と同じ「Hello New York」のイントロが鳴り響くと会場の熱気は一気に上昇。

SILVERHEAD_NIGEL_ROBBIE.jpg

とまずここで驚かされたのが、オリジナルと同じキーでハイノートをキメるマイケルのボーカル。&客を挑発しながらノセていく圧倒的なステージパフォーマンス。ステージ上を所狭しと動き回り、”Let me see your hands!!”そう煽りながら客が伸ばす手を次々に強く握り返していく。MCではF*ckin'を連発するし、さらにはこれ初日にはなかったんだけどこの日はダイブまで飛び出した。

初日は最前列のド真ん中でその強烈なエネルギーとサウンドを全身で浴びまくりましたが、2日目はフロアの後方、ちょうど調整卓の前からの鑑賞。メンバー達が初日のホットな反応に気をよくしていたのは間違いないはずで、この日は全員がとてもリラックスして演奏しているのが伝わってきました。

ロビーのスライドギターが唸りを上げていた「Rolling With My Baby」では中盤で早くも客との掛け合いが見られたし、リリース当時日本でのみヒットした「Ace Supreme」を惜しげもなく4曲目に持ってくる大胆さ。それを言えば1曲目だって彼らの代表的なナンバーだったわけだけれども(38年前は「Ace Supreme」が1曲目でした)。

初日は僕の隣にいた女性(not知人)の手をずっと握りながら歌ったりして、マイケルが根っからの色男っぷりを全開していたセット中唯一のバラード曲、”ジャンキーだった最初のワイフのことを歌った”と紹介した「Only You」。この最初のワイフってのがあのグルーピー女王のパメラ・デ・バレス(Pamela Des Barres)その人なんですよね。

スワンプテイストたっぷりなオケが印象的なナンバー「More Than Your Mouth Can Hold」は今もエキセントリックさを失っていないマイケルの歌唱が特異な世界観を作り出していることにゾクゾクさせられたし、1974年7月にバンドが解散してしまったため未完となった3rdアルバム『Brutiful』に収録される予定だったというマリリン・モンローを題材にした「Marylin」が生で聴けたことも大きな収穫でした。

そしてこの日一段と大きな反応で迎えられたのが「Rock Out Claudette Rock Out」と「Long Legged Lisa」。加えて2つの公式ライブ盤『Live at The Rainbow London』(邦題『電撃ライブ』)と『Show Me Everything』(邦題『熱狂のライヴ』←公式ライブだけど使われているのはオーディエンス音源)に収録されている、やはり3rdアルバムに収められる予定だったという『James Dean』(こちらは38年前の日本公演でも演奏されました)。ここではロッドがこの日唯一のワウを効かせたソロで気を吐いていました。

そしてヘヴィな立ち上がりから後半テンポを上げ一気に畳み掛ける「Bright Light」で本編は終了。アンコールナンバーは2ndアルバムの最後を飾る「16 And Savaged」でした。

SILVERHEAD_ROD_PETE.jpg
pic by Mr. Shimerson (Thank you!!)

さて振り返ってみれば、演奏された全13曲中、デビューアルバムから4曲、2ndアルバムから7曲プラス未発表曲2曲という曲布陣。2日とも同じセットリストだったわけだけど、現在のメンバーで録音した2ndアルバムからの曲が大半を占めたのはまぁ当然でしょうね。個人的には前述の「Underneath The Light」など、他にも聴きたかった曲はあったけれど大満足のライブでした。

近い将来、このイキオイでもってぜひ3rdアルバムを完成させ、再び今のメンツで来日して欲しい。そしてその可能性は決して低くないと思うんですよね。

SILVERHEAD_2012_4_21_b.jpg
Live at Shimokitazawa Garden - Saturday 21th April 2012

01. Opening (by Pete Thompson)
02. Hello New York
03. Heavy Hammer
04. Rolling With My Baby
05. Sold Me Down The River
06. Ace Supreme
07. Only You
08. More Than Your Mouth Can Hold
09. Marilyn
10. Rock Out Claudette Rock Out
11. Long Legged Lisa
12. James Dean
13. Bright Light

-encore-
14. 16 And Savaged

Michael Des Barres - vocals, tambarine
Robbie Blunt - guitar
Rod Davies - guitar
Nigel Harrison - bass
Pete Thompson - drums

SILVERHEAD_stickers_badges.jpg
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