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ブートレグの私的功罪:ジェフ・ベック編

これがいわゆるブートレグなんだよね、的なハナシをひとつ。

2001年にウォッチ・タワーというレーベルから出た2枚組のベックのブート。1976年10月10日、ボストンのミュージック・ホールでのライヴを収録したブツですが、リリース当時はその高音質ぶりにファン皆狂喜したヤン・ハマー・グループ(以下JHG)帯同ツアーの代表的なタイトルでした。

ちなみに、76年のJHGとのジョイント・ライヴといえば、10、11月のアメリカ・ツアーから選んだ曲で構成された『ライヴ・ワイアー』がありますね。

JB_JHG_live.jpg
ジェフ・ベック『ライヴ・ワイアー』
Sony Music Direct MHCP 590 紙ジャケット仕様
2004年デジタル・リマスター(DSDマスタリング)

1. Freeway Jam (7:21)
2. Earth (Still Our Only Home) (4:34)
3. She's A Woman (4:25)
4. Full Moon Boogie (6:07)
5. Darkness / Earth In Search Of A Sun (7:52)
6. Scatterbrain (7:26)
7. Blue Wind (6:20)

Jeff Back - guitar and special effects
Jan Hammer Group:
Tony Smith - drums, lead vocal on "Full Moon Boogie"
Fernando Saunders - bass, rhythm guitar on "She's A Woman", vocals
Steve Kindler - violin, string synthesizer on "Darkness" and rhythm guitar on "Blue Wind"
Jan Hammer - Moog & Oberheim synthesizer
Freeman - Moog string synthesizer, electric piano, timbales, lead vocal on "Earth (Still Out Only Home)"

Produced By Jan Hammer

で、↓がウォッチ・タワー盤です。
wired_up.jpg wired_up_bk.jpg
『Wired Up 1976』
Watch Tower WT2001003/4 2001
ステレオ・オーディエンス音源収録 プレス2CD
Live at Music Hall, Boston, MA October 10, 1976
Disc 1
1. Magical Dog (10'13")
2. Evolove (8'09")
3. One To One (4'39")
4. Stepping Tones / Drum Solo / Awakening (9'17")
5. Darkness / Earth In Search Of A Sun (8'32")
6. You Know What I Mean (4'44")


7. Freeway Jam (7'51")

Disc 2
1. Goodbye Pork Pie Hat (6'37")
2. Earth (Still Out Only Home) (6'48")
3. Scatterbrain (7'51")
4. Bass Solo / Come Dancing (12'02")
5. She's A Woman (6'04")
6. Diamond Dust (7'22")
7. Full Moon Boogie (9'04")
Encore :
8. Blue Wind (incl. Train Kept A Rollin') (8'08")

『ライヴ・ワイアー』で聴けるのは7曲ですが、ここでは15曲。このツアーでは、こんなセットリストでライヴが展開されていたと想像できます。

まず、JHGが4曲演奏し、5曲目の「Darkness」からジェフ・ベックが合流という流れになっています。『ライヴ・ワイアー』では当然JHG単独 の演奏は収録されてないので、ここはブートによって明らかにされた部分です。で、当時の観客が驚きでもって聴いたであろうシンセサイザーが全面的にフィーチャーされた「Darkness」ですが、どうもJHGによる演奏が始まった後、4分50秒を過ぎたあたり(『ライヴ・ワイアー』では4分40秒あたり) でステージ袖からいきなりベック現る、といった展開を思わせる、観客の盛り上がり具合が確認できます。視覚的にイメージが膨らむ瞬間ですが、『ライヴ・ワイアー』では分かり難いこんな客の反応もオーディエンス音源ではダイレクトに伝わって来ます。

個人的な聴きどころといえば、ゴリッとした 質感のギターのカッティングがライヴならではな「You Know What I Mean」。「Freeway Jam」は『ライヴ・ワイアー』版も名演ですが、ここでのソレも負けちゃいません。と言うかむしろそれを超える熱演が繰り広げられてます。

「Goodbye Pork Pie Hat」は『ワイアード』の中でも屈指の名演ですが、ここでもトーンに微妙なニュアンスを加えながら自在に舞い、緊張感みなぎる「Scatterbrain」では、あまりの凄さに思わず笑ってしまうような。

3 分15秒ほどのベースソロから続く「Come Dancing」。この曲のライブ・ヴァージョンをこんな高音質で聴けることが嬉しいですね。ソロの途中で、15秒ほどフィード・バックのロングトーンをキメるところがあるんですが、これが実にカッコイイ。「She's A Woman」は途中ルーズめに流すところがあって、そこがまたレゲエっぽいんですが「ライヴ・ワイアー」版ではこのあたりを編集でカットしている可能性があります。「Diamond Dust」は、微妙なタッチによるトーンコントロールが映えるバラード曲なので、現在のベックにまた演って欲しい曲ですね。

しかし、改めてベックの凄さを実感しますね。ソロは全編これ反射神経で弾き倒すというか、この頃はまだピック使ってますからね、前のめりで切り込んでくるようなスピード感があります。トーンのニュアンスのバリエーションではもちろん現在のベックに分があると思いますが、この頃の鬼気迫るというか、異様なテンションで高度な瞬間芸を連発するかのすっ飛び具合も大きな魅力のひとつです。そういえば昔、ロッキング・オン誌に『超人ベック』という漫画が掲載されてたような。超人、まさに。

で。

”WE WANT BECK!” 1分半ほどのアンコールを求める歓声の後、最後に演奏されるのが「Train Kept A Rollin'」をインクルードした「Blue Wind」。『ライヴ・ワイアー』でお馴染みですが、その『ライヴ・ワイアー』に収録されているテイクが、実はこの日の演奏なんですね。ところが、トラックタイムに結構な開きがあります。これはつまり、LPの収録可能時間内にうまく収めるために、短縮編集が施されていたことを示しています。

実際の演奏では、テーマ後のハウリングと共にガガガッといく最初のソロ(カッコイイですよね、コレ)の前と「トレイン・ケプト・ア・ローリン」のリフの後に ベック、ハマーのソロがそれぞれ1回ずつ多く演奏されています。つまり両箇所ともに、2回ずつ演奏されたソロを1回ずつに編集しているというワケです。

そして、最後に再度アンコールを求める歓声が約30秒流れ、エンド。

う~ん、凄い。

というわけで、今回はより未編集に近い状態でコンサートの全貌を聴くことが出来る、というブートの「功」の部分を一例として取り上げてみましたが、もういいかげん長いので、「罪」の方については稿を改めることにします。しかし、こんな長ったらしいだけの文章、いったい誰が読んでくれるというのか(苦笑)。

一応↓は予告編ってことで。 
at_boston_1976_ss.jpg wireless_ss.jpg

では、エリック・クラプトンとジェフ・ベック共演の軌跡その3を。2004年6月6日”クロスロード・ギター・フェスティバル”から「'Cause We've Ended As Lovers」。SBD音源+イメージ画像版
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